映画『ゴーン・ガール』や海外ドラマ『ホイール・オブ・タイム』などで知られるロザムンド・パイクが主演を務めるナショナル・シアターライブ『インター・エイリア』のティザー予告とロザムンドからのメッセージをご紹介しよう。
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『インター・エイリア』とは?
本作は、判事として活躍しながら子育てに奮闘する女性ジェシカを主人公とした話で、母親業と仕事の両立を目指して日々奮闘する女性たちが直面している毎日の綱渡り状態の中で、ある出来事をきっかけに、それまで何とかやってきた育児と仕事の均衡が取れなくなってしまうかもしれないという難しい局面に立たされるジェシカを描く人間ドラマ。
ティーザー予告では、作品が放つ緊張感を息子役のジャスパー・タルボットのドラムで表現。久々の舞台復帰作となる本作について紹介するロザムンドからのメッセージ動画も併せて公開された。
共働きが当たり前の世の中の今、本作を自分に重ねて味わえる方々も多いだろう。本作のクリエーターは、性的被害を被害者側から訴えることの難しさを描き世界で絶賛された『プライマ・フェイシィ』のチーム。本作の作家で、自身も母親であり弁護士、作家として活躍するスージー・ミラーが本国のプログラムに寄せた主人公を取り巻く環境についてのメッセージも届いた。「これは、私の物語かもしれない」と感じた方、そしてこれは、あなたの身近な愛する人の物語かもしれないと感じた方、ナショナル・シアター・ライブは上映期間が限定されている上映イベントなので、貴重な上映期間中に映画館でお見逃しなきように!

作家スージー・ミラーより
―― 判事であるということについて(『インター・エイリア』本国プログラムより抜粋)
ラテン語の inter alia は「その他のことの中で」という意味で、法律の世界で使われる用語です。しかし、ここでは働く女性たちが日々の暮らしをどのようにやり繰りしているかを象徴しています。
女性たちは仕事においても並外れて努力していますが、それは「その他のこと」との両立のうえに成り立っています。その「その他」とは、家族の生活を調整すること、心の負担を引き受けること、家事をこなすこと、急な出来事に備えることなどです。ある女性はこう話してくれました――「私は自分の人生を、他の人たちの人生の“隙間”で生きているんです」と。彼女は仕事をしながら、学校に着ていく服やお弁当、食事の準備、送り迎え、さらに家に来る業者への対応まで背負っているのです。
母親であること、妻であること、職業人であること、そして社会の中の一人の女性であること――その間にある目に見えない境界線を、女性たちは常に行き来しなければなりません。その重なりや相反する期待は、最善を尽くしても困難であり、しばしば圧倒されるものです。さらに女性にはもう一つの層が加わります。それは、「すべてをやり遂げようとする女性」への社会的な評価のまなざしです。
作中のジェシカは“判事”であると同時に、“評価される側”でもあります。母親として、選択の仕方として、働く時間として、女性らしさとして、フェミニズムとして、パートナーとして――あらゆる点で彼女は判断されるのです。そして、多くの女性がそうであるように、ジェシカ自身もまた自分を“裁いて”いるのです。
<上映劇場>
<作品概要>『インター・エイリア』(原題:Inter Alia)
作:スージー・ミラー/演出:ジャスティン・マーティン
上映時間:1時間52分(休憩なし)
出演:ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』『パーフェクト・ケア』)、ジェイミー・グローヴァー(『ウォータールー・ロード』『ハリーポッターと呪いの子』)、ジャスパー・タルボット(『ブロードチャーチ ~殺意の町~』)
ストーリー:判事として活躍するジェシカは子供を支える母親でもある。ある日、仕事と母親としての立場の両方に重圧がかかる出来事が起こるが、果たして彼女は乗り越えられるのか?!
HP:https://www.ntlive.jp/interalia
日本公式HP http://www.ntlive.jp
【NTLive お問い合わせ先】 カルチャヴィル合同会社 e-mail) info@culture-ville.jp
(海外ドラマNAVI)



