『ロード・オブ・ザ・リング』『ゲーム・オブ・スローンズ』など様々な映画・ドラマに出演する英国俳優のショーン・ビーンは、善人・悪人のいずれもうまく演じることで知られているが、そんな彼のもう一つの特徴である“よく命を落とす”という傾向は最新作でも変わらなかったようだ。英Digital Spyが報じている。
オフスクリーンでひっそりと退場
第二次世界大戦に見舞われたヨーロッパの様々な都市(ベルリン、ワルシャワ、パリ、マンチェスター)を舞台に、一般人の目を通して戦争を描く英BBCのドラマ『World on Fire』で、ショーンはマンチェスターに暮らす二人の子どもの父親であるバスの乗務員ダグラス・ベネットを演じていた。パンデミックの影響もあって、およそ4年ぶりにそのシーズン2が本国イギリスで今月16日より放送されているのだが、その新シーズン第1話でダグラスは家が爆撃されて命を落としていたことが判明するという。
これまで100本以上の作品に出演してきたショーンだが、そのうち死んだ経験は25回を超えるという。本人も自分のキャラクターが生き延びられるかは気になるようで、本作のシーズン1を撮影する際には企画・脚本を手掛けるピーター・ボウカーにダグラスの命運を確認し、「シーズン1では死なない」という言質をもらったと明かしていた。
ダグラスは、第一次世界大戦中に数々のおぞましい殺戮を目撃したことで、PTSDに苦しむようになり、平和主義者になったというキャラクターだった。ショーンは自身の役について「精神的に過去に苦しめられている男が、なんとか持ちこたえて生きようとしている」と語っていたが、「死なない」保障は残念ながらシーズン2へは適用されなかったようだ。
ショーンは姿を消すことになったものの、ジョナ・ハウアー=キング(ハリー・チェイス役)、レスリー・マンヴィル(ロビーナ・チェイス役)、ジュリア・ブラウン(ロイス・ベネット役)、ゾフィア・ヴィフワチュ(カシア・トマゼスキー役)、マテウシュ・ヴィエンツワヴェク(グレゴール・トマセスキ役)らはシーズン2にも引き続き出演している。(海外ドラマNAVI)
参考元:英Digital Spy
Photo:ショーン・ビーン ©FAM020/FAMOUS