世界的ヒットを記録したSFドラマ『LOST』。本作でミステリアスなキャラクター、ジョン・ロックを演じたテリー・オクィンが、ユニークなリバイバル案について語ったと米Screenrantが報じている。
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『LOST』続編のアイデア
『LOST』は2010年5月、賛否両論を呼んだ最終回をもって全6シーズンの幕を閉じた。終了から15年が経った今、衝撃的なラストは再評価されつつあり、分極的だった結末が「実は過小評価されている」との声も増えている。
テリーは、SFコメディ『レジデント・エイリアン 〜宇宙からの訪問者〜』シーズン4のインタビューで『LOST』の続編について質問を受け、こんなアイデアを披露した。
「最終回のあの教会からキャラクターたちが出てくるところから始めたいですね。みんな年を取っていて(自分を指しながら)、“あれ、一体何が起きたんだ?”と言わざるを得ないような状況にするんです(笑)そんな続きなら面白いかもしれません」
また、『LOST』でマイケル・ドーソンを演じたハロルド・ペリノーと、ホラー『フロム -閉ざされた街-』での再共演の可能性についても質問されたが、テリーは同作を観たことがなく、「出演するなら調べてみる必要があるね」と答えた。
このリバイバル案は、精神世界を描いたともいわれる最終回をさらに発展させ、ファンに新たな疑問を投げかける構想だ。あえて結末の善し悪しという論争を避けつつ、物語の余白を広げる形になっている。
『LOST』はジェフリー・リーバー、J・J・エイブラムス、デイモン・リンデロフらが製作し、リンデロフとカールトン・キューズがショーランナーとして物語を主導した。製作陣それぞれが独自の解釈を持っており、視聴者も好みの解釈を選び取ってきた。だが、過去のインタビューでリンデロフとキューズはリブートに興味がないと明言している。
同作はテレビ業界に大きな変革をもたらしたが、その成功を再現するのは容易ではないだろう。作品が価値を持つのは、いつか終わりが訪れるから――。おそらく、あの島は過去のまま残しておくほうが賢明なのかもしれない。
『LOST』全シーズンはDisney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)