『グレイズ・アナトミー』降板キャストが再登場の可能性について語る

2024年8月13日 2024年8月8日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』のマーク・スローン役でブレイクしたエリック・デインが、再登場の可能性などについて話した。米Varietyが伝えている。

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あの腹筋は消え失せて…

「ずっと酷使されてきた。でも、今は本当に楽しんでいるんだ」と新作アクション映画『One Fast Move（原題）』の取材で話したエリック。先日ポッドキャスト番組に出演した際に『グレイズ・アナトミー』降板の理由について薬物依存や出演料などに触れて話した彼は、何年もの間ゴシップ誌で私生活を取り上げられてきた。

『グレイズ・アナトミー』のシーズン2からシーズン9まで出演していたエリックは、その後に戦艦アクションドラマ『ザ・ラストシップ』で主演を務め、現在は米HBOの青春ドラマ『ユーフォリア／EUPHORIA』では複雑な父親役に挑戦して新境地を開拓、批評家からも高い評価を得た。『ユーフォリア』シーズン3がストライキによる遅延などを経てようやく正式に更新が決定。2025年1月に撮影開始予定だが、エリックは「シーズン3に更新されるだろうと楽観的に構えていたから、とても幸せだよ」と述べている。

「市場に大きな需要があることは分かっている。ものすごい数の視聴者がいるし、僕は作品作りが大好き。一緒に働いている仲間たちも大好きだし、（クリエイターの）サム・レヴィンソンと仕事をすることも大好きだ。素晴らしい時間を過ごしてる。HBOはとても協力的で、僕たちがやりたいことはどんなことでもやれるようにしてくれる」

エリックは『ユーフォリア』で自身が演じるカル・ジェイコブスの将来についてレヴィンソンと話しているようで、「シーズン2の撮影終了後、最初にサムに言ったのは“刑務所には入りたくない”ってこと。だからそうはならないと、ほぼ100％確信しているよ」と明かした。

そんな『ユーフォリア』の役柄は重いものだけに、撮影終了後も切り替えるのは難しかったそう。「時々、帰り道の車の中でも引きずってしまう。時々であって、そんなに頻繁ではないけれど、それでも起きる。家に持ち帰ってしまうんだ。でもほとんどの場合は一時的なもので、睡眠の妨げになるほどではない」

実生活では二人の娘の父親であるエリックは、かつての代表作を子どもたちが見る年頃になったという。「僕の12歳の娘が数年前に（『グレイズ・アナトミー』を）見始めた時、僕を見て“パパ、腹筋はどこに行ったの？”って言ったんだ。彼女は真面目に冗談抜きで言っていたよ」とタジタジなエピソードを披露。現在51歳の彼は「もうちょっと頑張らないと」と腹筋を取り戻す意欲を見せているが、『グレイズ・アナトミー』で再び視聴者をとりこにしたマーク・スローンを見ることはできるのだろうか？

『グレイズ・アナトミー』の本国で2021年に放送されたシーズン17に、昏睡状態に陥ったメレディスが見ている夢の中に出てくる形で降板後一度だけ出演したエリック。再度参加する可能性については「ない」と即答した。「作品でやるべきことは完全にやったと思う。ちょうど適切な分だけ番組に出演していたと思うし、どうしてとか、なんでとか、どうやって降板したとかは関係なく、すべてが起こるべきだったように起こったと思う」と理由を説明。

「『グレイズ・アナトミー』を今は見ていないし、出演していた時もそんなに見なかったけど、作っている時は本当に楽しい時間を過ごしていた。俳優陣も本当に仲が良かった。現場に行って“この人たちと過ごす時間が大好きだな”って感じていたよ」と現場を恋しく思いながらも、再登場の可能性はないと話した。

共演者への感謝を忘れないのはエリックのいいところ。元プロバイクレーサーで無気力に生きる父親を演じた最新作『One Fast Move』でも息子を演じたK・J・アパ（『リバーデイル』）と撮影を通して素晴らしい関係を築き上げることができたという。「彼は大切にしたい人」と語るエリック。様々な困難を乗り越えた経験が、エリックの人柄や俳優としての魅力につながっているのだろう。

残念ながら『グレイズ・アナトミー』で再びエリックを見ることはできなそうだが、『ユーフォリア』や映画界での活躍に期待したい。

『グレイズ・アナトミー』シーズン1～19はDisney+（ディズニープラス）にて配信中。（海外ドラマNAVI）