『ビバヒル』シャナン・ドハティ、看取った医師が明かす最期の時「生きることを愛していた」

がん闘病の末、7月13日にこの世を去ったシャナン・ドハティ。彼女の主治医だったローレンス・D・ピロ医師は信頼できる助言者であるだけでなく、シャナンの親しい友人でもあったという。米Peopleが伝えた。

 

シャナンを支えていたのは人生への愛ともっと生きたいという希望

「私たちはすぐに打ち解けました」とピロ医師。ロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ・エンゼルス・クリニック&リサーチ・インスティチュート(Cedars-Sinai affiliate The Angeles Clinic and Research Institute)の社長・CEOを務める彼は、「空気感が同じで、互いを理解し、ずっと前から知っていたかのように分かり合える。その思いが何を意味するのかを理解できる。私たちは初めて会ったときから最後の最後までそうでした」と、シャナンとの関係についてPeopleに語った。

その思いはシャナンも同じで、生前、彼女はピロ医師との関係を「互いに尊敬し合えるすばらしい関係」と表現していた。

シャナンは2015年に乳がんの診断を受け、2017年に寛解。しかし、2019年に再発し、2020年に転移性のがんでステージ4と診断されたことを告白。今年の6月24日、シャナンは自身のポッドキャスト『Let's Be Clear with Shannen Doherty(原題)』にて、治療のために化学療法を再開する予定だと話していた。

ピロ医師によると、シャナンはギリギリまで闘い続け、体調が悪くなっても諦めることはなかったという。徐々に選択肢が減っても、制限があるなかで何ができるかを話し合ったそうだ。彼女は2023年4月に元夫のカート・イスワリエンコと破局したが、「精神的に大変な状況に置かれても、がんと闘うために最善を尽くしていました」とそばで見守っていたピロ医師は振り返る。

しかし、最後の2〜3週間は病状がより深刻な状態に。「私たちはより多くのサポートを入れながら闘い続け、ただ愛し、望み、支え続けました」

シャナンの最期の瞬間は、愛犬ボウイや彼女の愛する人たちとともに過ごしたという。

「部屋では大切な友人たちに囲まれ、みんなが彼女を思い、支えました。」と彼は語る。「厳かで悲しいものでしたが、美しく、愛がありました。何よりつらかったのは、彼女は生きることを愛していたから、旅立つ準備ができていなかったことです」

彼女の自宅ではいつも賑やかなディナータイムを過ごしていたそうで、「彼女はすばらしいシェフでした」とピロ医師。「彼女の家で、ピザを運んだりパスタを作ったりするキッチンではなく、ベッドに寝ている彼女と一緒にいるのは、不思議な感覚でした。料理好きで、パーティを開くのが好きでしたから。友人をもてなしたい人だったんです。シャナンを支えていたのは人生への愛ともっと生きたいという希望で、それができないことは彼女にとってとてつもなくつらいことでした」

幼い頃から注目を浴び、誤解されることが多かった彼女だからこそ、人に思いやりを持ち、人生を愛した。ピロ医師は、彼女が遺した愛について、そう語る。「彼女は、自分の信念を貫き、他人にレッテルを貼られたり、誤った評価をされたりすることを許さず、理想の人生を諦めず、私たちの人生をできるかぎり力強く生きてほしい、と願っているはずです」

(海外ドラマNAVI)

 

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