ついに最終章となるシーズン5の配信が開始となった『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。第一話には、11歳の頃のウィルが登場するが、どのように撮影されたのだろうか? 実生活でも親友として知られるウィル役のノア・シュナップとイレブン役のミリー・ボビー・ブラウンがフラッシュバックシーンでそれぞれの役柄に対して施された「デジタルの若返り」プロセスを語った。
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『ストレンジャー・シングス』シーズン5 CGIプロセスの「興味深さ」
シーズン5の冒頭、視聴者は若返り処理されたノア・シュナップの顔を目にすることになる。これは、シーズン1で11歳のウィルを演じた子役、ルーク・ココテックのボディに、デジタル処理でノアの顔を重ね合わせるという手法が用いられた。ルークは、裏側の世界に囚われ、ザ・クラッシュの「Should I Stay Or Should I Go」を口ずさむ幼いウィルを演じている。この幼いウィル・バイヤーズを創り上げたのは、顔と髪の配置を担当したエフェクトスタジオ、ローラVFXである。
しかし、このCGIとボディダブルを組み合わせた「デジタル若返り」のプロセスを経たのは、ウィルが初めてではない。イレブンは、既にシーズン4において、キャラクターの過去の重要なフラッシュバックシーンのために同様の作業を経験している。

ノアはDeadlineに対し、この特殊な撮影に際して、一足先に経験したミリーに助けを求めたことを明かしている。
「実は僕はミリーに助けを求めました。“君がやらなきゃいけなかった時、その子(ボディダブル)とどう仕事をしたの?”と尋ねました」とノアは語る。
彼は、この番組では珍しく監督のような役割を担うことになった状況を楽しんだという。内省的かつ回顧的な視点から、「自分がどう演技するか、以前どう演技していたか、どう動き、どう息をし、どう振り向き、どう見るか」を考え、それを「とても可愛いこの小さな子」に伝えることができたと振り返っている。
「楽しい経験でした。少しデジタル的に見える部分もあります。完璧に見せるのは難しいですが、かなりうまくいったと思います」とノアは仕上がりに一定の評価を下している。

親友同士だからこそ共有できる「10年前の自分」への追体験
ノアのデジタル若返りがどうなるかを見るのを楽しみだったと語るミリーは、このプロセスを非常に興味深いと感じていたそうだ。彼女もまた、ノアが感じたように、シーズン1で自分の役柄にどのようにアプローチしていたかを振り返る感覚を共有したという。
ミリーは、「私は数エピソードで彼女(ボディダブル)を指導することができました。それは私に、自分が何をしていたかについて多くを教えてくれたので、本当に興味深いのです。“ええ、どうやって? なぜそうした? ああ、なるほど”という感じでした」と述懐する。
当時を振り返り、「私はただ叫び、恥ずかしさも感じずに手を伸ばしていただけでした」と笑いながら語る。さらに、10年前と現在との環境の違いについても言及した。
「すごいと思いました。10年前、SNSはこれほどの存在ではなかったです。今とは全く違ったのです。私は犬の写真を投稿して、フォロワーは25人くらいでした。謙虚さという感覚を、本当にドアの外に置いてこなければならない、というのが興味深いところです」
ミリーは、ジェイミー・キャンベル・バウアー演じるヘンリーがヴェクナになった経緯を視聴者が知る緊迫したシーンにおいて、幼いイレブンの代役を務めたマーティー・ブレアに対し、ノアがココテックにしたのと同様に、熱心に指導を行った。
最終的にミリーは、「だから私は壁の後ろに座って彼女と一緒に叫び、カメラの後ろで自分の手を突き出して、彼女が私と一緒だと感じられるようにしました」と、ボディダブルの演技を側面から全力でサポートしていたことを明かした。このプロの連携と情熱こそが、『ストレンジャー・シングス』の複雑なフラッシュバックシーンを成功に導いた鍵と言えるだろう。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 Vol.1はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline


