
Netflixの人気ディストピアシリーズ『ブラック・ミラー』が、4月10日にシーズン7の配信を控える中、ユニークでメタなマーケティングが話題となっている。
プロモがエピソードそのもの?
今回の仕掛けは、シリーズ内にたびたび登場する架空企業「TCKRシステムズ」の“誤送信メール”という形で始まった。メディアに届いたこの「リークメール」では、新たな技術製品「Nubbin(ナビン)」のローンチ準備が進められているという設定になっており、読者はあたかも現実世界にTCKR社が存在するかのような感覚を覚える。
ナビンは、過去のエピソードにも登場した、こめかみに装着することで意識を仮想空間へ送るデバイスである。今回のプロモーションでは、この架空デバイス専用のウェブサイト、TikTokでのプロモーション動画、さらにはLinkedIn上のTCKR社ページまで用意されており、その作り込みは驚くほど本格的だ。
@tckrsystems Meet the Nubbin. It's better in here. #Nubbin #ad ♬ original sound - TCKRSystems
このキャンペーンは、過去にも行われた『ブラック・ミラー』のプロモーションと同様、作品世界と現実世界の境界をぼやかす仕掛けが特徴だ。たとえば、インタラクティブ映画『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』の公開後には、登場企業「Tuckersoft」の本物の求人ページが公開されたこともある。
シーズン7では、シーズン4の人気エピソード「宇宙船カリスター号」の続編など、新たな6エピソードが配信予定で、ナビンも物語のキーアイテムとして登場する。また、『バンダースナッチ』で印象的なキャラクターを演じたウィル・ポールター(『一流シェフのファミリーレストラン』)も再登場し、ファンの期待が高まっている。
現実と虚構を巧みに織り交ぜたこのプロモーションは、『ブラック・ミラー』の世界観を体験として味わわせる、まさに“作品の一部”とも言える演出である。シーズン7が何を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。
『ブラック・ミラー』シーズン1〜6は、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『ブラック・ミラー』 /公式X@netflix