ベストセラー小説の実写化が次々に誕生しているが、すべてが秀作という訳ではない。そんな、原作に忠実ではなかった、もしくは脚色がイマイチだったシリーズを、米TV Insiderが選出しているので5作品を紹介しよう。
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『ゲーム・オブ・スローンズ』
ジョージ・R・R・マーティンの小説「氷と炎の歌」シリーズのドラマ版は、当初こそ原作の世界観を踏襲したストーリーテリングとトーンが評価されたが、シーズン6でドラマ版が原作を追い越す異例の事態に。
シーズンが進むにつれて小説の世界観やマーティンの構想から離れてしまい、特にファイナルの第八章は酷評され、ファンが「最終章を作り直してほしい」とキャンペーンを展開するほど散々な結果となってしまった。
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『リトル・ファイアー ~彼女たちの秘密』
セレステ・イングによる同名ベストセラー小説をドラマ化したリミテッドシリーズ。1990年代のオハイオ州クリーブランド舞台に、郊外のシェイカーハイツに引っ越して来た貧しい親子が、裕福なリチャードソン一家の妻エレナが所有する賃貸物件に住み始めたことで事件へ発展していく。
リース・ウィザースプーンとケリー・ワシントンという豪華キャストで制作されたドラマ版は、エミー賞リミテッドシリーズ部門で作品賞にノミネートされるほど高い評価を得たが、ドラマ化にあたり原作の筋から外れて大きな変更が加えられ、小説のファンからは不満の声が上がっている。
『シャドウハンター: The Mortal Instruments』
本作は、カサンドラ・クレアのヤングアダルト小説を実写化したシリーズ。自分が妖魔を狩る一族“シャドウハンター”の一員だと知った女学生のクラリーが、戸惑いながらも選ばれし者として危険な戦いに身を投じていく。
ドラマ版は原作からかなり逸脱している箇所が多く、クラリーのストーリーラインで歓迎できない展開があったと評されている。一方で、LGBTQ+キャラクターのマグナスとアレクの関係が目まぐるしく発展するプロットなどは、ファンに温かく受け入れられている。
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『13の理由』
ジェイ・アッシャーによる同名ヤングアダルト小説のドラマ化。自殺を図った高校生のハンナが、命を絶つ前に13人にカセットテープを送っていたが、その中で、彼女が自らの命を絶った理由が語られる...というミステリー作品。ティーンを中心に広く支持され、配信後の週に最も多くツイートされるという記録を達成した。
シーズン1がヒットしたため、シーズン2以降は原作の範疇を超えてNetflixがオリジナルのストーリーを展開。しかし、安っぽい青春メロドラマに成り下がってしまったとの声が上がっている。
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『ヴァンパイア・ダイアリーズ』
L・J・スミスによる同名小説のドラマ版は、人間のエレナと、美しきヴァンパイア兄弟デイモン&ステファンの危険な三角関係が描かれる。当初はかなり原作に忠実だったが、シーズンを重ねるにつれて筋が逸脱し、その代表的な展開として筆頭に挙げられるのがエレナとデイモンの恋愛だ。
シーズン8まで製作されたドラマ版は、スピンオフ版『オリジナルズ』を生み出すほどの人気を博し、ポップカルチャーにおける重要な作品となったが、優れた小説から適切に脚色されたシリーズかと問われたら、「そうとはいえない」との評価をTV Insiderは下している。
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Photo:ジョージ・R・R・マーティン ©2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc./『リトル・ファイアー~彼女たちの秘密~』/『シャドウハンター:The Mortal Instruments』© 2018 Disney ABC Television Group. All rights reserved./『13の理由』(C)Beth Dubber/Netflix/『ヴァンパイア・ダイアリーズ』(C) Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.