
人気ドラマ『SUITS/スーツ』でハーヴィー・スペクターを演じたガブリエル・マクトが、シリーズ新スピンオフ『Suits: L.A.(原題)』の撮影初日に体験した「非常にノスタルジック」な瞬間について、米Peopleに語った。
『Suits: L.A.』撮影地はガブリエル思い出の場所だった
米USA Networkで2011年から2019年まで全9シーズンにわたり続いた『SUITS/スーツ』でブレイクを果たしたガブリエル。同作終了後は子育てなどに集中したいこともあって俳優業から離れていた彼だが、クリエイターのアーロン・コーシュの働きかけとファンのために、今年2月に始まった新たなスピンオフへの出演を決断した。
5年以上の時を経てハーヴィーを再演したガブリエルだが、偶然にも最初のシーンの撮影地は、彼が学生時代に野球をしていた公園だったという。
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— Suits LA (@NBCSuits) April 19, 2025
「最初の数シーンは(ロサンゼルスの)ランチョ・パークで撮影したんだけど、そこは僕が高校時代に野球の練習をしていた公園なんだ。だから、撮影のためにその場所でユニフォームを着て野球をしたことで、とても懐かしい気分になったよ。単にハーヴィーを再び演じるというだけでなく、オリジナルの時からのショーランナーであるアーロンをはじめ、現場にいる監督や脚本家といったスタッフも同じ顔ぶれだったしね」
また、その現場にはガブリエルの父親で同じく俳優のスティーヴン・マクトも訪れたそうで、さらに特別な撮影となった。スティーヴン自身も、ハーバード大学のジェラード教授役として本家に計6話出演している。
「父に“(撮影を)見たいなら、このシーンに来るべきだ”と伝えたら、本当に観客席に父が座っていて……そこは子どもの頃の僕の試合を父が観ていた場所だったんだ。その瞬間、子どもの頃と今がつながったように感じたよ。なじみ深い場所で、業界や視聴者にある程度の影響を与えたこのキャラクターを再び演じるのは、なんとも不思議で特別な感覚だった。ただ懐かしいだけでなく、どこか楽しくて、まさに“人生が一巡した”ような瞬間だったよ」
2019年に『SUITS/スーツ』が終了して以来、俳優としては一歩引いた生活を送っていたガブリエルだが、ハーヴィーへの復帰は思ったよりも自然で驚くほどスムーズだったそう。
ガブリエルは、「スムーズに演じられたのは少し意外だった。というのも、アーロンが“珍しく”難解すぎるセリフを用意しなかったからね(笑)」と冗談めかしつつ、「とはいえ、スピーチのような長ゼリフは一つ二つあって、あれのおかげで昔の記憶がフラッシュバックしたけど」と語った。
また、新シリーズの主役でロサンゼルスの弁護士テッド・ブラックを演じるスティーヴン・アメルとの共演も印象的だったとのこと。「スティーヴンとの共演は本当に素晴らしいものだった。他のキャストと関わるシーンはあまりなかったけれど、全体的にとても楽しくて、充実した時間を過ごせたよ」と撮影を振り返った。
以前のインタビューで「俳優業に戻る気持ちはほとんどなかった」と明かしていたガブリエルだが、今回ハーヴィー役を再び演じることを決めたのは、スティーヴンをはじめとする『Suits: LA』キャストへの「バトン渡し」になればという思いがあったようだ。
『SUITS/スーツ』全9シーズンはNetflix、Amazon Prime Video(アマゾンプライム)、Hulu、U-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米People