『刑事モース』ショーン・エヴァンス、新作ドラマの殺人犯役について語る

英ITVの人気ドラマ『刑事モース ~オックスフォード事件簿~』の主人公エンデバー・モース役で知られるショーン・エヴァンス。彼が、新作ドラマで演じた殺人犯役について語っている。

不快感と恐怖を覚えながらも…

ショーンが2023年に終了した『刑事モース』の次に選んだ作品は、同じくITVの4話から成るミニシリーズ『Until I Kill You(原題)』。2017年のノンフィクションノベル「Living with a Serial Killer(原題)」を原作に、一緒に暮らしていた相手が実は殺人犯だったという実話の映像化で、ショーンは著者のデリア・バルマーが交際していた殺人犯ジョン・スウィーニーを演じている。

看護士のデリアはパブでジョンという男性と知り合う。彼は最初優しそうに見えたが、付き合ううちに次第に凶暴な面を露わにし、デリアを拘束したりいたぶったりするようになる。そうした拷問の最中に過去の恋人を殺したとデリアに告白していた彼はのちに逃亡。数年間にわたって逃亡し続けたジョンは、実は何人もの人を殺していた…というストーリーだ。

モース役として追った犯罪者たちと比べても凶悪な印象のジョン・スウィーニーを演じることは、ショーンにとって簡単なことではなかったようだ。英Mirrorに「脚本を初めて読んだ時、不快感を覚えた。でもその後、これは興味深い領域だと思い直した。恐怖はあったけどね。実在する人たちの話だから、微妙なバランスが必要だったけど」と述べている。

そんなショーンにとって特に「腹を殴られた」ように感じたシーンは、ジョンがデリアをベッドに縛りつけて彼女を洗脳しようとする場面。銃とナイフを持ったジョンは数日間にわたって彼女を拘束し、大声を上げたら舌を切り取ると脅す。「実際にあったことなんだと思うと、すごく痛ましい」と振り返った。

ショーンは役作りのために、録音されたジョンの声を聴いたり、彼が被害者たちを描いた絵を見たりしたという。その甲斐はあったようで、デリアを演じたアンナ・マックスウェル・マーティン(『ライン・オブ・デューティ』)は「ショーンが演じるジョンはすごくリアルだった。彼の姿を見るだけで恐怖を感じた」と話している。

『Until I Kill You』は英ITVにて11月に放送予定。『刑事モース ~オックスフォード事件簿~』シーズン1~8はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:英Mirror英igital Spy

Photo:『刑事モース ~オックスフォード事件簿~』© Mammoth Screen Limited 2017 All rights reserved. Licensed By ITV studios global entertainment