未だに分からない『フルハウス』のおかしな点

ホームコメディの代表格であり、世界中で大ヒットした『フルハウス』。家族愛や友情の美しさにほっこりできるのが魅力だが、実は今なおファンが頭を抱える不可解な設定がいくつも存在するのだ。

シリーズが長く続くと、物語の展開や新キャラクターの登場などにより、初期の設定と齟齬が生じることは珍しくないが、『フルハウス』においても、よく考えてみると「あれ?」と思うようなことがいくつもある。そんな気になる矛盾点を米Screen Rantがシェア。

タナー家の間取り…物理的に不可能?

『フルハウス』の外観として登場する、ファンにはお馴染みの白い壁の家。アットホームな家の象徴となっている邸宅だが、実際には中の間取りとミスマッチが起きている。

シーズン4以降、ジェシー(ジョン・ステイモス)一家は屋根裏部屋を自室とするが、外観に使われている家には外から見ると屋根裏があるようには見えず、勾配屋根もないのだ(実際のところ、家の中は全てセットのため、邸宅の内外に違いがあることは仕方ないのだが)。

また、2つある階段についても疑問視されており、2階の間取りの不可解さを指摘する声や、地下室のガレージをジョーイの部屋に改装したのに、その後に元の階段の下に戻っているという指摘も。

ダニーの懐事情…どうやって家を買った?

シリーズ開始時、一家の大黒柱であるダニー(ボブ・サゲット)は30歳で、サンフランシスコのテレビ局でリスポーツポーターをしていた。妻を亡くし、仕事をしながら3人の娘たちを育てるために、義弟ジェシーと親友ジョーイ(デイヴ・クーリエ)と共に共同生活を送ることになる。だが、大人3人、子ども3人(後にさらに増えていくが)が暮らせる程のこの邸宅をダニーはどのようにして購入していたのだろうか。

妊娠や子育てについて取り上げる女性向けサイト米Romperによると、1990年時点でこの邸宅の価格は72万5000ドル(約1億4000万円 1ドル=143円)だったという。現実的な話になってしまうが、30歳のテレビ局のリポーターの給料でこの家の住宅ローンを払えたのか…。

ジェシーの名字が変わっていた…いつの間に!?

実は、シーズン1の終了後、ジェシーのラストネームが変わっていたことをご存知だろうか。

現在では「ジェシー・カツォポリス」として定着しているが、当初は「ジェシー・コクラン」という名前だったのだ。これは、ギリシャにルーツを持つアメリカ人のジョン・ステイモスからの提言により、ギリシャ系の名字に変更することになったのだという。この変更によって、後にギリシャの親戚が登場するエピソードを作ることも可能になったわけである。

キミーの兄弟…いったい何人いるの?

DJ(キャンディス・キャメロン)の親友で、タナー家のお隣さんであるトラブルメーカーのキミー(アンドレア・バーバー)。そんな彼女の家族についてはほとんど触れられていない。

シリーズの中でも、ギブラー家の設定は二転三転しており、一人っ子と言っていた時もあれば、妹が3人いると言っていたことも。さらに別の機会では、兄ガースについて言及したこともあり、彼女は自身が末っ子だと明かしていた。ところが、続編となる『フラーハウス』では、キミーの弟であるジミー(アダム・ハーゲンブック)が登場し、シリーズの中で重要な役割を果たす。

ギブラー家には何人の子どもがいたのか…。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『フルハウス』(c)Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.