レコメンド

【第1話無料配信】Paramount+の看板ドラマ『タルサ・キング』が証明する”おじさんの下克上”最強説

タルサ・キング

『タルサ・キング』の主人公ドワイト・マンフレディ(シルヴェスター・スタローン)は、ニューヨークのマフィアファミリー幹部で、“ザ・ジェネラル(将軍)”と言われるほどの地位を築いてきた。25年の刑期を務めマフィア一家に戻ったら、“ニューヨークにはお前の居場所はない”言われ、オクラホマ州タルサという田舎に“左遷”される。生粋のニューヨーカーであるドワイトは、誰一人知り合いもいない僻地で、新たな犯罪組織を立ち上げることに。25年塀の中で過ごし75歳となったドワイトにとって、外の世界は近未来のようだった。タクシーはUberになり、携帯電話はビデオ付き通話ができ、カメラにもなっている。そしてニューヨークとは真反対の文化の都市タルサで、持ち前のカリスマ性を発揮。文字通りで“ゼロから再出発”し、様々な敵と交戦しながらも自分の帝国を築いていく下剋上の物語だ。

『タルサ・キング』を今すぐ視聴する

J:COMのWEBマガジン「J:magazine!」で『タルサ・キング』の相関図をチェック!
 

あのシルヴェスター・スタローンが主演のTVシリーズということで、シーズン1から大ヒットとなった『タルサ・キング』。シーズン2第1話では、米Paramount+史上のシリーズ初回として全世界最多視聴数を達成。さらにシーズン2全体では、過去最高の1億5900万ビュー(前シーズン比+894%)という驚異的急上昇の数字を叩き出し、早くもシーズン4への更新も決まった。そんなParamount+が誇るこの超大型看板ドラマシシリーズのシーズン3が、満を辞して日本に上陸!

NCIS:トニー&ジヴァ
『NCIS』ファン待望のトニー&ジヴァ主役スピンオフも!J:COM STREAMで見られる『NCIS』シリーズ

『NCIS』シリーズといえば、海外ドラマファンなら必ず知って …

◼️Paramount+では無料配信も!

J:COMの動画配信サービス「J:COM STREAM」では、10月10日(木)から10月16日(水)までの期間限定で、『タルサ・キング』シーズン3の第1話が無料配信!

Paramount+の人気ドラマが第1話無料!

無料配信の対象となるのは、『タルサ・キング』のほか、ガイ・リッチー監督×トム・ハーディ主演の話題作『モブランド』、そして『NCIS』の最新スピンオフ『NCIS: トニー&ジヴァ』の3作品。

「J:COM STREAM」は、これらParamount+の独占作品に加え、テレビ朝日の最新ドラマや人気バラエティが楽しめる「TELASA」の作品(※)も追加料金なしで視聴可能。さらに、アジアドラマ、国内映画、アニメ、時代劇など、幅広いジャンルのコンテンツが揃っている。(※ライブ配信および一部作品を除くTELASA見放題プランの作品が対象。配信日が一部異なる場合あり)

より多くの作品を楽しみたい方には、厳選した専門チャンネルとセットになった「J:COM TV シン・スタンダード」「J:COM TV シン・スタンダードプラス」もおすすめだ。スマホやネット、電気などのサービスと組み合わせることで、さらにお得になるプランも用意されている。

本コラムでは、無料配信をきっかけに『タルサ・キング』の世界に触れてみたいと思っているあなたに向けて、本作の魅力を余すことなく解説! 読み終えた頃には、続きがもっと見たくなるはずだ。

『タルサ・キング』を今すぐ視聴する

◼️都会と田舎にジェネレーションギャップ、『タルサ・キング』の舞台と魅力を再確認!

『タルサ・キング』のタルサって? 舞台になる場所と背景をチェック!

