『ブラックリスト』ジェームズ・スペイダー インタビュー「最終章の構成はすべて、エンディングを迎えるための軌跡」

大ヒットドラマ『ブラックリスト』の最終章となるシーズン10が、スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメで7月25日(火)より独占日本初放送となる。それに先駆けて、レイモンド・“レッド”・レディントンを演じるジェームズ・スペイダーのインタビューが到着! 全10シーズンに主演してきた彼が、最終シーズンの見どころ、この作品の魅力について語っている。(※シーズン9までのネタバレを含みますので、ご注意ください)

「彼にとって今重要なのは、生きるか死ぬか」

――10年目を迎えた『ブラックリスト』がついにファイナルとなりますが、最終シーズンはどのような展開になるのでしょうか?

シーズン10が最終シーズンとなることが発表されたのは、本国アメリカで同シーズンの放送が始まる直前であり、視聴者の方々にとってはごく最近の出来事です。しかし、この番組を構想してきた私たちにとっては、最終シーズンを迎えることは最近の出来事ではないのだと改めて気づかされました。

そのため、最終シーズンの構成は、第1話からすべて、エンディングを迎えるための軌跡を描いています。

――レディントンは、シーズン8・9で起こった出来事によってどのように変化しましたか? その変化はファイナル・シーズンではどのような意味を持っているのでしょう?

ファイナル・シーズンでのレディントンは、今まで以上に逃亡者としての生活を送っています。しかし、彼はそのことをあまり気にしていないように思います。そんなことはどうでも良いと考えているんです。彼にとって今重要なのは、生きるか死ぬかという問題です。

――レディントンはシーズン9で殺されたエリザベスの復讐を果たしたことによって、ある程度の心の平穏を手に入れたのでしょうか? ファイナル・シーズンで彼を突き動かしているものは何だと思いますか?

彼にはエリザベスの子どもであるアグネスというとても大切な人がいます。それとは別に、世界規模で大きな犯罪組織を抱えていて、管理していかなくてはいけません。

すべてに関して少しずつですが、欲求も高くなってきています。味覚や食欲も高まっていると思いますが、それ以上に物に対する執着も高まってきている。その一方で、以前にも増してせっかちになっていますし、過去の経験からより冷酷になったと思います。これからもいろいろなことが起こるでしょう。

――ファイナル・シーズンでは、レディントンとハロルド・クーパー、デンベとの関係はどうなっているのでしょう?

クーパー、そしてデンベとは長い歴史があります。デンベは途中でレディントンと一緒に歩むのではなく、FBIの捜査官としての道を選択しました。この選択はとても良かったと思います。なぜなら、最終的には避けられない終わりがあり、そしてその終わりは、素晴らしい結末ではない可能性もあるからです。

そしてレディントンについて言えば、彼が身近な人々を失うことはありません。

――『ブラックリスト』という作品で一番覚えていてほしいことは何ですか?

初めてこの作品のパイロットの脚本を読んだ時、「10年後が見える」と自分が言ったのを覚えています。10年間を通して、それは思い描いていたものでもあり、時には思っていたものと違うものにもなっていました。

そしてそのことが、このシリーズをとても面白いものにしてくれました。最終的な結末への軌跡が見えているように感じても、遠回りをすることによって様々な出来事が起こり、先の展開が分からなくなります。そうなることによって、その展開に驚かされます。そういうことの積み重ねが、この作品を面白くしているのだと思います。

――『ブラックリスト』が比類のないドラマである理由は何でしょう?

この作品の良いところは、これまでにたくさんありました。この作品に明確なモデル・模範はありません。そして雰囲気もエピソード毎に変わっていますし、作品全体も紆余曲折した道を選んできました。そのようなところが、このドラマの特徴だと思います。

『ブラックリスト』シーズン10 放送情報

『ブラックリスト』ファイナル・シーズンは海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて7月25日(火)22:00より独占日本初放送スタート

【二カ国語版】毎週火曜日22:00~ ほか
【字幕版】毎週火曜日24:00~ ほか

(海外ドラマNAVI)