『NCIS』マーク・ハーモン、次のプロジェクトが明らかに!実在の日本人スパイを研究?

大人気長寿犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン19をもって、リロイ・ジェスロ・ギブス役から卒業したマーク・ハーモンの次なるプロジェクトが明らかとなった。米TV Lineが報じている。

日本人スパイの物語

マークの新プロジェクトは、『NCIS』で技術顧問を務めた、元特別捜査官のレオン・キャロル・Jr.と共同執筆した著書「Ghosts of Honolulu: A Japanese Spy, A Japanese American Spy Hunter(原題)」となる。2023年11月14日に米国で出版予定の本著は、海軍犯罪捜査局の前身であるONI(海軍情報局)が主導した、第二次世界大戦中の作戦を調査・研究したノンフィクション書だ。

長年にわたって埋もれていた史料を研究したというマークとキャロル・Jr.の著書では、その当時、米海軍の情報部で唯一の日系諜報員だったダグラス・ワダと、米艦隊の情報を収集するために真珠湾に送り込まれた日本人のスパイ、吉川猛夫の物語が描かれる。

新聞記者として潜入したホノルル生まれのワダは、日本領事館の盗聴器から得た情報を翻訳し、第二次世界大戦で米国初の捕虜を尋問した人物。一方、下級外交官として領事館で働いた吉川は重要な情報を収集し、日本海軍の山本提督に直接報告していたという。

NCISの真実の物語と歴史を語る

出版社ハーパー・セレクトの概要では、「ノンフィクション書「Ghosts of Honolulu」は、第二次世界大戦勃発前のハワイで、日米両軍の諜報員(と傭兵ナチス)が繰り広げた、世界を変える駆け引きが手に汗握る描写で綴られる」と紹介されている。

マークは声明で、「私は、後にNCISとなる真実の物語と歴史を語るプロジェクトに、参加しない訳にはいかないと感じました。この番組を始めた当初は、調べてもあまり情報がありませんでした。NCISの捜査官たちは最高レベルの公務員であり、多くの捜査官たちが自分たちは何者なのか、何をしているのか、誰も何も知らないまま、この人生を歩んできました。そして今、その物語が語られるのです。すべてTV番組のおかげです」と述べている。

またキャロル・Jr.は、「この著書が、NCISという機関を読者に違った角度から見てもらい、NCISが週刊の殺人事件以上の存在であることを知ってもらえることを願っています。NCISという名称は、ONI設立から90年後の1992年に、犯罪捜査の任務を際立たせるために命名されました。本書は、その使命を達成するための内幕に迫るシリーズの第1弾となることを意図しています」と説明し、第2弾の計画を示唆した。

ノンフィクション書「Ghosts of Honolulu: A Japanese Spy, A Japanese American Spy Hunter」は、2023年11月14日に米国で出版予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:『NCIS ネイビー犯罪捜査班』© 2022 CBS Studios Inc. CBS and related logos are trademarks of CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.