『キャシアン・アンドー』あの名シーンは10回立て続けに撮影されていた

Disney+(ディズニープラス)で配信中の『スター・ウォーズ』シリーズ、『キャシアン・アンドー』。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも登場したキャシアン・アンドー役のディエゴ・ルナの傍でルーセン・レイエルを演じるステラン・スカルスガルドはこれまで数々の作品に出演してきた名優だが、今回のルーセン役はこれまで演じてきたどの役よりも複雑で、本番前に入念な準備が必要だったと語っている。

キャシアン役ディエゴ・ルナとは念願の共演

『マイティ・ソー』をはじめとしたマーベル映画シリーズや大ヒットミュージカル『マンマ・ミーア!』シリーズへの出演で知られ、同じく俳優となったアレキサンダーやビルの父でもある北欧出身のベテラン俳優ステラン。彼は『キャシアン・アンドー』では古美術買取人と見せかけて、実は自由の戦士で反乱同盟の初期の創設者であるルーセンを演じている。

そんなステランが米Entertainment Weeklyのポッドキャスト番組に出演、名シーンの裏側などについて明かした。

クリエイターのトニー・ギルロイから直接ルーセン役を持ち掛けられたというステラン。「彼こそが、役を受けた主な理由と言える。彼は、ほかのどんな物語よりも現実味があるものを作るつもりだと言っていた。彼のことも彼の作品も知っているけれど、彼が描くものはすべてのシーンに緊迫感がある。最初の3話、4話くらいまで(脚本を)読めたから大きな疑問もなかったし、受けることにしたんだ」と、ギルロイとの信頼関係が決め手だったと話す。

「二面性があり、二重生活を送っているキャラクターを演じるのは俳優として興味深かった」というステラン。さらにルーセンの“過激さ”にも注目し、「彼はまるでチェ・ゲバラやドイツ赤軍のようだ。でも革命家としてはジョージ・ワシントンのようでもある。こうした要素すべてが彼をとても刺激的にしている」とキャラクターの魅力を説明した。

そんなルーセンの名シーンとして話題を呼んでいるのが、第10話で描かれた約1分半に及ぶ独白シーン。ステラン自身も「シーズンで一番いいシーンの一つかもしれない」と脚本を評価。「あの場面を撮影した時、どうしたわけか緊張していた。“もう一回やろう、もう一回やろう”と言っていたと思う。多分、連続で素早く10回やったんじゃないかな。“いけ、いけ、いけ”って感じに。それが良かった。私も満足したし、監督も納得していたよ」と、渾身の撮影だったことを回想している。

これまでマーベルや『DUNE/デューン 砂の惑星』などSF超大作への出演経験は豊富なステランだけに、「スター・ウォーズ」の世界にいることに大興奮するということはなかったようだが、さすがに大型セットには感動したそう。「グリーンスクリーンの世界にいるだけの映画も多いので、そうではないスター・ウォーズの世界に参加できてとても嬉しかった。セットが実際にあると身体的に影響するからね。『DUNE』の現場でも同じようなことがあった。巨大セットがちゃんと存在すると、体内でそれを感じるんだ。それがあることによって俳優の演技も変わるからね」

ディエゴとの共演については「彼も、私が仕事を引き受けた理由の一つ」とコメント。「ディエゴとは数年前に会ったんだ。サッカーに関する映画を撮る予定だったけど、我々では実現しなかった。一種の挫折だったね。それから彼と一緒に作品を作る日を待ち続けていた。本当に彼のことが大好きだよ。彼は真の俳優であり真の男だ」と親しさを覗かせた。

気になるシーズン2製作の進捗について聞かれると「うまくいっているよ。ギルロイは5月1日から(脚本家の)ストライキに参加しているけれど、その日に脚本を仕上げて、携帯電話の電源を切って、ピケ隊へと消えて行った。だからもうすぐ分かるよ」とコメント。ストライキの影響はあるものの、最終的には成功すると確信しているようだ。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

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