『デアデビル』リブート版の脚本家・監督解雇にキャストがコメント

かつてNetflixで製作された『Marvel デアデビル』をDisney+(ディズニープラス)のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で復活させる新ドラマ『Daredevil: Born Again(原題)』。その脚本家・監督たちが解雇され、シリーズが刷新されることが明らかとなった。

タイトル通り、生まれ変わることに

『Marvel デアデビル』は、盲目の弁護士マット・マードックが夜はダークヒーローのデアデビルとしてNYのヘルズキッチンを蝕む悪の組織と対決する、ダークなアクションシリーズ。対してリブート版のコンセプトは「一話完結の法廷ドラマ」と称されていた。

米Entertainment Weeklyによると、今年5月に始まった全米脚本家組合(WGA)のストライキ(9月下旬に終了)により、『Daredevil: Born Again』の撮影は6月中旬から撮影が中断されていた。ストライキ突入前に全18話となるシーズン1のうち、半分近くの撮影が終了していたという。

その製作が中断されたことで、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長をはじめとする幹部が撮影済の映像を見直す機会が生まれたものの、「番組として機能していない」と判断されたとのこと。

その結果、脚本家チームのリーダーを務めていたマット・コーマン&クリス・オード(ともに『コバート・アフェア』のクリエイター)と、今後のエピソードでメガホンを取るはずだった監督陣が解雇された。コーマン&オードは脚本任務からは離脱するものの、製作総指揮として引き続き参加すると伝えられている。更迭された人々の後任はまだ決定していない。

すでに撮影済の映像の一部は引き続いて使用されるが、一話完結の法廷ドラマから、より物語が続いていくスタイルへシリーズを転換させる予定だという。主演としてカムバックするチャーリー・コックスが最初の3話ではデアデビルのスーツ姿で登場しなかったというから、そういった点も改善されるのかもしれない。

リブート版の刷新について、『Marvel デアデビル』からキングピン/ウィルソン・フィスクを演じているヴィンセント・ドノフリオが、その心境をX(旧Twitter)に投稿。「何が起こっているのかを本当に知らない限り、このニュースに対する意見が間違っている可能性はある。できる限り最高のシリーズを、自分たちが誇りに思える作品を届けるつもりだ。どうか信頼してほしい」と綴っている。

ヴィンセントは続けて、「これまでに私が参加したあらゆるプロジェクトが、プリプロダクション、プロダクション、ポストプロダクションの間に絶えず進化してきた。最近ではそれが大ニュースのように報道されるけど、実情は違う。クリエイターたちが最善を尽くしているだけのことで、それはこのビジネスにおいて不変のものだ。ほかに方法はない。正直なところ、もし私たちが高みを目指さないでいるとしたら、そっちの方が心配だ」と投稿している。

なお、Disney+のリブート版については、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』とドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』にゲストとして登場したチャーリー演じるマット・マードック/デアデビルが、明るくコミカルなキャラクターとして描写されたことで賛否両論を巻き起こした。また、Netflix版でショーランナーを務めたスティーヴン・S・デナイトは、リブート版を“昔ながらのディズニー詐欺”と痛烈に批判している

『Daredevil: Born Again』の撮影は、まだ続いている全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)によるストライキの終結後に再開の見込み。今後の進捗状況に注視しておきたい。

『デアデビル』シーズン1~3はDisney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly米Deadline

\月額990円~/

\ドコモユーザーはこちら/

 

海外ドラマ好きにディズニープラスがおすすめな理由
こんな記事も読まれてます