ヴィランからヒーローへ変貌を遂げたMCUキャラクター5選

2008年に公開された『アイアンマン』で、本格的に幕を上げたマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)。ここ近年は、ドラマシリーズも製作されてユニバースが拡大を続けているが、その15年もの歴史で「ヴィランからヒーローへ変貌を遂げたMCUキャラクター」を米Colliderが取り上げているので、そのうち5人を紹介する。

(※これ以降は、各作品に関するネタバレが含まれます)

ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(演:セバスチャン・スタン)

ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(演:セバスチャン・スタン)

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』にキャプテン・アメリカ/スティーヴ・ロジャースの親友として初登場したバッキー・バーンズは、映画のラストで列車から転落して帰らぬ人になったかに見えた。

しかし、悪の組織ヒドラに捕らえられた彼は洗脳され、殺人マシン“ウィンター・ソルジャー”として生まれ変わる。洗脳のせいで、バッキーはかつての親友と対決する展開となったが、治療法が確立されるまで冷凍睡眠に入ることを選択。

その後、長い睡眠から目覚めたバッキーは善良さを取り戻し、アベンジャーズのメンバーとして世界の脅威に立ち向かっていった。

アダム・ウォーロック(演:ウィル・ポールター)

アダム・ウォーロック(演:ウィル・ポールター)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に初登場したアダム・ウォーロックは、ハイ・エボリューショナリーが創った人造人間。

自分の意志に基づいて行動するのではなく、命令されたことを実行に移したアダムは何度もチームを襲ったが、命の危機をグルートに救われ、ドラックスに「誰にでも二度目のチャンスがある」と言われる。その後、スターロードことピーター・クイルの命を救う活躍を見せる。

映画のラストでは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに加わったアダムが、アンチヒーローに変貌を遂げる形で彼のキャラクターアークが締めくくられている。

スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(演:エリザベス・オルセン)

スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(演:エリザベス・オルセン)

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でワンダ・マキシモフはヴィランのウルトロン側についていたが、ウルトロンの真意を知って寝返った。

それ以降はアベンジャーズのメンバーと活躍するも、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で最愛の人であるヴィジョンを失って正気を保てなくなり、『ワンダヴィジョン』で架空の町ウェストビューと偽りの現実を生み出して大混乱を引き起こす。

自分の悪行を悟ったワンダは自分が生み出した偽の家族、双子のビリー&トミーを手放すが、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で子どもたちを諦めきれずに再び暴走。

双子を取り戻そうとするも、最終的にそれが過ちだと気づき、ワンダは全ての元凶となったダークホールドをマルチバースから破壊。同時に、ダークホールドが存在していたワンダゴア山の呪文もろとも、自身を消滅させる道を選んだ。

ロキ(演:トム・ヒドルストン)

ロキ(演:トム・ヒドルストン)

『マイティ・ソー』3部作で、主人公ソーの義弟にして“悪戯の神”として知られるロキ。第1・2作では、惑星アスガルドの王位を求めてソーと争う嫉妬深い義弟として描かれたが、第3作『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、ソーとロキの姉にあたるヘラからアスガルドを守るために一致団結した。

また、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では自身の命を犠牲にし、スーパーヴィランのサノスの手により殺されてしまう。映画シリーズでは命を落としたロキだが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』での“タイム泥棒”で、四次元キューブ“テッセラクト”を手に消えたロキが描かれ、その彼を主人公にしたドラマ『ロキ』が誕生した。

ネビュラ(演:カレン・ギラン)

ネビュラ(演:カレン・ギラン)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3部作に登場するネビュラ。第1作では、クリー帝国の最高告発者であるロナン・ジ・アキューザーに協力し、一緒にパワーストーン(インフィニティ・ストーンの一つ)を探していた。ネビュラは、ロナンが計画していた大量虐殺を知っていたにもかかわらず彼に手を貸し続け、パワーストーンの入手に貢献した。

しかし、ネビュラは父親であるサノスから逃げ出す機会が与えられると悪行をやめ、ロナンとサノスが企てた大量虐殺を阻止しようと努める。その結果、ネビュラは悪人だったわけではなく、むしろサノスの犠牲者だったことが明らかになり、徐々にヒーローへと成長していった。

(海外ドラマNAVI)

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