オクラホマ州にある中規模の都市タルサが本作の舞台。ニューヨーク出身のドワイトにとって、米国中央に位置するオクラホマはまさに“何もない田舎”。よく言えば、これこそが誰もがイメージする、荒野をピックアップトラックが走り、カウボーイハットを被った人が闊歩する古き良きアメリカの姿でもある。オクラホマの中でも、州都オクラホマシティよりもさらに小さい人口40万人のタルサは、1900年代には、「Oil Capital of the World(世界の石油の首都)」と呼ばれ、石油産業の中心地として栄えた。それと同時に、「ブラック・ウオール・ストリート」と呼ばれるほど、黒人系アメリカ人が経済的に台頭したエリアもあり、白人がそのエリアで暴動を起こし数百人もの黒人の犠牲者を出した事件もあった。近年は変わりつつあるとは言っても、今だに人種差別やキリスト教優位、よそ者を受け入れない村社会など、革新的なニューヨークとは真反対の土地と言える。

また、ドワイトが住むようになる、タルサの最高級レベルのホテル、マヨホテルは実在し、過去には、ジョン・F・ケネディ、チャーリー・チャップリン、レディ・ガガ、ワン・リパブリックなども滞在している。そんな本作の顔であるスタローンだが、実は彼にとってはTVドラマ初主演作なだけでなく、念願の初イタリア系ニューヨーク・マフィア役でもある。スタローン自身のバックグラウンドにも重ねた主人公ドワイトを見れば、ニューヨーカーとアメリカの地方都市に住む人々との違いもよくわかり、一層楽しめるだろう。

『タルサ・キング』を今すぐ視聴する

色んな顔を持つおじさんの下剋上・成り上がりが痛快!

本作の最大の魅力は、なんといってもスタローン演じるドワイト。25年の刑期を終え、マフィア一家からも本当の家族からも見放された彼。初めて降り立った土地タルサで、右も左もわからない中、持ち前の古き良き仁義ある人間味とカリスマ性で町に馴染んでいく。空港でたまたま乗せてもらったUberドライバーのタイソンをきっかけに、マリファナ店長のボディ、ナイトクラブのマネージャーミッチと、面白いほど次々に人脈を広げていくドワイト。社会復帰し、本来なら老後を楽しむくらいの年齢であるにも関わらず、精力的に、暴力的に、そして時々紳士的に自分のナワバリを広げていく様子は痛快そのもの。70代とは思えないスタローンの肉体にもアクションにも驚かされるばかりだが、それ以上に、立っているだけでも画面越しの伝わってくるオーラに圧倒されるだろう。

また、熟年の大人ならではの、ウイットに富んだ会話の恋愛も見ものだ。最初は、“ギャングで強面だけど、実はいい人”と視聴者に印象付けるドワイト。だが彼は決して“いい人”ではない。暴力と金で敵を排除し、時には悪魔のような顔を見せる恐ろしい人間なのだ。年齢的に残された時間が少ないことを理解しながらも、それでも“ザ・ジェネラル(将軍)”は“ザ・ジェネラル”としてしか生きられない、どんな手段を使っても頂点を目指さずにはいられない。そんな強烈な姿が、視聴者を虜にしていく。また、ペインターでもある芸術家スタローンは、自身の衣装であるスーツにもこだわっており、毎回ファッションショーかと思うくらいにオシャレなイケオジ度が爆発している。

『タルサ・キング』を今すぐ視聴する

ギャングものなのにユーモアとシリアスのバランスが絶妙

ニューヨーク育ちの男が田舎文化に戸惑う姿は非常にコミカルだ。ファッションの違いはもちろんのこと、ニューヨークから来たと言うと地元では嫌われ、ミシュランスターがつくようなレストランもない、音楽や流行り言葉も全く耳にしたことがないものばかり。そんな世界で戸惑うドワイトの姿と、“何も知らない”ドワイトのギャップを楽しむタルサの手下たちの会話も毎回大笑いするほどに面白い。

コワモテのイタリア系ニューヨーク・マフィアもユーモアに溢れている。常にFワードをつけて喋り、何かにつけてすぐ“殺す“という彼ら。なのに、飛行機が怖かったり、イタリアの文化は律儀に守ったり、ただの殺しマシーンではない人間味に溢れているところは微笑ましくもある。視聴者の心に訴えかけるシーンも多くある。義理・人情に厚いドワイトは、ここぞという時には必ず周りの人間を守ろうとする。ギャングにも関わらず、人種差別には立ち向かうし、女性や子どもは最優先、自分を救ってくれた人には必ず恩義を尽くす。そして手下の若者たちには、父親のような目線でアドバイスをする。そこには、マフィアの“ザ・ジェネラル(将軍)”であるドワイトではなく、人生経験を積んだ男として次世代に送るメッセージが込められている。

