2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に初参加し、2021年にはDisney+(ディズニープラス)の『ワンダヴィジョン』で主演を務めたワンダ・マキシモフ役のエリザベス・オルセンが、MCUへの参加を考える俳優たちに送るアドバイスとは? 米Entertainment Weeklyが伝えた。
「1つのプロジェクトだけにすること」
約8年にわたりワンダを演じてきたエリザベスは、MCUという一大フランチャイズへの参加について複数人から連絡を受けたのだという。そんな人たちにエリザベスが送るアドバイスは、「1つのプロジェクトだけにすること」なんだとか。
これまで、MCUの俳優たちは当たり前のように複数のプロジェクトに参加していたが(エリザベスも7作品に参加)、彼女は最初から複数年契約を結ぶことは避けた方が良いという考えのようだ。
ジョシュ・ホロウィッツのポッドキャスト番組『Happy Sad Confused(原題)』に出演したエリザベスは、「その方がよりコントロールしやすいと思うから…。もし、“今までで一番楽しい、このキャラクターが大好き、またやりたい”と思えたら、次の作品ではクリエイティブの面でもっとコントロールをしやすくなると思う」と助言した。
マーベルの方針は?
当初、マーベルは主要キャストとの契約に際し、複数プロジェクトの契約を提示することが多かった。たとえば、セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー役)とサミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー役)は9作品、トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン役)とクリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ役)は6作品の契約に合意したと報じられていた。(※実際には、契約を延長してそれ以上の作品に出演している俳優もいる)
スーパーヒーローを演じ続けるかどうかを選択し、自分のキャラクターの物語がどのように展開されるかフィードバックの機会を得ることで、少なくとも理論的には、自分の意志を脚本にも反映させることができるはずだという。
しかし、ここ数年でマーベルの方針も変化しており、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、2021年の米The Hollywood Reporterのインタビューで、MCUへの復帰は役者の意思に任せたいとコメント。
彼は「(契約は)プロジェクトによって、キャストによって様々です」と話し、「私たちが望むのは、契約上の義務に縛られるのではなく、このユニバースにいることを楽しみ、もっと色々なことができると思ってくれることです」と、義務ではなく望んで参加して欲しいという思いを語っていた。
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Photo:『ワンダヴィジョン』©2020 Marvel