『グレイズ・アナトミー』の米ABCが異色の医療ドラマ制作へ

『グレイズ・アナトミー』や『グッド・ドクター　名医の条件』を放送してきた米ABCが異色の医療ドラマを新たに制作すると、米Deadlineが報じている。

まるで異世界転生漫画！？

ABCが新たに進めている医療ドラマ『Vital Signs（原題）』は、権利獲得をめぐって争奪戦が起きていたという注目作。『デビアスなメイドたち』や『Love, ヴィクター』で知られるブライアン・タネンと20th Television、Kapital Entertainmentが手掛ける。

脚本を担当したタネンによると、この新作は「お気に入りのTVドラマの世界が現実になったらどうする？」という問いを投げかける作品になっているとのこと。

主人公は、人生に行き詰まっていて、自分の退屈で失望だらけの日常がお気に入りの医療ドラマ『Vital Signs』のようになればいいのにと願っているエミー・コレル。『Vital Signs』の登場人物たちは命を救うヒーローで、常に刺激的な恋愛模様を繰り広げているのだ。そんな願いが叶い、エミー自身がそのドラマの世界に入り込んでしまったことで、本当に求めていた人生は何なのかに直面することに。新米医師として『Vital Signs』の世界に入り込んだ彼女は、最初こそ衝撃を隠せないものの、すべてのエピソードをすでに見ていることから、この世界で次に何が起きるのかを自分は知っていることに気がつき始める…というストーリーだ。

流行の異世界転生漫画のような本作で脚本のほかに製作総指揮も担当するタネンとABC／Disneyの繋がりは深く、同局で『アグリー・ベティ』や『デスパレートな妻たち』を手掛けてきた。タネンはキャリア初期に『グレイズ・アナトミー』の脚本に関わったことがあり、医療ドラマは経験済み。スペイン発のドラマ『Gran Hotel（原題）』をもとにしたABCのドラマ『Grand Hotel（原題）』でも製作総指揮を担当している。

一風変わった医療ドラマ『Vital Signs』に関してキャストなどの続報が入り次第、お伝えしたい。

『グレイズ・アナトミー』シーズン1～19はDisney+（ディズニープラス）にて配信中。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Deadline