HBO『ホワイト・ロータス』シーズン2、“真のヴィラン”論争にキャストが反論

米HBO製作によるアンソロジードラマ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン2に初登場した某キャラクターが“真のヴィラン”ではないかとの論争が起こり、演じるキャストが、「そんなことを言う人は人セラピーに行くべき」だと反論している。

本シリーズは、世界各地にある高級リゾートホテル“ホワイト・ロータス”を舞台に、バカンスに訪れる裕福な宿泊客たちと、彼らをもてなすホテル従業員たちの1週間を描くブラックコメディ。シーズン2ではイタリアのシチリア島が舞台となり、シーズン1に登場した裕福だが精神的に不安定なターニャ(ジェニファー・クーリッジ)と、彼女の夫になったグレッグ(ジョン・グライス)がカムバックした。

(※これ以降はシーズン2のネタバレを含みます)

“真のヴィラン”と言われているのは…

米Varietyによると、視聴者の間で「シーズン2の“真のヴィラン”ではないか」と言われているのは、シーズン2にターニャのアシスタントとして初登場したポーシャだという。アシスタントして経験が少ない彼女の優柔不断なところや、思いがけず与えられた自由時間を満喫することが出来ない性格、さらにユニークなファッションスタイルがターゲットに。また、グレッグが企てた殺害計画に気付いたターニャがボートから転落死した悲劇は、ポーシャが引き起こした失敗が少なからず原因となっている。

「彼女が最悪のキャラクターであるはずがない」

そんな諸々の要素が重なり、ネット上で「シーズン2のヴィラン」と呼ばれるようになったポーシャ役のヘイリー・ルー・リチャードソンが、「彼女が最悪のキャラクターであるはずがない」と異を唱えている。「私が、公正を欠いていて捻くれていると実際に思ったのは、ポーシャが酷いとか、そのシーズンにおける真のヴィランだと言っている人たちです。若い彼女を見て、“この番組で最悪なのは彼女だ”なんて言える訳がありません。そう思う人はセラピーに行くべきだと思います」と強気のコメントを発している。

クリエイターのマイク・ホワイトは、ポーシャとグレッグには面識があり、何らかの形で彼がターニャの死に関係しているとポーシャが察している点を踏まえ、シーズン3でポーシャにターニャの復讐をさせ、グレッグと対決させたいと冗談交じりに語っていた。

シーズン3の舞台

なお、シーズン3の舞台はタイに決定した模様で、「死と東洋の宗教、そしてスピリチュアリティを風刺的に面白おかしく描く」と伝えられている。シーズン3にヘイリー演じるポーシャが再登場となるだろうか? キャスティングなど新情報に注目しておきたい。

『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン1~2はU-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン2 © 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.