大ヒット犯罪捜査シリーズ『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』シーズン18の最終話は米Paramout+で配信されたばかり。ファンの間で人気のシリアルキラー、イライアス・ヴォイト(ザック・ギルフォード)が再登場し、これまで以上に複雑な人物像を見せたが、どうやら彼の物語はまだ終わっていないようだ。
本作のショーランナーであるエリカ・メッサーが、ヴォイトの変化、新キャラクター「ディサイプル(The Disciple=“弟子”の意味)」の誕生経緯、さらに現在撮影中のシーズン19で何が描かれるのかを語った。
(以下、ネタバレを含みます)
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ヴォイトは再び「悪」へ戻るのか?BAUとの関係は
メッサーは、シーズン18のラストで見せたクリフハンガー的な展開を踏まえ、ヴォイトの今後について次のように説明する。「ヴォイトは今や“良心を持つ殺人者”。複数の囚人を殺害するほどの危険性を抱えつつ、それを抑えようともがいているんです。匿名の犯罪者から有名人になったことで、彼の“悪”を再び呼び戻すような問題が次々に起こり、それがBAUとの接点を生むことになります」
また、ロッシがヴォイトに「お前のプロファイルは変わった」と告げるシーンについては、チームの価値観そのものを問い直す試みだったと明かす。
「この“新しいヴォイト”を描きたかったのは、チームの考え方を揺さぶりたかったからなんです。彼らはこんなケースを経験したことがありません。ロッシでさえ、サイコパスが治療で変わるとは思っていなかったですが、ヴォイトを通じて目の当たりにしてしまった。ガルシアが有罪判決を受けたシリアルキラーの前に座り、癒やしの言葉やアロマセラピーを提供するなんて、これまで想像もしなかったことです」
新キャラの誕生経緯
シーズン18でヴォイトを苦しめた“ディサイプル”ことテッサの誕生背景についても、メッサーはこう語る。
「脚本チームで議論を重ねた結果、ディサイプルの起源を、ヴォイトが“サイラスの館”で体験したトラウマの歴史に結びつけたかった。サイラスが甥のヴォイトに見捨てられたらどうするかを考えたんです。テッサの人生はサイラスに出会ったことで悪夢になった。監禁や拷問、孤立で人間性を壊されるさまは、人が生き延びるためにどこまで変わるかを反映しています」
シーズン19では何が描かれるのか
待望のシーズン19は、シーズン18の出来事から1年後が舞台となる。
「この1年という時間でいくつかの物語が整理されます。ヴォイトは自白し、終身刑を言い渡された。JJは夫なしで親としての役割を模索する時間を過ごし、ガルシアは再びデートの世界に戻るなど、変化があるんです。そして、シーズンを通して追う“別の犯人”が登場しますが、今回は視聴者がBAUより先にその存在を知ることになります。『クリミナル・マインド』らしく、リアルでシンプル、そして恐ろしい物語で視聴者を暗闇へ誘い、怖がらせ、救い出すことを約束します」
また、今シーズンから登場したエイミー・ガルシア(『LUCIFER/ルシファー』)やジェフ・スタルツ(『BONES』)の再登場は「残念ながらシーズン19での予定はない」としつつ、「二人とも大好き」とメッサーはコメント。
また、シーズン18で待望の復帰を果たしたマシュー・グレイ・ギュブラー(リード役)の再登場についても「残念ながら現時点で出演の予定はないです。ただ、必要なときに戻ってきてくれた姿を楽しんでもらえたなら嬉しい。それが友達というもので、互いに本当に必要なときに駆けつけるものですからね」と述べている。
『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』シーズン18は、Disney+(ディズニープラス)にて日本初独占配信中。(海外ドラマNAVI)