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『ストレンジャー・シングス』最終章の重要モチーフ、別の“名作児童書”になるはずだった?クリエイターが制作秘話を明かす

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ストレンジャー・シングス 未知の世界

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』最終章となるシーズン5で重要な役割を果たしている児童文学「五次元世界のぼうけん(A Wrinkle in Time)」。しかし、クリエイターのダファー兄弟は当初、まったく別の“ホリデー定番絵本”を使う予定だったことを明かしている。

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ホリーが読む一冊が物語のカギに

「五次元世界のぼうけん」(1962年刊/マデレイン・L・イングル著)は、シーズン5でホリー・ウィーラー(ネル・フィッシャー)とクラスメイトたちが学校で読んでいる本として登場する。

彼らの前に現れるのが、“ミスター・ワッツィット”と名乗る存在(ジェイミー・キャンベル・バウアー)だ。彼は原作同様、「怪物がやってくる」「だが子どもたちには世界を救う力がある」と告げる。

さらに後半(VOL2)では、その脅威を「五次元世界のぼうけん」に登場する“ブラック・シング”になぞらえて説明し、物語はより明確な寓話構造を帯びていく。

兄のマット・ダファーは、この本の選定理由について次のように語っている。「あの本は、僕たちがホリーと同じ年頃だったころに読んだ、子ども時代の定番だった。強い影響を受けた一冊なんだ」加えて、「学校の授業で読まれていても不自然ではない」「ホリーの物語と、美しいパラレルが描ける」という2点が決め手だったという。

最初の脚本では「ポーラー・エクスプレス」だった

ところが弟のロス・ダファーは、初期の脚本では別の本が使われていたと明かす。「最初は「ポーラー・エクスプレス」だったんだ」。1985年に出版され、2004年にはトム・ハンクス主演で映画化されたクリスマスの名作絵本である。

当初の構想では、「ミスター・ワッツィットではなく“車掌”が登場、ホリーは“列車”に乗せられ、北極へ連れて行かれる」という設定だったという。しかし最終的に、「対象年齢が少し低すぎる」「“ミスター・ワッツィット”のほうがクールで不気味」という理由から変更された。

シーズン5では、ホリーと11人のクラスメイトがアップサイドダウンに引きずり込まれるなど、子どもたちは過酷な運命に晒される。これについてダファー兄弟は冗談交じりにこう語る。「ご存じの通り、僕たちは子どもを危険にさらすのが大好きなんだ」

主要キャストが成長した今、“新たな子どもキャラ”が格好の対象になったというわけだ。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5は現在、VOL1〜2が配信中。VOL3は2026年1月1日(木)の元旦に配信され、幕を閉じる。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 VOL 1はNetflixにて独占配信中

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海外ドラマNAVI編集部

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