『メディア王 〜華麗なる一族〜』のジェレミー・ストロングが主演・製作総指揮を務める全6話のリミテッドシリーズ『9/12(原題)』が、Paramount+で製作されることが正式に決定した。
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"ケンダルは、勝つけど負ける"『メディア王~華麗なる一族~』、ジェレミー・ストロング直撃インタビュー
巨大メディアを経営する一族による骨肉の後継者争いを辛辣に、かつシニカルに描き、大ヒットしているHBO『メディア王~華麗なる一族~』(原題『Succession』)。そのシーズン3がU-NEXTにて独占配信中だが、ケンダル・ロイを演じるジェレミー・ストロングに直撃インタビュー! 本当は父に認められたいともがき苦しむキャラ…
“9.11の真の代償”を問う
『9/12』は、9.11テロの後に重い健康被害を受けた消防士や救助隊員たちが、国家と巨大機関を相手に戦った実話を基にした法廷ドラマ。物語は、約10年にわたり約10億ドルの補償を勝ち取るまで続いた集団訴訟を描く。
ジェレミーが演じるのは、複数の実在の弁護士をモデルにした架空の人物ジェイソン・スミス。彼は巨大な権力構造に挑み、政治や利権、腐敗、裏切りが絡み合う中で、世界貿易センタービルの現場で勇気ある救助活動をした隊員たちのために闘う。
『9/12』はすでに製作準備が進んでおり、マッツ・ミケルセン主演映画『アナザーラウンド』や、Netflixの大ヒットシリーズ『マインドハンター』で脚本を担当したトビアス・リンホルムが脚本・監督・製作総指揮を、フランク・パグリース(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)が脚本・製作総指揮を務める。
撮影は2026年夏にスタートし、2027年にParamount+で配信開始予定となる。撮影スケジュールは、ジェレミーが出演するNetflix新作『The Boys From Brazil(原題)』との兼ね合いで調整されたという。
監督のリンホルムは「命を懸けて人々を救った者たちが、守るべき制度に見捨てられたらどうなるのか。この作品は、人間の強さと忍耐力を描く」とコメントしている。
ジェレミーは長文の声明を発表し、こう述べている。「『9/12』は正義と人間の尊厳の回復、そして決して忘れてはならない本当のヒーローたちの物語。トビアス・リンホルムはこの物語を託すにふさわしい、世界有数の脚本家であり監督だ。彼の深み、誠実さ、明晰さ、そして力強さが、この作品を真に意義あるものにしてくれる」
ジェレミーは最近、映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』でアカデミー賞にノミネートされたばかり。『9/12』は、彼のキャリアに新たな節目を刻む重厚な社会派ドラマとなりそうだ。
『メディア王 〜華麗なる一族〜』は、U-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)