“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの原作を、人気英国俳優ヒュー・ローリー(『Dr. HOUSE -ドクター・ハウス-』)が自ら脚色・演出して映像化した『アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』がNHK BSプレミアム/BS4Kにて11月5日(日)21:00より放送。吹き替え版はこれが日本初放送となる。
原作に惚れ込んだヒュー・ローリーが一人四役
舞台は1936年、イギリス・ウェールズの小さな村。牧師の息子ボビーが崖から転落したらしい男性を発見する。瀕死の男性は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉を残して息絶えた。その所持品には美しい女性の写真があったが、本人の身元が分かるようなものは身に着けていなかった。ボビーからこの話を聞いた幼なじみの伯爵令嬢フランキーは謎を解明しようと意気込むが、ボビー自身は乗り気ではない。しかし、やがて周辺で次々と不可解な事件が起きるようになり…。
クリスティーが今からおよそ90年前の1934年に発表した原作は、崖から転落死した男が残した謎の言葉の解明に、幼なじみの素人探偵コンビが挑むロマンスとユーモアを交えた冒険ミステリー。子どもの頃から原作の大ファンだったというヒューは、「本質的なミステリーの美しさを初めて理解した時は、なかなか鳥肌が消えませんでした。それ以来、私はますます登場人物に夢中になり、TVドラマとしてこの物語を再び語る機会を与えられたことを心から光栄に思っています」と述べていた。彼は脚色・演出・製作総指揮を務めたほか、ジェームズ・ニコルソン博士役で出演もしている。
ヒューのほかにも、オスカー女優のエマ・トンプソン(『ハワーズ・エンド』)、ジム・ブロードベント(『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ)、コンリース・ヒル(『ゲーム・オブ・スローンズ』)ら英国の実力派俳優たちが出演。主人公コンビのボビーとフランキーを演じるのは、ウィル・ポールター(『ミッドサマー』)とルーシー・ボーイントン(『ボヘミアン・ラプソディ』)だ。
1936年、イギリス・ウェールズの海岸沿いの村マーチボルト。ある日、牧師の息子で海軍を退役したボビー・ジョーンズが、崖から転落したらしい男性を発見。瀕死の男性は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉を残して息絶えた。ボビーは男性の所持品に美しい女性の写真があるのを見つけるが、ほかに彼の身元を示すようなものは見当たらなかった。ボビーの幼なじみで久しぶりに地元に戻ってきた伯爵令嬢フランキー・ダーウェントは事件に興味津々。やがて所持品の写真から男性の身元が判明し事故死として処理されるが、新聞に掲載された写真に写っていたのはボビーが見たのとは別人だった。さらにボビーの周辺で不可解な出来事が起こり始めたことで、謎の男性は殺されたのだと確信したボビーとフランキーは事件の謎の解明に挑むことに。賢くも無謀で危なっかしい素人探偵コンビは真相にたどり着けるのか?
『アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』(全3回)放送情報
NHK BSプレミアム/BS4Kにて11月5日(日)21:00より放送
※毎週日曜日21:00より放送
(海外ドラマNAVI)
Photo:『アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』© Agatha Christie Productions Limited MMXXII