米Showtimeの人気シリーズ『デクスター ~警察官は殺人鬼』の最新スピンオフ『Dexter: Resurrection(原題)』で長年愛されたオリジナルキャストが衝撃的な最期を迎えた。約20年にわたり物語を彩ってきた重要人物の死は、ファンに大きな喪失感を与えた。
以下、日本未上陸の『Dexter: Resurrection(原題)』のネタバレがありますのでご注意ください。
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シリーズ再開と同時に覚悟した
8月29日にアメリカで放送された第9話「Touched by an Ángel(原題)」で描かれたのはエンジェル・バティスタの死。エンジェルは、デクスターの“殺人テーブル”に縛り付けられながらも、主人公であるデクスター自身はどうしても手を下すことができなかった。しかし、そこに現れたのはレオン・プレーター(ピーター・ディンクレイジ『ゲーム・オブ・スローンズ』)。プレーターによって、エンジェルは静かにその生涯を終えた。なお、このエピソードのIMDb評価は10点満点中9.8と驚異の数値を誇っている。
エンジェルを演じたデヴィッド・ザヤスは、『デクスター』が復活すると聞いた時点で、自身の演じるキャラクターの最期を覚悟していたと明かしている。
「製作陣から“デクスターを“復活”という形で戻そうと考えている”と連絡をもらい、今シーズンのストーリー展開も説明されました。最初から、新スピンオフでエンジェルが死ぬことはわかっていたのです」と明かしている。
「最初に聞いたときは“これはすごいドラマになるぞ”と感じましたし、物語として素晴らしいと思いました。ただ、同時にこの物語の続きを語りたいという思いもあり、複雑な気持ちでした」と、長年演じてきたキャラクターへの愛着を滲ませた。
「これしかあり得なかった」20年を振り返って
63歳になったデヴィッドは、20年間演じ続けてきた日々を「そんなに悪いものではなかった」と振り返る。「考えれば考えるほど、この結末しかあり得なかったと感じています」と、本キャラの結末は、これ以上ない唯一の選択だったと思っているという。
「俳優人生の中で、この役が一番素晴らしい仕事でした。なぜなら、エンジェルというキャラクターを最初から最後まで成長させることができたからです。本当に、この機会に感謝しています」と、その胸の内を明かした。
死してもなお、デクスターの世界に生き続ける可能性
しかし、デクスターの世界では、一度死んだ登場人物が、亡霊のように主人公の前に現れることが多々ある。デヴィッド自身も、今回のエンジェルの死が、本当の最後の登場ではないと考えているようだ。
「このドラマに登場するのに、生きている必要はありませんからね」と、米Varietyでユーモアを交えてコメント。「だから、いつでも可能性の窓は開かれていますし、どんな形であれ『デクスター』の世界の一員でいられることに前向きな気持ちでいます」と、今後の出演にも意欲を見せている。
20年にわたり多くの視聴者に愛されたエンジェル。死してなお、その存在がデクスターの世界に影響を与え続けることは間違いないだろう。
『デクスター ~警察官は殺人鬼』全8シーズンはHuluにて、『デクスター:ニュー・ブラッド』はPrime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)