ボブ・オデンカーク、もし復帰できなくても『ベター・コール・ソウル』を続けてほしかった

『ブレイキング・バッド』のスピンオフとして誕生した米AMCの大人気シリーズ『ベター・コール・ソウル』。惜しまれつつもシーズン6で幕を下ろしたが、そのBlu-rayに収録された舞台裏映像で、ボブ・オデンカークが誰もが心配していたあの出来事を振り返った。米IndieWireが伝えている

“ソウルを演じる俳優を新たに用意してもらいたい”

それは2021年7月にボブが撮影現場で倒れ、救急搬送されたというニュースのこと。結果、原因は心臓発作だったことがわかりボブは無事に回復して撮影を終えたが、当時は世界中が心配していた。ボブは「あの場にいた全員にとって恐ろしい日だった」と思い返す。「僕は本当に倒れてしまった。視界が灰色になっていって。もう本当にダメかと思ったよ」。

続けて、「もし僕が演じ続けることができなくなったら、みんな作品を終わらせていただろう。僕に悪いからという理由で、続けようとしなかったはず。でも、もし僕が戻れない状況になっていたら、ソウルを演じる俳優を新たに用意してもらいたいと思っていた。彼ら(製作陣)が用意していたストーリーを語るためにね」、「最高ではないかもしれないけれど、なにもないよりはいいだろう」と話した。

前向きなボブ

今年初め、生死をさまよう経験をしたことがどのように演技へのアプローチを変えたかについても、米メディアNPRに話していたボブ。「その経験を経て、人生に対して不思議なほど新鮮なエネルギーを持つようになったんだ。まるで新たに生まれ変わったようにね」、「みんな!仕事にもどっていいもの作ろうぜ!ってね」と、新たな視点が芽生えたことを明かした。

「あの場で起こったことをいつでも覚えていたい。“生きている”ということと再び繋がることができた本当に素晴らしい経験だったから」というボブ。以来、毎日その出来事を思い出しては生きていることのありがたさを実感するようにしているようだ。

『ベター・コール・ソウル』シーズン1~6はNetflixで配信中。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ベター・コール・ソウル』(C)Ben Leuner/AMC