俳優ジョン・トラヴォルタ(『サタデー・ナイト・フィーバー』)の妻で、映画『ツインズ』『ザ・エージェント』やドラマ『CSI:サイバー』などへの出演で知られる女優のケリー・プレストンが、現地時間7月12日(日)、この世を去った。57歳だった。米Peopleなど複数のメディアが伝えている。
ケリーの遺族は、ケリーが2年の乳がん闘病生活の末、7月12日(日)の朝に亡くなったことを発表。病や闘病について明かさないことを選んだ彼女は、近しい家族や友人に見守られながら治療に取り組んできたと話し、「彼女は明るく、美しく、愛情溢れる魂の持ち主であり、他人を思いやり、触れたもの全てに命をもたらすような人でした」と故人を偲び、同時に残された家族への配慮を求めた。
ジョンとケリーは1991年に結婚し2児を授かったが、2009年に家族で訪れたバハマの浴室で、自閉症だった長男のジェットが倒れてバスタブに頭を打ち付けたことが原因で16歳という若さで亡くなるという不幸に襲われている。深い悲しみを乗り越えた二人は、その翌年、ケリーが48歳という高齢で第3子のベンジャミンを出産。「リスクについては考えなかった。ただ難しいことだとだけ思っていたの。だから私たちがとても幸運だったことを、心から嬉しく思ったわ」と当時出演したTV番組で語っていた。
ケリーの最後のInstagram投稿は、先月の父の日。「父の日おめでとう、最高の父親。愛してるわ」と、ケリーを中心に家族4人、笑顔で写っている写真と、2枚目にはジョンと亡くなった長男ジェットが微笑みあう写真を掲載。
夫のジョンは自身のInstagramにケリーの写真を掲載し、次のように綴った。
「私の美しい妻ケリーが、2年にわたる乳がんとの闘いに敗れたことを皆さんに報告するのは、とても辛いことです。彼女は、たくさんの愛とサポートを受けて、病に果敢に立ち向かいました」と報告。治療にあたったドクターをはじめとする医療従事者や支えてくれた友人たちに感謝の言葉を述べた。
続けて、しばらくの間、20歳の長女と9歳の次男という、母親を亡くした二人の子どもに寄り添って過ごしたいので、コメントを発する機会があまりとれないかもしれないと詫び、時間はかかるかもしれないが寄せられている温かい言葉や愛情がきっと悲しみを癒してくれるだろうと締めた。
ケリーのご冥福を心より祈りたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョン・トラヴォルタの公式Instagramより/ ケリー・プレストンの公式Instagramより