【海外ドラマで英語学習】秋冬イベントエピソードからフレーズを学ぼう

この記事では、アメリカ在住ライターのErina Austenが、シーズナルイベントに特化した海外ドラマのエピソード紹介とともに、そこで使われる英単語やフレーズをご紹介。フレーズを覚えたら、楽しいイベントがもっと楽しくなるかも。

海外ドラマのエピソードも豊富。アメリカの街が一番賑わう秋冬シーズン

10月のハロウィンを皮切りに、11月はサンクスギビング(感謝祭)、12月はクリスマスと、イベントが目白押しだ。ハロウィンは祝日ではないが、サンクスギビングやクリスマスと同じくらいに市民権を得たこれらの重要な日は、特にアメリカ発の海外ドラマでは特別なエピソードとして描かれることが多い。

定番フレーズは“Trick or Treat”!ハロウィン

日本でもイベントが盛んになっているハロウィンは、毎年10月31日に行われる。子どもたちが仮装して近所の家を「Trick or Treat(お菓子をくれないと、いたずらするよ)」と言いながらまわるイベントだが、最近では大人のイベントとしても人気だ。そんな老若男女が楽しむハロウィンエピソードのある作品はこちら。

『フレンズ』シーズン8第6話「恋の相手はショーン・ペン」

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モニカとチャンドラーが、アパートで仮装パーティしようと皆に声をかけるエピソード。「まさか恐竜の仮装はしないでしょうね?」と聞くレイチェルに、ロスは「Not two years in a row(2年連続じゃやらない)」と自信満々に答える。1年おきならやるの?というツッコミが聞こえてきそうな返答だ。

「in a row」というフレーズは「連続で」の意味になるので、その前に「2年」「3日」など期間をつければ「2年連続」「3日連続」となる。「3年連続でスーパーマンの仮装をするよ」「2日連続で飲みに行ったんだ」というような時に使えるだろう。

次は、お菓子を取りに来た子どもにレイチェルが「We are out of candy right now(今お菓子ないの、切らしてるの)」と答えるシーン。「out of ~」で「~を切らしている、在庫がない」という意味になる。

最後、自分は子どもの扱いが下手だと愚痴る妊娠中のレイチェルをジョーイがなだめるシーンで、彼はハロウィンを受けて「They are all greedy and hopped up on sugar(子どもはみんな欲張りになって、砂糖で興奮するんだよ)」と話す。「be hopped up」で「興奮する、ハイになる」というこのフレーズは、ぴょんぴょん飛び跳ねる意味のホップ(hop)を思い浮かべると覚えやすいかもしれない。

ちなみに、『グレイズ・アナトミー』のシーズン10第7話「スリラー」でメレディスがクリスティーナに言った言葉、「You don't want to be around a bunch of kids hopped up on sugar(砂糖で興奮してる大勢の子どもの周りになんていたくないわよね)」にもこのフレーズは登場している。日本ではチョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るとよく言うが、アメリカでは"砂糖(の入っているお菓子)で興奮"が一般的で、微妙な文化の違いを感じる表現とも言える。

フレーズまとめ【ハロウィン編】
in a row = 連続
out of candy = お菓子(キャンディ)を切らしている
be hopped up on sugar = 砂糖で興奮する、シュガーハイになる

日本では馴染み薄?サンクスギビング(感謝祭)

アメリカでは毎年11月の第4木曜日にあるこの祝日は、日本でいうお正月のようなもの。宗教に関係なく、アメリカ合衆国の祝日として家族が集まる大切な日だ。家族の触れ合いを描いた海外ドラマでは欠かせないイベントとして取り上げられることが多い。そこでまずは感動のヒューマンドラマのこちらをご紹介しよう。

『THIS IS US』シーズン1第8話「感謝祭」

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感謝祭を一緒に祝おうとランダルの家に集まるピアソン一家だが、ランダルが自分の実の父ウィリアムと育ての母レベッカがずっと知り合いでそれを自分に隠していたことを知るエピソード。早起きして家族に「Thanksgiving prep starts in 9 minutes!(感謝祭の準備はあと9分で始まるぞ!)」と言ってはしゃぐランダル。「prep」は「preparation(準備)」の省略で、このように使われる。

この回を通して何度も出てくる「tradition」という言葉。ピアソン一家には"ピルグリム・リック"になったり、チーズドッグを作ったりなど、一家独特の様々なしきたりがある。一方でランダルの実父ウィリアムは一人でパイを食べるtraditionを始めたと話しているように、「それぞれの家庭や個人の伝統、しきたり、慣習、恒例行事のようなもの」という意味でも「tradition」はよく使われる。

時代は遡り、母親の実家に行くはずが車の故障によりロッジでサンクスギビングを過ごすことになったピアソン一家。そのロッジのベッドで父親のジャックが「I am thankful for my family(家族みんなに感謝している)」と語ったことから、一家では「I am thankful for ~(~に感謝をしている)」と伝えることが伝統となった。

フレーズまとめ【感謝祭編その1】
Thanksgiving prep = 感謝祭の準備
tradition = 伝統、しきたり、慣習
thankful for ~ = ~に感謝している

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン15第9話「新しい命」

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エリーがマクギーに「You guys are coming to Ducky"s potluck tomorrow?(明日のダッキーの持ち寄りパーティに来る?)」と聞くシーン。「potluck」とは、日本でも人気が出てきている持ち寄りの食事会。ホストが主催して料理などすべてをふるまうのではなく、みんなが分担して食べ物や飲み物を持ってくる仕組み。その質問に対し、妻の出産が間近のマクギーは「We may have to take a rain check on that one(多分またの機会にしないと)」と答える。「take a rain check」は、人に誘われて断る時に使えるフレーズ。覚えておけば何かと便利だ。

