8月31日(木)にNetflixでの独占配信を控える実写版『ONE PIECE』。世界中が大注目のこの作品について、当サイトでも様々なニュースをお伝えしてきたが、今回は日本人キャストの新田真剣佑が扮するロロノア・ゾロにフォーカスしたい。
世界中に熱狂的なファンを持つ『ONE PIECE』。1997年「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始し、伝説の"海賊王"ゴール・D・ロジャーが残したという【ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)】を巡り、モンキー・D・ルフィ率いる海賊"麦わらの一味"が冒険へと繰り出す壮大な物語が綴られる。今回注目するゾロは、麦わらの一味に加わった最初の仲間であり、ルフィが絶大な信頼を寄せる剣士。三刀流の使い手で、グリーンの髪色が特徴的なキャラクターである。
原作漫画やアニメで多くのファンを魅了してきたゾロだが、ドラマ版ではどのように描かれるのだろうか。インタビューでの本人の言葉も交えつつ、‟新田真剣佑扮するゾロについて知っておくべきこと”を見ていこう。
よりシリアスに
ゾロはルフィたちに比べると真面目な印象を持たれるキャラクターではあるものの、漫画やアニメではコミカルな場面でも活躍しており、根本には他のキャラクターと変わらないおバカな一面を持っていることが分かる。しかし、Netflix実写版での描かれ方は少し変わってくる可能性がありそうだ。ルフィらが作品のコミカル要素を多く担う代わりに、ゾロはそのバランスをとるような存在になりえるだろう。
「ゾロを象徴する3つの言葉は?」という質問に対し、「focused(集中)」「driven(突き動かされる)」「mysterious(ミステリアス)」を挙げた真剣佑。「これらが彼がどのような人間かという核心であり、彼が成し遂げたいと思っていることの根底にあるものだよ」としている。
必殺技の名前を言わない?
ゾロと言えば、「鬼斬り(おにぎり)」や「獅子歌歌(ししそんそん)」など、独特なネーミングセンスの必殺技!…が、予告編ではそれらを叫びながら技を繰り出す様子は見られなかった。日本語でしか表現しえないダジャレのような技名が多いことがネックとなっているのかもしれない。
とはいえ、ティーザー予告編では「強ェやつは技の名前を叫ぶんだ」「しねェよ」というルフィとゾロのやりとりが見られたため、この出会いを契機として、ゾロも必殺技を叫ぶようになるのかもしれない。
Mr.7と戦う
Mr.7は、犯罪組織B・W(バロック・ワークス)のフロンティアエージェントで、数字の7を体中にあしらい、「○○なスンポー」という口癖と「オホホホホ」という笑い方が特徴的なキャラクター。一般的には「アラバスタ編」に登場するそちらをイメージする人が多いと思うが、先代のMr.7はまた違ったキャラクター。原作漫画でもアニメでも、ゾロをB・Wに勧誘したが、拒絶されて斬られたということが過去の出来事として語られている。予告編では、ゾロがこの先代のMr.7と思しき人物と戦っている様子が映し出されており、原作では描かれなかった勝負を見ることができそうだ。
ちなみに、真剣佑にとって最もチャレンジングな撮影となったのは、「象徴的なゾロとミホークの戦いのシーン」とのこと。「あまり多くのことは語れないんだけど、そのシーンを撮影したときは凍えるような寒さの中でびしょ濡れになったから、タフだったよ」と振り返っている。
三刀流
両手に1本ずつ、そして口に1本の刀をくわえるゾロならではの三刀流は、漫画やアニメで描くことは可能でも、実際に俳優が演じるのは少々無理のあるスタイル。激しいアクションシーンもある本作で、真剣佑が歯を失わないような配慮はされているに違いない。そのため、口にくわえる3本目の刀に関しては、部分的にCGIが用いられている可能性もあるが、この件に関して真剣佑はインタビューで以下のように話している。
「二刀流をやった経験もあるし、過去に刀を使ったアクションをやったこともあるけれど、三刀流となると話は別だね。『ONE PIECE』のためにやったトレーニングはリアルなゾロになるための彼に特化したものだったよ。アゴはOJTで鍛えたんだ」
世界一の剣豪を目指して
真剣佑扮するゾロについて、視聴者が知っておくべき最も重要な事柄は、やはり彼が世界一の剣豪を目指しているという事実だろう。特に、このドラマで初めて『ONE PIECE』の世界観に触れるという人は、ゾロが大志を抱く男であり、幼くして出会ったルフィと「最強の剣豪になる」という約束を交わしたということを忘れてはいけない。ルフィが語る「海賊王に、俺はなる!」という夢を叶えるためには、仲間であるゾロが最強の剣士になることが必要不可欠だ。野心家で、クールに振舞いながらも仲間を大切にするゾロは、きっとドラマ版『ONE PIECE』の中でも人気キャラクターとなることだろう。
その語学力を活かして海外でも活躍する真剣佑。その出演作としては、同じく大人気漫画およびアニメを原作とした映画『聖闘士星矢 The Beginning』も記憶に新しい。彼にとって初となるハリウッド映画主演作であったが、この作品の評価に関しては厳しい声も多く、6,000万ドルもの予算をかけて製作されたものの、蓋を開けたら興行収入は680万ドルというなんとも厳しい結果に終わっている。
あと2週間あまりで配信開始となる実写版『ONE PIECE』の運命やいかに――。期待して待ちたい。
参照元:Game Rant、games redar、CBR
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ONE PIECE』Joe Alblas/Netflix © 2023