米CWで2009年9月に放送開始された恋愛ホラードラマ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』は、今月で10周年を迎える。主人公の一人デイモン・サルバトーレを演じたイアン・サマーハルダーが、オーディションのプロセスが困難を極めたと当時を振り返った。米Cinema Blendが報じている。
米TV Guideのインタビューでイアンは、彼にとって代表作となったシリーズのデイモン役について、獲得するまでが苦難の道のりだったと明かす。
「番組に出演するのは本当に大変だったんだ。パイロット版にシリーズ化が掛かっているから、その過程が大変なのも納得がいくけどね。スタジオでカメラテストを受けた後、家に帰ったのか覚えてないんだ。コーヒーを飲みすぎてビタミン12を注射したと思う。何をしたのか記憶にないけど、局でやったカメラテストの最初のテイクは最悪だったんだ。ちょっと不安だったし、自分をコントロールできていなかった。(クリエイターの)ケヴィン・ウィリアムソンがオーディションを中断して"すぐに戻るよ"って周りに伝えて、僕をつかんで外の部屋に引っ張って行ってさ、"もう最悪だ"と言われたんだよ」
しかし、次のオーディションに挑んだ際、イアンは製作チームに「これは僕の役だ。楽しいキャラクターにできるよう努力するし、デイモンは僕の全世界を変えるだろう」と伝えて説得し、見事にデイモン役を獲得したという。
最終的に『ヴァンパイア・ダイアリーズ』は、8シーズンにわたり放送されるヒットシリーズとなった。本シリーズの終了後のイアンは、ベストセラー作家ジョナサン・メイベリーによる同名アンソロジー小説を、Netflixがドラマ化する全10話となる新作シリーズ『V-Wars(原題)』に主演。今度は、人間を吸血鬼に変えてしまう未知のウイルスが蔓延する世界に生きる、人間の医師を演じる。
イアンが再び、ヴァンパイアの世界に身を投じる『V-Wars(原題)』は今年配信予定。(海外ドラマNAVI)
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『ヴァンパイア・ダイアリーズ』
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