フレーズまとめ【感謝祭編その2】
potluck = 持ち寄りパーティ
take a rain check = またの機会にする、遠慮しておく

メリクリ!みんな大好きクリスマス

誰もが知る12月25日の祝日。キリスト教徒でない人も多いアメリカでは、ユダヤ教のハヌカなども同じようにフィーチャーされることが近年増えつつあるとはいえ、クリスマスは海外ドラマの定番エピソードだ。まずはクリスマスといえばこのドラマという懐かしいシリーズと、現在も大人気のこの作品から。

『アリー・myラブ』シーズン5第7話「悲劇からの再起」

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歌手で俳優のジョッシュ・グローバンが教会の聖歌隊役で登場するエピソード。妻を惨殺されたことで神を信じられなくなり解雇された牧師と、母を失ったショックで歌えなくなった息子の、弁護と友情を築くアリーの姿が印象的な物語だ。

クリスマスイブにオフィスのツリーを飾るアリーに、弁護を依頼した牧師が、「A little late to be putting up a tree, isn't it?(ツリーを飾るにはちょっと遅すぎない?)」と尋ねてくる。それに対してアリーは、「It's better than not putting one up at all(まったく飾らないよりはいいと思って)」と返答。アリーの返答ではa tree = oneに変わっているが、「put up a tree」で「ツリーを飾る」という意味だ。

法律事務所きっての変わり者、ジョン・ケイジの様子がおかしいと感じて尋ねたアリーに「I am behind on Christmas shopping, that's all(クリスマスの買い物が追いついていないんだ、それだけだよ)」と答えるジョン。アメリカ人が一年間で最も多くの買い物をするのはクリスマスと言われており、その大量にすべき買い物がまだ終わっていない、まだ全員のプレゼントを用意できていないということを伝える表現だ。おそらくジョンにはそんな大量の買い物はないだろうが...。「behind on ~」で「(当初の予定より)~に追いついてない、間に合っていない、遅れている」という意味になる。

フレーズまとめ【クリスマス編その1】
put up a tree = ツリーを飾る
I am behind on Christmas shopping = クリスマスの買い物が終わっていない、間に合っていない

『HAWAII FIVE-0』シーズン8第11話「クリスマスの天使たち」

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ダノがチャーリーに強盗事件を物語風に語る、面白いクリスマスエピソード。お手製のクッキーをチャーリーに見せたダノが、ツリーの下にあるプレゼントをチェックしていた彼に「No snooping(こっそり見るのはなし)」と言うと、チャーリーは「I wasn't snooping(こそこそ見たりしてないよ)」と答える。

サンタクロース以外の家族や友人からもらったプレゼントはツリーの下に置いておいて封を切るのは12月25日の朝まで待たないといけないので、小さな子どもたちは25日まで気が気でない日々を送る。プレゼントの箱を揺すってみたり、重さを確認してみたりといった"snooping"な行為がこの時期には多く見られるのだ。

ファイブ・オーのクリスマスパーティの場面。スティーヴに呼ばれ、「渡したいものがある」と言われたジュニア。そこで「I'm sorry I didn't realize we were exchanging giftsプレゼント交換をすると分かっていませんでした、すみません)」と謝るジュニアに、プレゼントでなく正式なファイブ・オーとしてのバッジを渡すスティーヴ。ジュニアはもちろん、みんなが歓喜する心温まるシーンだ。

日本でもお馴染みのプレゼント交換は「exchange gifts」という。 上司のスティーヴがくれるというのに何も用意していなかったジュニアは焦ったことだろう。

最後は、予備の鍵で侵入してダノお手製のクッキーをこっそり食べに来るスティーヴとダノのコミカルな会話から。サンタのためのクッキーをスティーヴに食べられてしまったダノが「キッチンにもっとあるから取ってくる」と言うと、スティーヴは「いいね、グリンチ(Grinch)!」と返し、「え、俺がグリンチ?お前の方がもっとグリンチっぽい(Grinchy)だろう」「お前はゴリラだ」といつもの"夫婦漫才"で幕を閉じる。

グリンチとは、ドクター・スースの絵本に登場し、映画やアニメにもなっているあの緑色のキャラクター。彼がクリスマスを台無しにするため、昨今ではグリンチという単語自体に「その場を台無しにする人」という意味合いが含まれている。サンタ用のクッキーをこっそり食べて「台無しにした」のはスティーヴなのに、ダノに向かって先に「グリンチ!」と言うあたりが、この二人のバディ関係を表していてとても面白いシーンだ。

フレーズまとめ【クリスマス編その2】
snoop = こそこそ詮索する、探る、こっそり調べる
exchange gifts = プレゼント交換する
Grinch= (キャラクターの)グリンチ、その場を台無しにする人

異文化の理解にも最適!海外ドラマで英語学習をしよう

海外ドラマを通してシーズンごとのイベントについて知ることができるのはもちろん、そこで使われている英単語、フレーズも非常に役に立つものばかりだ。特定の時期に限らず一年を通して日常会話で使えるものもあるので、ドラマを見ながら好きなキャラクターのセリフやお気に入りのフレーズといった英語の表現も楽しんでみてはいかがだろうか。

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(文/Erina Austen)

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