シーズン4をもって打ち切られてしまった米HBOのSF超大作ドラマ『ウエストワールド』の結末は多くのファンが気になるところだが、メインキャストの一人も結末が気になって眠れない夜を過ごしているという。
エンディングを教えて！と直談判するも…
エミー賞7冠を誇る『ウエストワールド』は、シーズン5をもって終了する予定だったが、2022年8月にシーズン4の放送が終了してから3ヵ月後、打ち切りが決定。以来、未完に終わった作品でクリエイターのジョナサン・ノーランとリサ・ジョイがどのような結末を用意していたのかは世界中のファンが気になっているが、ドロレスを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドも同じ思いのようだ。
自身が出演するオフ・ブロードウェイの舞台『リトルショップ・オブ・ホラーズ』に先駆けて米Hollywood Reporterの取材に応じたエヴァンは、突然の打ち切りはキャストにとってもファンにとっても辛いものだったと話した。「いろいろな意味で壊滅的だった。なぜなら、第一に作品がどこに向かっていくのか、教えてもらえなかったから。始まって以来ずっと、（ノーランたちからは）“どこで終わるか私たちは分かってる”って言われるだけ。私たちが撮影を進めている間、彼らはアイデアはあったけど脚本を書いてはいなかった。私たちはみんな辛い境遇の中、この結果がどうなるのか、それが何を意味するのか教えてもらえるのを待っていた」
「10年近くも物語や登場人物を育ててきたのに結末を得ることができなくて、どこに向かうのか見ることもできずに報われなかったので、私たちにとっても視聴者にとってもいろいろな意味で酷かったと思う。打ち切りになった後、クリエイターたちに聞いたの。“お願いだから、どのように終える予定だったのか教えてほしい”って。でも教えてもらえなかった」と笑いながら話したエヴァン。「もしかしたら、（教えてくれないのは）何らかの形で作品を終わらせる予定があるからなのかも。分からないけど。とにかく、私はまだ結末を知らないの。そのせいで今でも眠れない夜があるほどよ」
打ち切りという形での終了については、テディ役のジェームズ・マースデンもおよそ1年前に言及している。「『ウエストワールド』の終わり方にがっかりしていないと言ったら嘘になるだろうね。僕はすべての経験に対して感謝の思いをもって話すことを決して忘れない。でも、僕たちが望む方法で物語を締めくくることができたら良かったと思うよ。ウエストワールド・ファミリーが大好きなんだ。ファンの一人として次のエピソードを家で座って待ち望むような作品に参加することができたのは、とてもユニークな機会だった」と話し、「大きな番組の場合、その費用に見合うだけの視聴者が必要だ」と金銭面での課題に理解を示した上で、「でも誰にも分からないよ。もしかしたら何らかの形であの作品を締めくくれる世界があるかも。僕たちが望む方法で終わらせるプランがあると知ってるからこその希望的観測かもしれないけどね」と話している。
キャストも一縷の望みを残しているようだが、彼らも待ち望む吉報はいつか届くのだろうか。
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Photo:『ウエストワールド』©2024 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
