世代を超えて愛されるSFシリーズ『スター・トレック』の要素を詰め込んだとも言うべき『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』。先月配信が始まったシーズン3で、なんと長年ファンの間でささやかれていた『ドクター・フー』とのクロスオーバーが実現した。英Radio Timesが報じている。
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『ドクター・フー』のターディスがカメオ出演
シーズン3第6話「自分の尾を食べたセレット」では、ジェームズ・T・カーク(ポール・ウェズレイ)の乗るファラガット号が謎の敵によって大きな損傷を受け、SOSを受けて救援に駆けつけたエンタープライズ号が敵に拿捕される。この敵は、出会ったあらゆる船を消費し採掘する、巨大なスカベンジャー船であることが判明するというストーリーだ。
同エピソードの中で、エンタープライズが巨大なアンコウのような見た目のスカベンジャー船に取り込まれた直後、そのエンタープライズの右奥に見え隠れする小さな青い閃光が確認できる(下の画像参照)。それは、『ドクター・フー』の次元超越時空移動装置、ターディス(TARDIS)なのだ。
アメリカ、イギリスでともに1960年代にスタートし、今も続いているSFドラマの『スター・トレック』と『ドクター・フー』は、互いに作中で相手の作品について仄めかしてきた。最も明らかな例は、『ドクター・フー』のシーズン14第1話「スペース・ベビー」で、15代目ドクターのンクーティ・ガトワがミリー・ギブソン演じる相棒ルビー・サンデーに「いつかエンタープライズを訪ねるべき」と発言した場面だろう。
今回のターディス登場は、かなり小さなものとはいえ、実写作品として初のクロスオーバーが実現した例となった。もしかしたらドクターは、その時のセリフにあった「エンタープライズ号への訪問」を実現させたのかもしれない。ただし、そうだとしたら最悪のタイミングだ。あるいは、ターディスがスカベンジャー船の触手のようなものに巻き込まれ、偶然エンタープライズと遭遇したのかもしれない。
いずれにせよ、これが両作による最後のクロスオーバーになることはなさそうだ。というのも、昨年『ドクター・フー』のショーランナーであるラッセル・T・デイヴィースと『スター・トレック』シリーズの脚本家であるアレックス・カーツマンがイベントで一緒になった際に、両者ともクロスオーバーを実現させたいという願望を表明していたのだ。
デイヴィースは当時、「『スター・トレック』と『ドクター・フー』のクロスオーバーを発表したいのですが(今日はその発表はしません)。それを実現できる人がいるとしたら…ファンの方たちです! 2つの大手放送局、2つの大帝国、そしてそれぞれの弁護士たちが協力し合う必要がありますが、それは可能ですよね?」とファンに問いかけていたのだ。そしてこのように締めくくっていた。「真面目な話、ぜひクロスオーバーを実現させたいです。クロスオーバーした時の映像がどのような感じになるか、どのように見えるか。それが実現すればただただ喜ばしいことです。絶対に実現すべきです!」
『ドクター・フー』とのクロスオーバーも注目の『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』は、シーズン1~3がParamount+(パラプラ)にて配信中。(海外ドラマNAVI)
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参考元:英Radio Times