『アガサ・クリスティー ミス・マープル』シーズン1、11月9日(木)よりBS11で放送

イギリスの片田舎で暮らす素人探偵の老婦人が活躍する『アガサ・クリスティー ミス・マープル』。BS11で今年2月から8月にかけても放送された人気シリーズのシーズン1が、11月9日(木)から同チャンネルにて再放送となる。

作者クリスティーお気に入りの探偵

“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが生んだ二大探偵、ベルギー出身のエルキュール・ポワロと並ぶ存在のジェーン・マープルは、イギリスの田舎セント・メアリー・ミード村に暮らす老婦人。人生の大部分をこの村で過ごしてきたが、人間観察に優れており、長い人生経験を通して人の本質を理解しているため、時には人から事件の話を聞いただけでその真相にたどり着くことができる。その推理力と洞察力は警察関係者からも一目置かれる。そんなミス・マープルはクリスティーの祖母をモデルにしており、作者お気に入りのキャラクターだったと言われる。

2004年から英ITVで放送された『アガサ・クリスティー ミス・マープル』で主人公のミス・マープルを演じるのは、ジェラルディン・マクイーワン。舞台女優として鳴らしたジェラルディンはローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞、英国アカデミー賞ノミネート歴を誇る名女優で、一見穏やかながら鋭いミス・マープルを好演している。

シーズン1では、「書斎の死体」「牧師館の殺人」「パディントン発4時50分」「予告殺人」というミス・マープルの登場する原作4作がドラマ化されている。ほかの英国ミステリードラマと同じく本作もゲスト出演が豪華で、上記4話にはデレク・ジャコビ(『修道士カドフェル』)、マーク・ゲイティス(『SHERLOCK/シャーロック』)、ジェイソン・フレミング(『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』)、イアン・リチャードソン(『コナン・ドイルの事件簿』)、タラ・フィッツジェラルド(『ブラス!』)、ジェームズ・フォックス(『インドへの道』)、ベン・ミラー(『ミステリー in パラダイス』)、デヴィッド・ワーナー(『タイタニック』)、ベン・ダニエルズ(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)、チャーリー・クリード=マイルズ(『ニル・バイ・マウス』)、キーリー・ホーズ(『ボディガード -守るべきもの-』)、ゾーイ・ワナメイカー(『名探偵ポワロ』)らが出演。

シリーズ初回となる「書斎の死体」では、バントリー大佐夫妻が住む邸内の書斎で、若い女性の死体が発見される。だが、彼女は身元が分かるようなものを身に着けておらず、邸内の誰も彼女を知らないという。警察に事件との関連を疑われたことから、バントリー大佐の夫人ドリーは友人のマープルに助けを求める。その頃、ホテルで働くダンサーのルビーが行方不明だと警察に届け出がされていた。

同シリーズはミス・マープルが登場する長編・短編小説だけでなく別の探偵や刑事が活躍する原作も元にしており、「チムニーズ館の秘密」「終りなき夜に生れつく」「蒼ざめた馬」「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」「殺人は容易だ」「親指のうずき」「シタフォードの秘密」「無実はさいなむ」「ゼロ時間へ」といった物語がミス・マープルが絡む形で新たな作品へと生まれ変わっている。

『ヨーロッパミステリー アガサ・クリスティー ミス・マープル』シーズン1 放送情報

BS11にて11月9日(木)より毎週木曜日 18:00~19:55に放送(※2話連続放送)

(海外ドラマNAVI)

Photo:『アガサ・クリスティー ミス・マープル シーズン1』© Agatha Christie Ltd (a Chorion Company) 2004