全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2023年8月7日(月)から8月13日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『リンカーン弁護士』(Netflix/計20話)...14億2000万分
- 『ペイン・キラー/死に至る薬』(Netflix/計6話)...9億9000万分
- 『マーダーズ・イン・ビルディング』(Hulu/計22話)...7億1900万分
- 『スイート・マグノリアス』(Netflix/計30話)...5億3100万分
- 『私たちの青い夏』(Prime Video/計14話)...4億5700万分
- 『ギャビ―のドールハウス』(Netflix/計57話)...4億3600万分
- 『ウィッチャー』(Netflix/計24話)...4億2100万分
- 『Untold: 勝利の拳とその代償』(Netflix/計12話)...4億1800万分
- 『フューチュラマ』(Hulu/計138話)...3億6300万分
- 『Star Trek: Strange New Worlds』(Paramount+/計20話)...3億400万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『SUITS/スーツ』(Netflix / Peacock/計135話)...30億1000万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計140話)...10億6600万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計417話)...8億4900万分
- 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix / Paramount+/計443話)...7億7100万分
- 『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計22話)...6億5400万分
- 『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計265話)...5億2200万分
- 『スポンジ・ボブ』(Paramount+ / Prime Video/計247話)...5億1900万分
- 『ハートランド物語』(Hulu / Netflix / Peacock/計233話)...4億9400万分
- 『S.W.A.T.』(Netflix / Hulu / Paramount+/計128話)...4億6200万分
- 『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(Netflix/計327話)...4億5500万分
映画
- 『ハート・オブ・ストーン』(Netflix/計1話)...9億6600万分
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(Disney+/計1話)...8億1100万分
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Peacock/計1話)...5億9800万分
- 『怪盗グルーのミニオン危機一発』(Netflix / Peacock/計1話)...4億4300万分
- 『ファタ―ル』(Netflix/計1話)...3億1600万分
- 『River Wild(原題)』(Netflix/計1話)...3億分
- 『ブルー2 トロピカル・アドベンチャー』(Disney+ / Hulu / Prime Video/計1話)...2億6500万分
- 『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(Paramount+/計1話)...2億5300万分
- 『SAFE/セイフ』(Netflix/計1話)...2億5200万分
- 『ワイルド・スピード MEGA MAX』(Netflix/計1話)..2億1800万分
※()内は前週の順位。NEWは前週ランクインしていなかったもの(新作、新シーズンが配信スタートとなったもの、旧作など全て含む)。
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【オリジナル】オピオイド問題を描くリミテッドシリーズが登場
この週も、シーズン2のパート2が解禁されて勢いに乗る『リンカーン弁護士』が前週に引き続き首位をキープ。
『リンカーン弁護士』は、米国の犯罪小説家マイクル・コナリーの同名小説シリーズを、『ボストン・リーガル』『アリー・myラブ』などを手掛けてきたデイビッド・E・ケリーがシリーズ化した法廷ドラマ。マイクル・コナリーといえば、Amazonオリジナル『ボッシュ/BOSCH』の原作者としてもお馴染みで、本の中では『リンカーン弁護士』の主人公ミッキー・ハラー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)と『ボッシュ』の主人公ハリー・ボッシュ(タイタス・ウェリヴァー)は異母兄弟であることが明らかになっている。そういった経緯もあり、ファンの間ではクロスオーバーエピソードを期待する声も上がっているようだ。
8月10日(木)に配信スタートとなった『ペイン・キラー/死に至る薬』は、早速2位につけている。実際に起こった「鎮痛剤オピオイド問題」をもとに、それがどにのように始まり、社会に広がっていったのか、加害者と被害者、真相究明に乗り出した捜査官の視点から描いた全6話のリミテッドシリーズ。
3位は、シーズン3が8月8日(火)より配信開始(※日本ではDisney+にて)となった大人気ミステリー・コメディ『マーダーズ・イン・ビルディング』に。コメディ界を牽引してきたスティーヴ・マーティン(『花嫁のパパ』)とマーティン・ショート(『サボテン・ブラザース』)のベテランコンビに、8年ぶりの海外ドラマ出演となるセレーナ・ゴメスが加わり、高級マンションに住む犯罪ポッドキャストファンとして独自に捜査を進める風変わりな3人組が描かれる。ちなみに、シーズン3には『グレイズ・アナトミー』でお馴染みのあの人が出演している。
【非オリジナル】『NCIS』新シーズン製作に遅れが出るも、配信は相変わらず好調
『SUITS/スーツ』は、この週も相変わらず2位以下に大きな差をつけてトップに君臨。
2011年から2019年にかけて放送された『SUITS/スーツ』だが、メーガン妃がレイチェル・ゼイン役で出演していたことでもよく知られている。以前、夫であるヘンリー王子が発表した自叙伝の中には、女優の妻を持つ夫ならでは?の悩みが綴られていた。
4位は、CBS史上最大のヒットドラマのひとつ『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』。今もなお高視聴率を獲得するご長寿シリーズだが、全米脚本家組合と全米映画俳優組合のストライキの影響を受けて、新エピソードの製作が追い付いていない状況が続いている。本家が再放送を強いられるなか、初のグローバル版でオーストラリアのシドニーを舞台としたスピンオフ『NCIS: Sydney(原題)』は、11月10日にParamount+ Australiaで独占解禁され、11月13日に米国で封切られる予定だ。
【映画】ガル・ガドット主演のアクション映画が初登場トップに
1位は、ガル・ガドット主演のアクション映画『ハート・オブ・ストーン』に。
主人公は、イギリスの諜報機関MI6と世界平和のために活動する秘密組織チャーターという二つの組織を掛け持ちする超一流のエージェントで、高い身体能力と天才的な頭脳を持ち合わせるレイチェル・ストーン。ある時、謎の武装組織によって仲間を失ってしまう。組織の目的は、世界中のシステムを操作できる「ハート」と呼ばれるシステムを手に入れること。スマートフォンから航空機まで、あらゆる機械にアクセスできる「ハート」が悪用されれば、世界は多大な危機に陥る。レイチェルは組織の足取りを追うが、その中で予想を超える事態と黒幕の存在を知る――。
10位には『ワイルド・スピード MEGA MAX』がランクイン。2011年公開のアメリカ合衆国のカーアクション映画で、「ワイルド・スピード」シリーズの第5弾にあたる。
お尋ね者のドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)は、相棒の元警官ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)と、ブラジルのリオデジャネイロの裏社会で暮らしていた。だが彼らは、凄腕のアメリカ連邦捜査官(ドウェイン・ジョンソン)が率いる組織犯罪対策班と、麻薬組織のボスに飼われている腐敗した警官たちに追われる身。追っ手を出し抜き、自由を得るために、無謀にも1億ドルもの大金を奪うという最後のヤマに賭ける。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ペイン・キラー/死に至る薬』©KERI ANDERSON/NETFLIX