待望の日本上陸から早1カ月。誰もが知っている大ヒット映画から、ドラマ、ドキュメンタリー、オリジナルコンテンツまで他にはないラインナップを揃えるディズニープラス(Disney+)。映像配信サービス業界を大きく変革したディズニープラスを改めて紹介。
目次
■そもそも、ディズニープラス(Disney+)とは
ウォルト・ディズニー社が手掛ける動画配信サービスで、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナルジオグラフィックなど500以上の映画作品、100以上のTVシリーズがいつでも、どこでも、見放題で楽しめる定額制のストリーミングサービス。
2019年11月12日に北米で開始した同サービスは開始前から話題を呼んでいた。同年の第4四半期における米国のアプリダウンロード数はTikTokの2倍超となる3000万回以上を記録し高い関心を示した。今年春には、ヨーロッパ、インド(Disney+ Hotstar)で展開され、半年を待たずして全世界で加入者5000万人を突破する。
そして、満を持しての日本上陸。日本ではウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社とNTTドコモとの協業を通じて6月11日よりサービス提供開始され、月額700円(税抜)[加入月無料(初回のみ)]で展開されている。
■ディズニープラスとディズニーデラックスの違い
2019年3月より日本のみで展開されていたディズニーデラックス。当時ディズニーが持つ4つのブランド、ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベルの映像コンテンツが見放題で、動画配信アプリ「Disney THEATER(ディズニーシアター)」を中心に、動画以外のデジタルコンテンツが楽しめるアプリ「Disney DX(ディズニーDX)」「STAR WARS DX(スター・ウォーズDX)」「MARVEL DX(マーベルDX)」の4つのアプリで構成されていた。
正直、ディズニープラスはディズニーデラックスをパワーアップしたところだろう。サービス移行に伴っての月額料金の変更はなし、無料期間(入会から31日以内)も変わらず、ディズニーとNTTドコモが共同で引き続き提供している。
ディズニープラスでは、「ディズニープラス」と「ディズニーDX」の二つのアプリとなる。「ディズニープラス」では名作・話題作が配信され、「ディズニーDX」で作品の製作秘話や舞台裏が見られるメイキング映像、貴重な未公開シーンなどの特別映像他、きせかえ・天気・アラーム・スタンプなどデジタルコンテンツがもらえる。さらに、ディズニーストアでの買い物優待や、展示会の割引、ディズニーホテルが特別料金で利用できたりと会員限定特典が用意されているのだ。
■利用方法
・利用するには「dアカウント」とディズニーアカウントの登録(無料)が必要。(「dアカウント」はどのキャリアユーザでも入会できる)
・「dアカウント」登録および「ディズニープラス」申し込み後、サービスサイトの手続き画面にアクセスし、ディズニーアカウントを登録。登録完了後、同サイト上から各アプリをダウンロードすることで利用可能に。
昨年3月に開始された「Disney DELUXE」(ディズニーデラックス)の会員の人は、追加費用なしで利用することができる。アプリをバージョンアップするだけで契約の変更をすることなく、追加料金は発生せず、すぐにディズニープラスを楽しめるのだ。※注:ディズニーデラックスですでに加入月無料特典を利用した人は、ディズニープラスでの無料期間は対象外となる。
視聴可能デバイスは、スマートフォン、タブレット、PC、TVとなり、1アカウント最大5台まで登録可能、同時視聴は4台まで。また、スマートTV(Android TV搭載のスマートTV)やFireTV(Fire TV Stick)、Chromecastなどにも対応しているので、ぜひ大画面で楽しんでほしい。
■ここでしか見られない作品が目白押し!ディズニープラスラインナップ
これまで公開された劇場作『トイ・ストーリー4』や『ライオン・キング』などアニメシリーズ他、昨年大ヒットした『アベンジャーズ・エンドゲーム』やスピンオフドラマ『エージェント・オブ・シールド』『エージェント・カーター』などのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、そして『スター・ウォーズ』シリーズ旧三部作・新三部作・続三部作の全作品はもちろん、ここでしか見られない注目のオリジナル作品が配信されている。
『マンダロリアン』
中でも昨年話題をさらったのが、『スター・ウォーズ』シリーズの初となる実写版ドラマ『マンダロリアン』だ。
