『SUITS／スーツ』新スピンオフは『アントラージュ』×『マッドメン』！？

人気リーガルドラマ『SUITS／スーツ』の新スピンオフ『Suits: L.A.（原題）』のクリエイターとキャストが、同作と『アントラージュ★オレたちのハリウッド』や『MAD MEN　マッドメン』との類似点を指摘している。

俳優たちが本人役で登場＆政治的な要素も

『Suits: L.A.』の主人公は、ニューヨークの元検察官で、刑事事件とエンターテインメント問題を専門にした、ブラック・レーン法律事務所をロサンゼルスに構えるテッド・ブラック。 旧友のスチュアート・レーンとともに15年前に始めたこの事務所が危機的な状況を迎えたことから、彼は新たな道を模索することになる。

オリジナル版を手掛け、スピンオフにクリエイターとして復帰するアーロン・コーシュが、米Entertainment Weeklyのインタビューで『アントラージュ』との類似性に言及している。

『アントラージュ』は、2004年から米HBOで8シーズンにわたり放送されたドラマシリーズ。新進俳優のヴィンスと彼のアントラージュ（仲間たち）がハリウッドでの成功を夢見て奮闘する姿がコメディタッチで描かれ、俳優や監督が本人役で大勢カメオ出演しているのが見どころの一つとなっている。

コーシュはこう語っている。「テッドたちはエンターテインメント業界の弁護士なので、その業界のクライアントがいます。そしてほとんどの場合、クライアントは本人役を演じることになります。この番組の大きな魅力の一つは、実在の俳優たちが本人役を演じ、業界での成功を目指して奮闘する人々の舞台裏を垣間見せてくれるところです。彼らの案件は時にコミカルで、時には深刻な場合もあります。大抵は、その案件の背後にはエモーショナルな要素が潜んでいます」

野心的な弁護士リック・ドッドソンを演じるブライアン・グリーンバーグ（『僕が教えるアメリカ成功術』）も、「『アントラージュ』っぽいですね」とコメントしている。「『アントラージュ』のパーティなんかのシーンとは違うけど、同作で描かれる取引が『SUITS』の世界観やトーンに合っています。それから、『MAD MEN』の政治的な面も少しあるかもしれません。クールですよ」と語った。

米AMCにて2007年から7シーズンにわたって続いた『MAD MEN』では、1960年代～1970年代のニューヨークを舞台に、広告業界で働く主人公ドン・ドレイパーの生き様や人間関係が描かれる。『SUITS』新スピンオフは本家だけでなく、『アントラージュ』と『MAD MEN』のファンも見逃せないシリーズとなりそうだ。

テッド・ブラック役で主演するスティーヴン・アメル（『ARROW／アロー』）は、「彼（テッド）は、自分がロサンゼルスとハリウッドで一番のエンターテインメント弁護士だと思っているようで、ゆえに彼は世界一のエンターテインメント弁護士になったんです」とコメント。「彼は、デンゼル・ワシントンとトム・ハンクス、マット・デイモン、レオナルド・ディカプリオの代理人ですからね。彼が弁護するのは、とにかくAリスト、Aリストで、Aリストのあらゆる人々です」とも付け加えている。

『Suits: L.A.』に本人役でゲスト出演する俳優として、『ジ・オフィス』のケヴィン役で知られるブライアン・バウムガートナー、『エージェント・オブ・シールド』のケーニグ役でおなじみのパットン・オズワルト、『ヴェロニカ・マーズ』や『パーソン・オブ・インタレスト』で知られるエンリコ・コラントーニがすでに報じられている。

3人のほかに誰が本人役でカメオ出演するかにも注目したい『Suits: L.A.』は、米NBCにて2月23日（日）より放送中。『SUITS／スーツ』全9シーズンはNetflix、Hulu、Amazon Prime Video（アマゾンプライム）にて配信中。（海外ドラマNAVI）

'Suits LA' stars Stephen Amell and Bryan Greenberg, along with creator Aaron Korsh, explain how their new 'Suits' spinoff is like 'Entourage' meets 'Mad Men.' https://t.co/rqzVQx4kBu

— Entertainment Weekly (@EW) February 19, 2025

参考元：米Entertainment Weekly