『デッドプール』『グレイズ・アナトミー』…ハローキティ meets ハリウッド

日本で生まれ、いまや世界中で愛されているキャラクターのハローキティが今年、誕生50周年を迎える（誕生日は1974年11月1日）。猫をモチーフとしたこのキャラクターがいかに人気であるかは、ハリウッドの作品に本人やグッズが登場したり、多くのセレブリティが愛を発信したりする形で証明されてきた。2月22日の「猫の日」に合わせて、そんな関係をいくつかご紹介しよう。

こんニャに芸達者！ハリウッドも魅了した猫アクターたち【猫の日企画】

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マーベル、DC映画ともコラボ

アメリカで紹介された初期のハローキティといえば、米CBSにて1987年に放送されたアニメシリーズ『Hello Kitty's Furry Tale Theater（原題）』（邦題は『サンリオ・アニメ世界名作劇場』）だろう。「シンデレラ」「白雪姫」といったおとぎ話のほか、『スター・ウォーズ』『E.T.』のような映画などを元にしたストーリーが展開された。これにより、ハローキティは全米の3大ネットワークで初めてテレビ番組化された日本のキャラクターという称号を手にしている。

アメリカ進出が多少苦労したこともあってか、その後はしばらく間が空いたものの、今世紀になると徐々に露出が増えていく。その中で比較的早かったのは、米ABCでもうすぐ20シーズン目が始まる長寿ドラマ『グレイズ・アナトミー』だろう。2005年に放送されたシーズン1第4話「親しさのルール」で、ハローキティが中央に描かれたパンツをイジーが着用。さらにシーズン2第8話「運命の人」では、メレディスが額にハローキティのデザインの絆創膏を貼っていた。

2010年代に入ると、映画で次々とハローキティを見かけるように。2016年のマーベル映画『デッドプール』で、デッドプールがハローキティのリュックを使用。そして、大きくなったり小さくなったりできるアントマンを主人公にした2018年のマーベル映画『アントマン＆ワスプ』では、ハローキティのペッツが巨大化するシーンが話題を集めた。

マーベルのライバル、DCもハローキティと“共演”。2017年の映画『ワンダーウーマン』で、ハローキティがワンダーウーマンと、洋画のプロモーションとしては初となるコラボレーションを実施している。

グッズではなくハローキティ本人が姿を見せたのは、2018年のスティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』。主人公がバーチャル世界「オアシス」の中をアバターとして歩いている時、その横をけろけろけろっぴ、バッドばつ丸とともにハローキティが歩いていた。

2018年には、Netflixのドキュメンタリーシリーズ『ボクらを作ったオモチャたち』にも登場。スター・ウォーズ、スター・トレック、トランスフォーマー、バービー、ミュータント・タートルズ、レゴといったハリウッドで映画・ドラマ化されてヒットした人気コンテンツとともに、一編（シーズン2第4話）が丸々ハローキティの紹介に割かれており、その中で前述の『Hello Kitty's Furry Tale Theater』の映像も見ることができる。

また2019年3月には、ハローキティの映画がワーナー・ブラザースで制作されると報じられた。

A #HelloKitty movie is in the works at New Line https://t.co/1i93vRiZgn pic.twitter.com/nRUGZcjd4A

— The Hollywood Reporter (@THR) March 5, 2019

MLBで始球式！ファンとの交流も

日本ではサンリオピューロランドに行けばハローキティと会えるが、アメリカでのファンサービスも忘れていない。ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで触れ合うことができるほか、ほかの地域でもミート＆グリートを定期的に開催。MLB（メジャーリーグ・ベースボール）とのつながりも強く、ニューヨーク・メッツやロサンゼルス・ドジャースで始球式を行ったこともある。

Always a sweet time with the @Dodgers at #HelloKittyNight 🎀 💙 pic.twitter.com/3FKxn9oGGz

— Hello Kitty (@hellokitty) August 10, 2023

また、カリフォルニアとラスベガスにハローキティ・カフェがオープン。ここではお茶だけでなく、夕方以降はカクテルも楽しむことができる。

アーティストはハローキティがお好き

『ボクらを作ったオモチャたち』の中で、ハローキティが世界的にブレイクしたのはセレブの存在も大きいと説明されているが、実際、前述のデッドプール以外にも著名なファンは多い。特に目立つのがアーティストで、アヴリル・ラヴィーンは2014年に「ハローキティ（Hello Kitty）」というタイトルの曲をリリース。

そして今年1月に日本で公演を行ったブルーノ・マーズは、同時期にハローキティとのコラボグッズを販売。ステージ上でもそのグッズを披露したほか、ハローキティやポケモン、「呪術廻戦」への愛を込めた画像をInstagramに投稿している。

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そのほかにも、レディー・ガガ、ケイティ・ペリー、マライア・キャリー、パリス・ヒルトン、ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラ、マイリー・サイラス、キャメロン・ディアスといったセレブがハローキティへの愛を公言したりグッズを身に着けたりしている。

生誕50周年を迎えた今も、日本で世界で様々なコラボをしているハローキティ。その勢いは今後さらに加速していくのかもしれない。

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