『マンダロリアン』は、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の帝国の崩壊から5年後、ファースト・オーダーが台頭する前の時代を描き、バウンティハンター(賞金稼ぎ)として生きる一匹狼の凄腕ガンファイターであるマンダロリアンの姿を映し出す。同作は、2019年に最もアメリカで視聴された配信サービスのドラマとなり、同作の製作過程や関係者インタビュー、未公開映像などが紹介されるドキュメンタリーシリーズ『ディズニーギャラリー:マンダロリアン』も製作され、今秋配信予定と言われているシーズン2の配信を前に、すでにシーズン3が進行中と伝えられている話題作。また、記者たちの投票によって決まるゴールデン・グローブ賞のルールまで変えてしまった。あと、何と言っても巷でベビーヨーダと呼ばれるキャラクター、チャイルドがかわいい。
『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』
世界中で大ブームを巻き起こしたディズニー・チャンネルのオリジナルムービー『ハイスクール・ミュージカル』のドラマシリーズ、『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』も忘れてはならない。舞台は、オリジナル版と同じくイースト高校。おなじみのカフェテリアや講堂を舞台に、演劇部のメンバーが、あの『ハイスクール・ミュージカル』を新作ミュージカルとして企画していく。オリジナル版キャストも出演!
『ハミルトン』
そして今現在、最も注目されているのが、アメリカ演劇界で最も権威のあるトニー賞で11部門受賞、グラミー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ピューリッツァー賞と主要賞を数々獲得したブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」だ。ディズニープラスで配信されているものは2016年のオリジナルキャストで行われた舞台を"そのまま"撮影し、映像化されたもの。
日本でも7月3日(金)に配信されたが、分析会社Apptopiaのデータによると、同作の影響により配信された週末だけでDisney+アプリのダウンロード数が全世界で約75万回越という驚異の数字を叩き出した。
■『ロキ』『ホークアイ』...など、今後配信される注目のマーベルドラマシリーズ
昨年公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を経て、"フェーズ3"が幕を閉じたマーベル・シネマティック・ユニバース。コロナ感染拡大の影響により公開延期してしまったが、映画『ブラック・ウィドウ』から始まる"フェーズ4"には映画で登場したキャラクターがそれぞれ主役とした単独ドラマシリーズが含まれている。
今年8月に配信予定と言われているウィンター・ソルジャー&ファルコンの『Falcon & Winter Soldier(原題)』を皮切りに、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョンの『WandaVision(原題)』(今年後半予定)、ロキを主人公にした『Loki(原題)』(2021年春予定)、「もしペギー・カーターがキャプテン・カーターだったら?」「もしブラックパンサーがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーだったら?」など、実際には起こらなかった"もしもの展開"を描くアニメシリーズ『What If...?(原題) 』(2021年夏予定)、ホークアイことクリント・バートンの『Hawkeye(原題)』(2021年秋予定)他、『Ms. Marvel(原題)』(2022年予定)、『Moon Knight(原題)』、『She-Hulk(原題)』の製作が決まっている。
マーベル作品以外にも、『スター・ウォーズ』シリーズのオビ・ワン=ケノービ主役のドラマ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の前日譚ドラマ、映画『パーシー・ジャクソン』『ナショナル・トレジャー』のドラマ版など続々と発表されている。ディズニープラスできっとお気に入りの作品が見つかるはず。要チェック!
(海外ドラマNAVI)
Photo:
ディズニープラス(Disney+)(c) 2020 Disney and its related entities/『マンダロリアン』(c) 2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. /『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』(c) 2020 Disney/『ハミルトン』(c)2020 Lin-Manuel Miranda and Nevis Productions, LLC./Disney+マーベルドラマシリーズ(Marvel公式サイトTwitterより)