そしてアクションシーンはド派手で過激そのもの。特に、殺しのシーンに関しては、血が飛びまくる描写が多く、これぞギャングもの!とハッとさせられる。このように、毎エピソードに見事に散りばめられた笑えるシーンと緊迫感あるシリアスなシーンが折り重り、絶妙なバランスが本作を彩っている。

『タルサ・キング』を今すぐ視聴する

◼️ドワイトの敵とキャラクター紹介!スタローンの実子も出演!

ギャングにドラッグ、酒にギャンブルといえば、敵対する人間も当然出てくる。本作は、その敵の数が半端ではない。次々に敵が出てくるが、文字通り、“今日の味方は明日の敵”状態の上、三つ巴以上の敵がドワイトたちを一気に追い詰めていく。誰が味方で誰が敵なのか、誰かが裏切るのか、このキャラクターは信じられるのか。探偵のような気持ちになり、毎回キャラクターの表情や展開を読みながら手に汗握り見てしまう本作。そんな緊張感あふれるシーンと、和やかにしれくれるドワイトの敵と仲間(?)はこちら。

タルサの地元ギャング(バイカー集団:ブラック・マカダム)

タルサ・キング

ドワイトがタルサに来る前から地元で恐れられていたバイカーギャング集団。ドワイトが現れたことにより、排除しようと襲撃に出る。

ドワイトを追い詰めるFBI

タルサ・キング

ニューヨークのマフィアとして大物だったドワイトが僻地タルサに突然現れたため、その身辺を調査する。

地元を牛耳るマリファナ王カル・スレッシャー

タルサ・キング カル・スレッシャー

元々石油王でもあるが、マリファナの大規模生産及び販売を行なっているビジネスマン。中国系マフィアと手を組み、さらに自身のビジネスを広げていく。

チッキー率いるニューヨーク・マフィア

タルサ・キング

ドワイトをニューヨークから追い出したマフィア一族のボス、ピートの息子チッキー。ドワイトが、タルサで犯罪組織を作りマリファナビジネスを成功させ成長していることを知り、怒りに震える。ピートとドワイトの中は比較的良好。

タイソン

タルサ・キング

タルサの空港でドワイトを乗せたドライバーのタイソン(ジェイ・ウィル)。それがきっかけでドワイトの犯罪組織の運転手となる。“かっこいい”ギャングに憧れつつも、真っ当な道を進まない息子を心配する両親のことは非常に大切に思っている。

ステイシー

あるイベントでドワイトと知り合い一晩を共にするステイシー(アンドレア・サベージ)。ATFタルサ支局の捜査官で、マフィアであるドワイトとは微妙な関係になる。

ボディ

タルサ・キング

ドワイトにいきなり店を占領された大麻ショップのマネージャのボディ(マーティン・スター)。博学で数字にも長けているが暴力は苦手。

ミッチ(ギャレット・ヘドランド)

タルサ・キング

元ロデオスターで元囚人でもあるミッチ(ギャレット・ヘドランド)。バーのオーナーで、自らステージでも歌を披露する。ひげと整った前髪が特徴。組織の“兄貴”的存在。

アーマンド

タルサで偶然ドワイトと遭遇した元ニューヨークのマフィアメンバーのアーマンド(マックス・カセーラ)。マフィアだった過去を隠して家族と子どもと生活している。

スペンサー

タルサ・キング

ドワイトが行くカフェのバリスタで、後に牧場でドワイトの馬の世話係となるスペンサー(スカーレット・ローズ・スタローン)。(演じるスカーレットは、スタローンの実の娘でもあり、親子の共演が見られる)

J:COMが送る『J:magazine!』で「タルサ・キング」の相関図をチェック!

超豪華ゲスト俳優が登場のシーズン3!さらなる強敵現る!

