英国が生んだ“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの作品をNetflixが初めてドラマ化することは当サイトでもお伝えしてきた通り。その『The Seven Dials Mystery(原題)』に参加する新たなキャストを米Varietyが報じた。
主人公とともに謎解きに繰り出すキャラに
Netflixがドラマ化するのは、クリスティーが1929年に発表した長編小説「七つの時計」。その4年前に出版された「チムニーズ館の秘密」に出てきたチムニーズ館で新たに起きた事件をきっかけに、陰謀の存在が明らかになっていく。
チムニーズ館に滞在していた客の一人、ジェリーを驚かせようと、友人たちが彼の部屋に夜中に忍び込み、枕元に8個の目覚まし時計をセットするといういたずらを仕掛ける。翌朝、時計が一斉に鳴り響くもジェリーが起きてこないので友人たちが見に行くと、彼は多量の睡眠薬を飲んで死亡していた。さらに、枕元に仕掛けたはずの目覚まし時計のうち7つがマントルピースの上に並べられ、残りの1つは窓から庭に投げ捨てられていた。その後、ジェリーが義妹に宛てた不可解な手紙が見つかり、彼の友人の一人も謎の死を遂げる。チムニーズ館の所有者であるケイタラム卿の娘バンドルは謎の解明に乗り出すが…。
原作小説にはクリスティーの有名な探偵、エルキュール・ポワロとミス・マープルは登場しないが、「チムニーズ館の秘密」をはじめ何度か出てくるロンドン警視庁のバトル警視が捜査に当たる。このバトル警視をマーティン・フリーマン(『SHERLOCK/シャーロック』)、今回探偵役を務めるバンドルをミア・マッケンナ=ブルース(『HOW TO HAVE SEX』)、バンドルの母親をヘレナ・ボナム・カーター(『ザ・クラウン』)が演じることがすでに決まっている。
そして新たにキャストとして報じられたのは、Amazonの歴史ロマンスドラマ『マイ・レディ・ジェーン』でジェーンの夫ギルフォードを演じるエドワード・ブルーメル。チムニーズ館で死亡したジェリーの友人の一人で、バンドルとともに謎解きに繰り出すジミー・セシジャー役に起用されている。
製作総指揮を務めるのは、『ブロードチャーチ ~殺意の町~』や『ドクター・フー』を手掛けたクリス・チブナル。『ドクター・フー』を英BBCで2022年に放送されたシーズン13をもって去ったチブナルにとっては、それ以来のドラマプロジェクトとなる。そのほかには、スザンヌ・マッキー(『ザ・クラウン』)やクリス・サスマン(『グッド・オーメンズ』)が同職に名を連ねる。メガホンを取るのはクリス・スウィーニー(『ザ・ツーリスト 俺は誰だ?』)。
『マイ・レディ・ジェーン』はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety