Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3が、5月30日(金)より本国アメリカと同時でU-NEXTにて独占配信中。それに合わせてキャスト、スタッフの直撃インタビューを6回に分けてお届け! 3回目の今回は、シャーロット・ヨーク役のクリスティン・デイヴィス。面倒見のいいシャーロットにこれから訪れる危機や、元夫トレイともしも再会する時のシチュエーションなどについて語ってくれた。
-
印象的だったのはキャリーとの大喧嘩!『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3 シンシア・ニクソン(ミランダ・ホッブス役)直撃インタビュー
Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT …
すべての女性が共感できる重要なストーリー
――オリジナルの『SEX AND THE CITY』からエイダンが戻ってきた一方、あなたの元夫であるトレイはまだ出てきていません。少し前にポッドキャスト番組であなたがした発言を受けて、トレイ役のカイル・マクラクランは「シャーロットとトレイの深い関係性が描かれるなら演じてみたい」と話していましたが、あなたは二人が再会するとしたらどんなシチュエーションがいいと思われますか?
「うまくいくシナリオって、たくさんありそうよね。ニューヨークというところでは、かつて関わった人たちと結構頻繁に出会う気がするの。いつもってわけじゃないかもしれないけど、トレイとシャーロットが同じイベントに居合わせたり、同じレストランでバッタリ顔を合わせたりしても全然不思議じゃないと思う。それだけで二人の関係をより深掘りできるのかは分からないけど、もし実現したら楽しいでしょうね。そうなったらいいと思ってるわ」
――『SEX AND THE CITY』が始まった当初の1990年代後半、ハリウッドでは女性に対する年齢差別が蔓延していました。このシリーズはそうした問題に対する見方に変化をもたらしていると思われますか?
「変化をもたらしていると願っているわ。最近こういう質問をよく聞かれるけど、それって良い兆しだと思う。当事者だと、どれほど影響があるのかについて確信が持てないこともあるけど。とはいえ、更年期や人生のこの段階での課題について素晴らしい活動をしている女性たちが、ナオミ・ワッツをはじめ何人もいるのは嬉しいことよね。もしかしたら私がそうした情報をいくつも目にしているのは、私自身が50歳を超えているからかもしれないけど、みんなが連帯して声を上げているのは嬉しい」
「私たちはまだここにいるし、人生も続いていて面白い。私たちの世代の女性たちは多くの課題や問題を抱えているのに、それが社会で語られないのは混乱を招くわよね。もしも私たちの番組がそのことを伝える上での一助となるなら、私たちは大歓迎よ。それがこの番組をやる喜びの一部でもあるの」
――『SEX AND THE CITY』は女性に対する社会の見方をいくつも変えましたが、その一つは欠点があっても自分の居場所を持てるということでした。あの当時に欠点のある女性キャラクターを演じるのは非常に大胆だったと思いますが、そこから年月が経つ中で女性キャラクターの描き方が変わった点を教えてください。
「いい質問ね。当時の私たちは番組を作ることにとにかく集中していて、批判も気にせずに前に進んでいた感じなの。私たちはみんな、女性キャラクターが完璧である必要なんてないと信じてた。それがどのくらい画期的なことなのかに気付いたのは、ここ最近なの。特にキャリーは常に自分の選択に悩んでいた。そのことにみんなが大きく反応するのはちょっと面白いわ。だって、キャリーだけじゃなく誰だって人生で思い悩むし、自分の選択が正しいのか分からないものでしょ? 彼女みたいな女性キャラクターがもっと出てきてほしい。ドラマや映画の中で、現実的でかつ魅力的に女性が苦悩する姿を目にする機会はまだまだ少ないから。(番組開始の)1998年からずっと、私たちは自分がどんな人間なのか、何を求めているのかを問い続けてる。昔の作品には独身女性という役柄すらほとんど存在してなかったし、今もなお女性キャラクターが自分を模索する作品は少ない。だけど今、50歳を超えた私たちは自分探しを続けている。それがこのシリーズの一番好きなところね。キャラクターそれぞれが自分なりのやり方で探し続けているの。それってすごくレアなことだし、私たちは本当にラッキーだと思うわ」
――シャーロットにとって友情はまるで頼みの綱ですが、私たちは年を取るにつれて友情を維持し続けるのが難しくなりがちです。なぜ彼女にとっては友情や助けを求めることがそんなに重要なのでしょう?