シーズン1も2もクリフハンガーの気になるところで終わった本作。特にシーズン2では、さすがのドワイトも何が何だかわからない状態になっていた。シーズン3は、ドワイトを襲う新たな困難から、ハラハラする展開で幕を開ける。第一話目には、ベテラン俳優ロバート・パトリックが登場。ロバートと言えば、映画『ターミネーター』液体殺人マシーンT-1000で脚光を浴び、その後も数々のヒット映画に出演。そしてTVシリーズでも『X-ファイル』『ザ・ユニット 米軍極秘部隊』『トゥルー・ブラッド』『ナイト・エージェント』などや最近では『SCORPION/スコーピオン』のケイブ・ガロ役でさらに中年の魅力に磨きをかけていた。そんなロバートの演じる冷酷で無慈悲な男ジェレマイア・ダンマイアは、ドワイトの新たな強敵の一人となりそうだ。

タルサ・キング

そしてもう一人、その名を知らない人はない名優、サミュエル・L・ジャクソンが参戦。『交渉人』『スター・ウォーズ』『スパイダーマン』など多くの大作映画に出演する彼が、謎のキャラクター、ラッセル・リー・ワシントン・Jr.役でドワイトとテーブルにつく。サミュエルの演じるラッセルを主人公としたスピンオフ、『NOLA King(原題)』もすでに制作が決定しており、注目の新キャラだ。これだけの大物俳優の登場が意味するところは、これまで以上に強烈な展開になるということだろう。

タルサ・キング シーズン3

ドワイトの住む“裏の社会”は、誰もが人を簡単に殺す極悪な犯罪者ばかり。問題があれば、一切躊躇せず暴力と金で解決をしていく。刑期を終えてタルサに来た当初は、犯罪者とはいえ“いい人”のようにも映っていたドワイト。だが、数々の「悪」と関わるうちに次第に元の闇の世界へ戻っていってしまう。いや、本質が出てくるといった方が良いのかもしれない。犯罪ドラマ『ブレイキング・バッド』の主人公、ウォルター・ホワイトは、真面目な教師だったが、結局のところ自分のエゴのためにどんどん凶暴になり、引き際さえもわからなくなってしまった。典型的な“闇落ち”キャラの代表とも言えるだろう。だが元々マフィアとして育ったドワイトの行く先に待つのは、更なる血みどろの世界なのだ。そして周りの普通だった人間も、ドワイトと共にその裏の世界へと引きずり込まれ、黒く染まっていく。

それでも組織を拡大し成功を重ねるドワイトを、いつの間にか我々は彼を“推し”として応援してしまう。たとえそれが、法に反した暴力での下克上であっても。結局は恐ろしく凶悪なギャングのドワイト。だが、彼には、敵も味方も視聴者も飲み込んでしまうブラックホールのような魅力にあふれているのだ。

タルサ・キング

間違いなく、シルヴェスター・スタローンの代表作とも言える『タルサ・キング』。世界が大注目している本作は、誰も予測できない領域に突入している。むしろ、ドワイトの反撃はこのシーズン3からが本番。その反乱の幕開けに、ぜひ今からでも飛び込んでいって見てほしい。

『タルサ・キング』シーズン3は、10月10日(金)よりParamount+(パラプラ)にて独占配信開始。

『タルサ・キング』を今すぐ視聴する

(文/Erina Austen)

Photo:『タルサ・キング』シーズン1©2023 Viacom International Inc. All Rights Reserved. 『タルサ・キング』シーズン2©2024 Viacom International Inc. All Rights Reserved. 『タルサ・キング』シーズン3©2025 Viacom International Inc. All Rights Reserved.

  • この記事を書いた人

Erina Austen

数カ国数都市に在住後、現在は、Austin在住。幼少期に『ファミリータイズ』にハマって以来、アメリカドラマ歴は30年以上。SF、法廷モノ、ミステリーなどが好み。ブロードウェイオタクゆえに舞台出身の俳優には詳しい。ハリウッドのドラマや映画にエキストラとしての出演経験も。ジェームズ・キャメロン製作の『アリータ: バトル・エンジェル』では数ヶ月に渡って撮影に参加。日本のアニメ好きでもありハリウッド実写化作品は必ずチェックする。

-レコメンド
-, , ,