6シーズンに渡り、上流社会と使用人との間で巻き起こる愛憎劇を描き、世界中で大ヒットを記録した英ITVのドラマ『ダウントン・アビー』。当サイトでも昨年来、本作映画化について報じてきたが、ついに具体的に事が運びはじめたと米Varietyが伝えている。
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『ダウントン・アビー』世界をとりこにする英国のオタク魂
魂は細部に宿る― このドラマには、この言葉がふさわしい。 本シリーズの物言わぬ影の主役ダウントン・アビー邸には、ハイクレア城という本物の城館を使い、豪華絢爛な内装は、貴族の生活の華やかさを雄弁に語る。徹底的にこだわり抜いた美しい衣装に身を包む俳優たちは、俳優名よりも、むしろあえて役名で呼びたくなるぐらい。それも、役に徹…
『ダウントン・アビー』の公式SNSは、執事がシルバーのトレーを持った写真を掲載。トレーの上には「皆さまの『ダウントン・アビー』への回帰を心より歓迎します。――シネマにて」と書かれたカードが。続けて「ようこそダウントンへ!『ダウントン・アビー』は大きなスクリーンに戻ってきます。この夏から製作開始です」と記載して公式に発表した。同時に長女メアリーを演じたミシェル・ドッカリー、先代グランサム伯爵夫人バイオレット役のマギー・スミス、グランサム伯爵を演じるヒュー・ボネヴィルら、オリジナルキャストの復帰も明らかとなった。
今回のニュース解禁を待って、キャストも喜びの声をSNSに続々と投稿している。ミシェルは、「もう隠さなくていいの。お知らせできることがとても嬉しいわ『ダウントン・アビー』は大きなスクリーンで戻ってきます。この夏から製作スタートよ」と、次女イーディス役のローラ・カーマイケルとのオフショット写真を掲載。
侍女アンナを演じたジョアンヌ・フロガットは自身のTwitterにミシェル、マギーと数年前に撮った写真を投稿し、「ようやく報告できて嬉しいわ! みんな集合よ」と綴った。
映画化に関してはこれまでも様々な噂がとびかっており、昨年4月には映画版の始まりがバイオレットの葬儀シーンからスタートするのではないか、と言われていたが、今回マギーの出演が明らかになったことで、その可能性はなくなりそうだ。
映画版はTV版と同じプロダクション会社Carnival Filmsが製作し、ユニバーサル・ ピクチャーズが配給予定。Carnival Filmsの代表取締役ギャレス・ニームは「TVシリーズに幕を下ろしたときから、世界中の大勢のファンの皆さまに映画版をお届けすることを夢見てきました。そしてついにスタッフとキャストが勢揃いし、間もなく製作を開始します」とコメント。TVに引き続きジュリアン・フェロウズがペンを、ブライアン・パーシヴァルがメガホンを取る。
映画版『ダウントン・アビー』の撮影は9月よりスタート予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ダウントン・アビー』キャストが勢揃い(2015年撮影)
(C) Nathan Hulse/Famous