米Showtimeの人気シリーズ『デクスター ~警察官は殺人鬼』が、最新スピンオフ『Dexter: Resurrection(原題)』で再び復活。主演のマイケル・C・ホールが、米Deadlineのインタビューでデクスター再演の裏側について語った。
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シリーズは完結したと思ったけど…
『Dexter: Resurrection』は、『デクスター:ニュー・ブラッド』の衝撃ラストを経て再びデクスター・モーガンが生還する物語。息子ハリソンに撃たれたデクスターは、実は一命を取り留めて病院に運ばれていたという設定だ。マイケルは「正直、あの時はシリーズ完結だと思っていた」と振り返る。
「でも時間が経つにつれて、“頭を撃たれたわけじゃないし、もし生き延びていたら?”ってクリエイター陣と話し始めたんだ。考えれば考えるほど、面白い可能性が広がった」
マイケルは、再びデクスターを演じる理由について、「名優アル・パチーノとマフィア映画」のような関係になぞらえ、「何度も引き戻される」と笑った。
『Dexter: Resurrection』では、病院のベッドで意識を失ったデクスターが“亡霊”たちに導かれる場面が登場。ジョン・リスゴー(トリニティ・キラー)、ジミー・スミッツ(ミゲル・プラド)、エリック・キング(ドークス)といったオリジナルシリーズの人気キャラクターたちが顔を見せる。
「ファンにとっても最高の瞬間だと思った。あれを撮るのは本当に楽しかった。何年も経ってからまた一緒に演技するなんて素晴らしかったよ」
最も複雑な再会──バティスタとの対面
なかでも最大の見どころは、デクスターとデヴィッド・ザヤス演じるエンジェル・バティスタの再会だ。かつて同僚で友人だった二人は、病院の一室で緊張感に満ちた“再会”を果たす。
「バティスタはデクスターにとって最も“普通の友人”だった。でも今はすべてが複雑だ。過去の重みがあって、疑念があって、でもお互いを思う気持ちもある」
バティスタは、デクスターのかつての恋人アンジェラから「ジム・リンジー(デクスターの偽名)が“ベイハーバー・ブッチャー”かもしれない」という疑いを聞かされていた。ラゲルタも殺される前に同じ疑いを抱いており、バティスタは偶然すぎると感じている。マイケルは「デクスターはバティスタに立ち去ってほしいと願っているけど、バティスタはそう簡単には引かない」と意味深に語った。
『Dexter: Resurrection』は、『~ニュー・ブラッド』とはまた違ったトーンで、オリジナルシリーズのDNAを色濃く受け継いだファン必見の展開を用意している。マイケルは「もう一度生き返らせてみよう、って賭けだった」と笑うが、その「賭け」が再び視聴者をデクスターの闇へ引き込むことは間違いなさそうだ。
『デクスター ~警察官は殺人鬼』全8シーズンと『デクスター:ニュー・ブラッド』はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中。(海外ドラマNAVI)