『シー・ハルク』斬新な最終回の演出にマーベルのケヴィン・ファイギ社長の反応は?

Disney+(ディズニープラス)製作によるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』の最終回で、MCUで前代未聞となる型破りな展開が描かれて大きな話題を呼んでいる。そんな斬新な演出に、マーベル・スタジオを取り仕切るケヴィン・ファイギ社長は、どのような反応を示したのだろうか?

(※これ以降は、第9話『主人公は誰?』に関する情報を含みます)

社長に直談判

『シー・ハルク』は、MCUで第四の壁(舞台と観客を隔てる目に見えない壁)を突き破って視聴者に語りかける初の作品となったが、なんと最終回ではストーリーの展開が気に入らない主人公シー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マズラニー)がドラマの世界を抜け出し、ディズニーの製作スタジオに侵入。シー・ハルクは、ミーティング中の製作スタッフに不満を訴えただけでは満足せず、ファイギに直談判するべく社長室へ。すると、そこにいたのは人間のファイギではなく、なんと“K.E.V.I.N.”と名乗るAIアバターで、ファイギの意外な正体が明らかになる…というブラックユーモア的な展開となっていた。

この斬新かつ規格外の設定についてファイギ社長がどんな反応を示したのか、米Varietyのインタビューでエピソード監督のカット・コイロが語っている。「ケヴィンは、あの最終回とK.E.V.I.N.のキャラクターに大きな影響を与えました。皮肉なことに、私の方が彼らよりも気後れしていたんです。私は、“やりすぎじゃないかな? マーベル作品を貶めることで、マーベルやファンを裏切っているのではないだろうか?”と心配になりました。彼らは自虐的で冷笑的な感覚を持っていて、自分たちをからかうことが平気なんです。どんな批判を浴びせられても、ちゃんとスタジオは考えているんです」

今後の展開は?

さらにコイロは、「番組でマーベルに対する批判を、さらに掘り下げる必要があったのでしょうか?」との質問にも回答。『シー・ハルク』の配信開始時は、マーベル作品をネタにする番組への否定的な意見が多かったが、次第にスタジオや番組を標的にしても製作側の思うつぼだと、アンチ勢が気づいたのだと思うともコメントしている。

そして、最終話にゲスト出演したデアデビル(チャーリー・コックス)やハルク(マーク・ラファロ)、アボミネーション(ティム・ロス)、初登場となるハルクの息子スカーといったキャラクターが、MCUで将来的に計画されているストーリー展開のために、意図的に再登場したのかとの問いにも答えた。「ケヴィンは、かなりスカーについては具体的に話をしていたので、将来的に何か計画があるのだと思いますが、それがどんなものかは全くわかりません。デアデビルはみんなに愛されているし、彼らのケミストリーは最高なので、戻って来る必要があったことは誰もがわかっているでしょう」

なお、チャーリー・コックス演じるデアデビルは、ディズニープラスの新作ドラマ『Daredevil:Born Again』でカムバックする。また、『シー・ハルク』の最終回で描かれた展開を踏まえると、ハルクやアボミネーション、『ドクター・ストレンジ』シリーズのウォン(ベネディクト・ウォン)も、MCU作品に復帰することは間違いなさそうだ。

『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は、Disney+ (ディズニープラス)にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『シー・ハルク:ザ・アトーニー』© 2022 Marvel/ケヴィン・ファイギ©Faye Sadou/Famous