『大草原の小さな家』四女役、著書で脳腫瘍手術とそこからの復活について明かす

米NBCで1974年から9シーズンにわたって放送された感動のファミリードラマ『大草原の小さな家』。このほど、このドラマで四女グレイスを演じたウェンディ・ルー・リー(ウェンディ・ターンボー)が回顧録「Red Tail Feathers: Dare to Discover the Beauty of Grace(原題)」を出版し、過去に受けた脳腫瘍手術と回復までの過程について明かしている。(米Remind Magazineより)

闘病を乗り超えて執筆へ

ウェンディは双子の姉ブレンダとともに『大草原の小さな家』でグレイス役を演じたことで知られる。祖父母がキャスティングディレクターと仲が良かったことで出演に至ったそうで、二人が初めて『大草原の小さな家』に出演した際は、まだ生後8カ月だった。

そんなウェンディは2015年からひどい頭痛に悩まされるようになり、医師でさえも原因が分からないような眩暈の症状があったという。

何週間もかけて複数の医師の診察を受け、ようやく脳腫瘍であることが判明。この時にはすでに腫瘍が大きくなっており、すぐに手術が必要な状態だったという。当時幼い子どもを育てており、手術に対する不安はあったものの、彼女は何カ月も苦しんだ頭痛や眩暈の原因を突き止めることができホッとした、とも語っている。そして手術は無事に成功。完治までの道のりは簡単なものではなかったが、「この経験を本に書くべきだ」と感じたのだという。

2019年に米Fox News Digitalのインタビューを受けたウェンディは「この本は、手術後の大きなセラピーのようなものです」と打ち明けており、「私の人生を別のレンズを通して振り返らなければならないと感じました。(中略)そして、神が私に別の視点を与えてくださったのだと感じました」と回顧録執筆のきっかけを明かしていた。

『大草原の小さな家』温かいファンと共演者

そうした回復の過程を経て、彼女は『大草原の小さな家』のファンともっと交流したいと思うようになったとも語った。

「この活動が今の私の人生のすべて。私はファンの皆さんと一緒に過ごし、ドラマのエピソードについて語り、お互いのことを想って祈ります。一緒に聖書を読むグループもあります。これは素晴らしいことです。(中略)彼らはファンであり、友だちでもあるのです」

また、当時の共演者についても振り返っており、「マイケル・ランドン(父チャールズ・インガルス役)は素晴らしい人。彼はとても温かく、親切で、忍耐強い人でした。それにカリスマ性もありましたね。メリッサ・スー・アンダーソン(長女メアリー役)はとても楽しい人で、現場をこっそり抜け出しては私たちと遊んでくれました。カレン・グラッスル(母キャロライン役)はまるで本当のお母さんのようで、彼女に抱きしめてもらうのが大好きでした。それぞれの役は本人たちにとてもよく似ていたんです」と幼少期を共に過ごした家族について語ったのだった。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『大草原の小さな家』© 2014 NBC Studios, INC All rights reserved.