
文学界の巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説を原作に、米Huluがドラマ化した『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』。そのファイナルシーズンが佳境を迎える第9話では、意外にもテイラー・スウィフトの曲が使われているのだが、その経緯をショーランナーが説明している。
シリーズフィナーレ直前、カタルシスの幕開けに
『ハンドメイズ・テイル』は、全体主義国家ギレアド共和国で、女性たちが「子を産む道具」として支配されるディストピアドラマ。主人公ジューン(『MAD MEN マッドメン』のエリザベス・モス)は、侍女として囚われながらも自由と娘を取り戻すために戦う。
最終章に当たるシーズン6の最後から2番目のエピソードとなる第9話「Execution(原題)」は、テイラーのアイコニックな復讐ソング「Look What You Made Me Do」で幕を開ける。ジューンたちのいるボストンが反乱の渦に巻き込まれ、侍女たちが司令官たちを殺害し、ジューンが絞首刑に処せられようとした時、群衆が群衆を巻き込み、ついにアメリカ軍機がギレアド共和国の拠点に爆弾を投下する。
この曲は、シリーズ史上最も血生臭く衝撃的で、最高にカタルシスに満ちたエピソードの幕開けにふさわしいと称されている。
米Entertainment Weeklyのインタビューに応じたショーランナーのエリック・タックマンとヤーリン・チャンが、テイラーの曲が使用された経緯を説明している。
「ディレクターズカット版を初めて見た時は驚きました。エピソード監督を務めたエリザベス・モスと編集を担当したウェンディ・ハラム・マーティンが、あのシーンにあの曲を入れたんです。だから私たちは知らなかったのですが、完璧にマッチしていました。まさか本当に使用許可が下りると思っていなかったから、仮の曲だったんですが、リジー(エリザベス)は何かに関わると、いつも魔法のような力を発揮してくれます。テイラー・スウィフトと彼女のスタッフがこのアイデアを快く受け入れ、曲の使用を許可してくれたことには本当に感激しました」
二人によると、第9話にはテイラーのファンが大勢エキストラとして参加しており、彼らは撮影期間中に撮影地トロントで開催されたテイラーのコンサートに足を運んだそうだ。
なお、第9話で使用された「Look What You Made Me Do」は再録音バージョン。劇中で全曲はフィーチャーされなかったが、ファンは番組で再録バージョンの一部を耳にできて興奮していたようだ。「Look What You Made Me Do」が収録されたアルバム「Reputation」からの再録曲がドラマシリーズで使用されたのは、「Delicate」の再録バージョンが挿入されたAmazonの青春ドラマ『私たちの青い夏』シーズン2以来となる。
ついにクライマックスを迎える『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』ファイナルシーズンは、日本では2025年夏にHuluで独占配信予定。(海外ドラマNAVI)
Taylor Swift Debuts 'Look What You Made Me Do (Taylor's Version)' in 'The Handmaid's Tale' https://t.co/EmDg9H4XEn
— Variety (@Variety) May 20, 2025
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