『ザ・クラウン』制作陣、ダイアナ妃の死を描く上で「最大限に注意」

ファイナルシーズンの準備が進められているNetflixシリーズ『ザ・クラウン』では、ダイアナ元妃の死を描くにあたって、非常に気遣って撮影したとプロデューサーが語っている。米Deadlineが伝えた。

ダイアナ妃への尊敬と愛が伝わるような出来?

2022年9月に永眠した英国女王エリザベス2世の治世を描くドラマ『ザ・クラウン』は、最終となるシーズン6では時系列的にダイアナ妃の死が描かれると話題になっていた。同作の描き方にはこれまで様々な意見が寄せられていたが、制作陣は最も物議を醸すであろうダイアナ元妃の死を描くことに対して最大限に注意を払って撮影を終えたという。

エディンバラ・インターナショナル・テレビジョン・フェスティバルに参加した製作総指揮のアンディ・ハリースとスザンヌ・マッキーは、1997年にパリで交通事故により命を落としたダイアナ妃について、シーズン序盤で触れることになると明らかに。年内に解禁予定のシーズン6のハイライトであるこのシーンは昨年10月頃に2週間にわたって撮影が行われたが、その舞台裏では不安が渦巻いていたという。

「番組は大きく騒々しくなるかもしれないけれど、私たちは違う。私たちは思いやりがあるし、繊細な人間。だから(ダイアナ妃が亡くなるシーンを)どう撮るかについて、とても注意深く、長い時間話し合った」とマッキーは言う。

「最終的には視聴者が判断することになるけど、私たちは繊細に考え抜いて再現してきたと思う。ダイアナ妃役のエリザベス・デビッキは類まれなる女優で、とても思慮深く熟慮していた。彼女はダイアナを愛していたし、私たち全員がとてつもない尊敬を抱いていたの。それが証明されるような作品になっていることを願っているわ」

マスコミのみならず業界からの注目度も非常に高く、過去にハリー王子も見たことがあると明かしていた『ザ・クラウン』。ハリースはシリーズ最終話を「これまで手掛けた中で最高の出来」と表現しており、そのフィナーレでは製作総指揮にも名を連ねるスティーヴン・ダルドリー(『リトル・ダンサー』)がメガホンを取る。

シーズン6制作中にエリザベス女王が逝去したことについて、ハリースは「女王の死にみんな衝撃を受けた。物語を根底から変えることにはならなかったけど、ある種の変化はあった。本編を見れば、私が言っていることの意味が分かるだろう」とコメント。マッキーは、同作は脚本家ピーター・モーガンから亡き女王へのラブレターだとたとえている。

『ザ・クラウン』がどのようなフィナーレを迎えるのか、楽しみだ。

Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』シーズン1~5は独占配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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Photo:Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』シーズン1~5は独占配信中。