「友情に高い価値を置くこのシリーズが大好きなの。『SEX AND THE CITY』は特に友情を大事にしていたし、『AND JUST LIKE THAT…』も女性たちの友情を称えているわ。私自身、友人関係をすごく大事にしているの。シャーロットたちのように30年以上付き合いのある人たちもいるのよ。昔は恋愛が一番重要とされていたけど、今は友情も同じように重視されていると思う。ソーシャルメディアを見ていると、若い女性たちは友情についてよく話題にしていて、すごく素敵よね。子育てをする時なんて、特に友情が必要よ。特に私はシングルマザーだからそれを痛感してる。だからこそ、ママ友であるシャーロットとLTW(リサ・トッド・ウェクスリー)のような友情はとても大切なの」
「男性にももっと友人が必要ね。男性同士の友情を描く番組があってもいいと思う。それが私たちの次の企画ね(笑)」
――長年シャーロットを演じる中で、彼女に関して脚本で驚かされたことはありますか?
「(クリエイターの)マイケル・パトリック(・キング)が事前におおよそのプランを教えてくれるから、脚本が届いたタイミングでのサプライズは基本ないけど、ざっくりと話に聞いていたことが脚本として詳細になると、その内容に驚くことはあるわ。例えば、シャーロットが職場で若い同僚に張り合おうとして夜遊びに出かける話。読むだけでも面白かったけど、実際の撮影も楽しかった。『SEX AND THE CITY』の頃に戻ったみたいで、シャーロットもそうだろうけど私自身も面白かったの。もちろん、昔と違って体力が落ちているから、そういう意味では大変だったけど。でもそういう挑戦も俳優としての喜びなのよね」
――シャーロットとともに年齢を重ねてきたあなたにとって、『AND JUST LIKE THAT…』で今最も共感できるテーマは何ですか?
「私が共感するのは、シャーロットがみんなの世話をしすぎて自分を後回しにしてしまうところ。周りの人たちが大丈夫かを気にする一方で、自分のことがおろそかになってしまうの。子育てにも共感するわ。子どもたちが自分の道を歩み始めて、親が前もって準備していないような問題を抱えるようになる。人生は本当に予測不能で、それをどう乗り越えるかが問われているのよね。不測の事態に順応できるかが鍵になるの」
――シャーロットは親としての喜びを見つけ、様々な感情を経験しています。あなた自身も親としてシャーロットの経験に共感しますか?
「間違いなくね。彼女は本当に多忙だし、私自身も仕事と子育てを両立するのは大変だから。シーズン3の後半では、彼女が自身のケアを怠っていたことで問題が起きるの。私自身もつい大丈夫と言ってしまうけど、身体が無理だと伝えてくる。それと同じことがシャーロットの身に降りかかるわ。私たち女性はとにかく努力して家族や仕事を築いてきた中で、自分のことを後回しにしてしまう。だからこそこのストーリーはとても大切で、子どもがいてもいなくても、すべての女性が共感できると思うわ」
『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3はU-NEXTにて新たなエピソードが毎週金曜日10:00に到着する。シーズン1~2は独占配信中。
人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下『SATC』 … 『SEX AND THE CITY』(『SATC』)でシャー … 大ヒットシリーズ『SEX AND THE CITY』からの新 …『SATC』シャーロット役クリスティン・デイヴィスが結婚しない理由
『SATC』トレイ役のカイル・マクラクランが続編復帰に意欲!「戻るのも楽しいかも」
『SATC』クリスティン・デイヴィス、最悪のデート相手を回想
(海外ドラマNAVI)