2013年にスタートした『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を皮切りに、10年あまりで大量のオリジナルシリーズを生み出してきたNetflix。そんな同社で特に見られているドラマは何なのかをご紹介しよう。
>>編集部がおすすめする、大人向けNetflixおすすめ海外ドラマ一覧
目次
Netflix史上最も見られた海外ドラマ トップ10
対象となるのは英語のシリーズ。それぞれの作品の数字は、そのシリーズが配信されてからの最初の91日間の数字をベースとしており、作品によって話数が異なるため、視聴時間よりもビュー数(「HOURS VIEWED(=累計視聴時間)」を「TOTAL RUNTIME(=1シーズンのうちの第1話~最終話までの合計時間)」で割ったもの)が優先される(2024年7月14日時点)。
10位『ブリジャートン家』シーズン2
視聴時間:7億9720万分
ビュー数:9380万人
『グレイズ・アナトミー』などで知られるヒットメイカーのションダ・ライムズがNetflixと組んで最初に生み出した『ブリジャートン家』は、摂政時代のロンドンを舞台に、結束の固いブリジャートン家の8人兄弟姉妹の恋愛模様をスキャンダラスに描く。これまでのライムズ作品同様に大きな反響を呼び、このシーズン2が2022年に配信された翌年にはスピンオフ『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』も作られた。
9位『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3
視聴時間:7億1610万分
ビュー数:9480万人
1980年代の田舎町を舞台に繰り広げられる不可思議な現象の数々に、少年少女が立ち向かう姿を描く、Netflixを代表する人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。2016年にスタートした同シリーズより、2019年登場のシーズン3が9位にランクイン。このシーズンからロビン役のマヤ・ホークなどが新たに参加している。
8位『偽りの銃弾』
視聴時間:6億2980万分
ビュー数:9820万人
基本的にシリーズ作品が強いランキングにあって、リミテッドシリーズながらもランクインしたのは、人気ミステリー作家ハーラン・コーベンの原作のドラマ化。夫のジョーを暴漢に殺されたマヤは、自宅の監視カメラに死んだはずの夫が映っているのを見つけて…。コーベンのミステリーはそれまでもNetflixで映像化されていた(『SAFE 埋もれた秘密』『ステイ・クロース』)が、2024年の年明けより配信されたこの作品が一番のヒット作に。これを受けてNetflixはさらなるコーベン作品のドラマ化を進めている。
7位『ナイト・エージェント』シーズン1
視聴時間:8億320万分
ビュー数:9820万人
サプライズヒットとなったのは、2023年3月に配信開始となるや、わずか6日でシーズン2への更新が決まった『ナイト・エージェント』。夜間の緊急電話に対応するという、地味なFBIの任務に就いているピーター・サザーランドが、ある電話に応答したことをきっかけに、ホワイトハウスに潜むスパイをめぐる恐ろしい陰謀に巻き込まれてゆく…という政治スリラーだ。
6位『ブリジャートン家』シーズン3
視聴時間:7億8610万分
ビュー数:9850万人
これまで歴代トップ10に入ってきた過去2シーズンに続いて、2024年5月から配信スタートとなったシーズン3もランクインと、人気の高さをあらためて証明。今回はブリジャートン家の三男コリンとペネロペの恋物語が描かれる。
5位『クイーンズ・ギャンビット』
視聴時間:7億4640万分
ビュー数:1億1280万人
1960年代を舞台に、チェスの天才である孤児のベス・ハーモンの苦悩を描いて話題を集めたリミテッドシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』は5位。主演のアニャ・テイラー=ジョイは本作でブレイクを果たし、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『マッドマックス:フュリオサ』といった大作映画にも起用されている。
4位『ブリジャートン家』シーズン1
視聴時間:9億2930万分
ビュー数:1億1330万人
10位に入ったシーズン2、6位に入ったシーズン3に続き、2020年配信開始のシーズン1が4位にランクイン。このシーズン1では、ヘイスティング公爵ことサイモン・バセット(シーズン2以降は出演せず)が人気を博した。業界でも人気が高く、『スター・ウォーズ』シリーズのジョン・ボイエガが同作に出演したいと発言したり、『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』の中で言及されたりしている。
3位『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』
視聴時間:10億3110万分
ビュー数:1億1560万人
リミテッドシリーズとして最も高い順位につけたのは、2022年の『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』。1970年代後半から1990年代初めにかけて10人以上の青少年を手にかけた連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーを描く。クリエイターを務めるのはヒットメイカーのライアン・マーフィー。本作のヒットを受けて『モンスター』シリーズ第2弾が進められている。
2位『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4
視聴時間:18億3800万分
ビュー数:1億4070万人
『ストレンジャー・シングス』は、9位のシーズン3に続き、2022年お披露目のシーズン4が2位に。続くシーズン5での完結が決まっているため、フィナーレに向けてますます目の離せない展開となっている。配信開始当初に歴代1位へ踊り出たが、数ヵ月後に2位へ後退した。
1位『ウェンズデー』シーズン1
視聴時間:17億1880万分
ビュー数:2億5210万人
2022年にお披露目されると、数ヵ月前に『ストレンジャー・シングス』シーズン4が打ち立てた記録をあっさりと塗り替えたのは、1990年代にヒットしたホラーコメディ映画『アダムス・ファミリー』シリーズを長女ウェンズデーの視点で描いた『ウェンズデー』。ウェンズデーが猟奇的な連続殺人を阻止しようとするという映画版とは異なるミステリータッチにしたり、ティム・バートンが監督・製作総指揮を務めたり、映画シリーズでウェンズデーを演じたクリスティナ・リッチが出たりしていることも話題を呼び、ビュー数は2位の約180%と大差をつけた。
(海外ドラマNAVI)
参考元:英Digital Spy
Photo:『ブリジャートン家』©LIAM DANIEL/NETFLIX/©NETFLIX