世界中のエンタメファンを熱狂させてきたNetflixの超人気ドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。その最終章(シーズン5)の配信を目前に控え、来日中のキャストとショーランナーが登壇する“ファンフェスタ~One Last Adventure~”が開催された。
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『ストレンジャー・シングス』シーズン5、特別映像が解禁!キャスト&スタッフが最終章への自信を語る
Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス …
ホーキンスが東京に出現!
約2,000人もの“ストシンファン”が集結した会場には、マイク役のフィン・ヴォルフハルト、ダスティン役のゲイテン・マタラッツォ、ルーカス役のケイレブ・マクラフリン、ウィル役のノア・シュナップらメインキャストに加え、本シリーズの生みの親であるショーランナー、マット&ロス・ダファーが登壇。彼らは「ホーキンス・ロード」と名付けられたレッドカーペットを歩いてファンと交流し、終幕が迫るシリーズへの溢れ出る愛を語り尽くした。ファンと一体となった“最後の来日”は、大盛況のうちに幕を閉じた。
イベント会場は、作中に登場するウィルの家やスケートリンク、さらには<裏側の世界>までが再現され、『ストレンジャー・シングス』の世界観そのままに作り込まれた。80年代の音楽とゲームが楽しめるエリアや、オリジナルグッズの販売など、ファンにはたまらない仕掛けで溢れていたという。
ステージイベントでは、作中で少年たちが常に乗っていたBMXやダンスなどの圧巻のパフォーマンスが披露され、会場の熱気が高まる中、ダファー兄弟とメインキャストの4人が登場した。キャラクターやデモゴルゴンに扮するコスプレファン、そして80年代ファッションに身を包んだファンなど、約2,000人の目の前に敷かれたカーペットを歩き、ファンサービスを実施。会場のボルテージは最高潮に達した。
東京の地で最終シーズンを迎える心境について尋ねられると、キャスト陣はそれぞれ、日本のファンへの愛と感謝を語った。
フィンは「最高だ。各国を回るツアーを1カ月ほど続けてきたが、最後に素晴らしい東京に来られて本当に嬉しい」とコメント。ゲイテンも「東京は最高で、ご褒美のような気分になる。おもてなしも素晴らしいし、できるならもっと長く過ごしたい。特別な日になった」と感激を露わにした。
ケイレブは「日本や東京の素晴らしいところは清潔なところだ。もう住んでもいいくらいに思っている(笑)」と冗談めかし、ノアも「日本が大好きなので来られて嬉しい。色々な国に行ったが、中でも日本は特に大好きだ」と想いを語った。
イレブンの数字「11」が奇跡を呼んだD&Dゲーム対決
本作は、1980年代の平和な町ホーキンスを舞台に、<裏側の世界>の扉が開いたことで頻発する超常現象と、それに立ち向かうマイク、ウィル、ルーカス、ダスティンの仲良し4人組の物語である。彼らが熱中していたゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」が、全ての冒険のきっかけとなったことにちなみ、ステージでは特大サイズの20面ダイスを使ったD&Dゲームに挑戦した。
フィンがダイスを振ると、なんと作中の主人公イレブンの”11番”を見事に叩き出し、会場は大盛り上がり。続くゲイテンは、「撮影中で絶対に忘れられない台詞は?」というお題に「あまり認識されていないかもしれないが、シーズン4でビデオ屋にいるときに言う、”That’s a lot of Ricks”が好きだ」と回答し、ファンを唸らせた。
ノアは「全シーズンの中であなたの一番好きなエピソードは?」という問いに「フィナーレかな」と回答し、ファンの期待値をさらに引き上げた。
ダファー兄弟が明かした日本文化からの多大な影響
ゲーム終了後、マット・ダファーとロス・ダファーのダファー・ブラザーズが登場。マットは「素晴らしい光景だ。来てくれてありがとう。実は堂本剛さんがデザインしてくれた洋服を着ている」と日本のファンを驚かせた。ロスも「東京、日本が大好きだ」と、日本のファンへ向けて熱い挨拶を送った。
作品を引っ提げての来日は今回が初めてとなる二人だが、マットは「日本に来て、お寿司をいただいたり、ショッピングをしたりした。まだ時間が足りない。子豚カフェにも行ってみたい」と告白。ロスは「マットがジブリグッズをたくさん買っているのを見た」と、ほほえましいエピソードを明かした。
幼少期からアニメやゲームのオタクだったと語るマットは、『ストレンジャー・シングス』シリーズを手掛ける上で、日本の作品から多大なインスピレーションを受けているという。「『AKIRA』や、ビデオゲームの『サイレントヒル』、『バイオハザード』など、多くの日本作品から影響を受けている」と、そのルーツを告白した。
10年間の絆と感動のフィナーレ:キャスト・制作陣の涙の告白
大勢のファンが期待を寄せる最新作について、マットは「それぞれのキャラクターが満足いく結末にすることが一番難しい点だった。だが、フィナーレをどうするのかは決まっていたので、そこに着地させるように作っていった。最後の30分間に関しては、数週間かけて練り上げた」と、制作の裏側を明かした。ロスも「キャストとは約10年に及ぶ付き合いなので、何よりもキャストが納得できるエンディングにすることが大事だった」と、彼らの思いを最優先したことを語り、会場を興奮させた。
約10年に渡り世界中で愛されてきたシリーズがついに終幕を迎えることについて、フィンは「まだこの作品自体は世に出ていないので、感覚的には終わっていない感じがする。だが、撮影しながら少しずつ終わりを感じる瞬間もあった」と率直な気持ちを告白。キャストやスタッフを含めた撮影現場は、少年たちにとって“もう一つの家族”のような存在となっていたようだ。
ケイレブは「僕たちはみんな一緒に成長してきたので、子どものころから会話をしなくても相手の考えていることがわかる。違う役者と今後一緒になったときには、この家族のことを恋しくなるだろう」と互いの存在の大切さを語る。
そしてノアは最後の撮影日のことについて「あの瞬間のことは忘れられない。みんながその場に集まっていて、最後のハグをして一緒に泣いた。自分の人生の中でも一生に一度あるかないかの思い出になった」と、感動的な別れの瞬間を振り返った。ロスも「今でもこうして会っているが、撮影最終日はそれぞれのキャラクターとのお別れだったので、非常に感動的でありながら辛かった」と語り、会場を感動に包み込んだ。
最後にマットは、「このシリーズにはモンスターも登場するが、何よりも成長の物語だ。シリーズの大部分において、自分の”声”や”居場所”を捜すということが描かれている。皆さんがこのシリーズから勇気を貰ってくれていたら、助けられていたら、とても嬉しい」と強く語り、ファンを感動させた。
ホーキンスで共に過ごした日々は、彼らにとってスクリーンの中だけの物語ではなく、青春そのものとなったのだ。最終章では、シーズンを重ねる中で恋や成長を経験しながら、大人たちとも力を合わせて危機を乗り越えてきた少年少女たちの前に、シリーズ最終章にして“最強の敵”ヴェクナが<裏側の世界>から襲来する。
長年変わらぬ熱い応援を送り続けてくれた日本のファンを胸に、キャストとダファー・ブラザーズは、日本での“最後の冒険”に幕を閉じた。世界中が待ち望む、物語の結末をぜひその目で見届けてほしい。

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』最終章(Vol.1)は11月27日(木)10時より世界独占配信。(海外ドラマNAVI)

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