『NCIS: ハワイ』主演ヴァネッサ・ラシェイのインタビューが到着

大人気犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』の新スピンオフドラマ『NCIS: ハワイ(原題:NCIS: Hawai'i)』ついに日本上陸! 本作で主演を務めるジェーン・テナント役のヴァネッサ・ラシェイのインタビューが到着した。

『NCIS: ハワイ』あらすじ

『NCIS』シリーズにおいて、初めて女性が主人公となった『NCIS: ハワイ』。常夏の楽園ハワイを舞台に、“NCIS パールハーバー”に所属する特別捜査官ジェーン・テナントが、2人の子どもを育てながら、米海軍隊員をめぐる事件や国家安全保障に関わる事件、いまだ謎に包まれているハワイという島が関わる重大事件などの解決に奔走する。

ジェーン・テナントはどんな人?

主人公ジェーン・テナントを演じるのは、ヴァネッサ・ラシェイ。『ママと恋に落ちるまで』や『ビバリーヒルズ再会白書』などに出演しているが、女優としての知名度は米国でもそれほど高くないだろう。ヴァネッサが注目され始めたのは、その姓が示す通り、ニック・ラシェイと交際し始めてから。ボーイズグループ、ナインティーエイト・ディグリーのリード・ボーカルだったニックと交際、そして結婚。出演していたリアリティショーでは機転の効いたトークが光り、女優というよりタレントのような存在だった。その後、ニックの妻として、3人の子の母として、そしてタレントとして活動しながら、徐々に女優業に重きを置き、今回の大役をつかんだ。

ヴァネッサ扮する捜査官ジェーン・テナントは、外交的かつ戦略家。男性優位な海軍内で組織の壁にぶち当たりながらも出世の階段を駆け上がってきた。また仕事だけでなく、家庭に戻れば、ワーキングマザーとして、ほぼ一人で子育てや主婦業もこなすスーパーウーマンだ。

 

――ドラマシリーズにおいて有色人種の女性上司役は珍しいことです。ジェーンはどのような存在ですか?

おっしゃる通り。今まであまりなかったことですが、まさに時が来て製作陣が率先して取り組んでいます。実際には、テレビに映らないだけで女性の特別捜査責任者はいます。私がその役を演じられることは光栄です。毎日、チームのおかげだと感謝しています。安っぽいセリフの様だけど、みんなが私を仕上げてくれる。本当にみんなで『NCIS: ハワイ』なんです。

このことは今後、スタンダードになると信じています。このような立場の女性が家庭と仕事を両立することが日常になるでしょう。母親が娘を送迎し、元夫とやりくりする。そして、数百万ドルの犯罪の取り締まりもこなせる。銃を持ち、崖からも飛び降りる。みんなにそれが可能だと知ってほしいです。ジェーンと同じような女性でも優雅さ・思いやり・弱さ・誠実さ・尊敬があればチームを指揮することができるってね。

私にとっては、ジェーン・テナントは完璧な人です。不可能はないけれど、弱いところもある、人という意味で全て網羅している。ついていない日もあるし、恋しい時もある。そんな姿も描かれています。1日の最後にハグしたいし、思いやりや友情も欲しい。彼女はチームからたくさん貰っていますね。その他にも彼女の弱さは描かれているけど、本作で見て欲しいから、今は言わないでおきます。

それから彼女は面白い。自分が何かするとき、もしジェーンならどうするか?私の考えと彼女の考えを2つ合わせてみようって。ジェーン・テナントから私自身も刺激をもらっています。

 

――『NCIS: ハワイ』のオーディションを受けた時のことをお伺いできますか?また、非常にアクションが多い役柄ですが、何かトレーニングされましたか?

オーディションに関して、製作陣が紙の上で役者を見るのは大変なことだと思います。俳優はオーディションのとき、いつも失敗したと感じるんです。みんなで(オーディションの)自分たちの映像を見たとき、面白かったですね。ノア・ミルズ(ジェシー・ブーン役)やジェイソン・アントゥーン(アーニー・マリク役)、アレックス・タラント(カイ・ホルマン役)、そしてトリ・アンダーソン(ケイト・ウィスラー役)も笑っていました。みんなで素晴らしい映像だって話しながら、自分たちのあら探しをするんです。いじられ役者のようにね。

ジェーン・テナントは私の人生と似ている部分があります。私には3人の子供がいて、昨日は朝6:30に出勤。帰宅は21:45くらいでした。長男が悪夢で目が覚めてしまい起きていたから、寝かしつけました。それから皿洗いをして、今日のためのセリフを暗記。私は家庭と仕事をやりくりしていて、ジェーンは家庭・国・仕事をやりくりしている。そのような自分の人生を反映しているような役で大好きです。

アクションに関しては全員、運動不足ではないけど、走るシーンとかであちこち身体のツッパリを感じてます。車でレストランを見張っているシーンで、監督の「行け」という指示と共に、全速力で現場に駆けつけたの。そしたら、膝、足の付け根、ふくろはぎ、そして腕に負担がきました。けれど、放送で映っていたのは3秒だけ。ノアから「ヴァネッサは飛んでたよ。一番早く走ったシーンだよね」と言われたけど、本当にもう無理だった。そのあと、ルーシー・タラ役のヤズ(ヤスミン・アル=ブスタミ)が、監督に「ヴァネッサがやってできたから、ヤズ同じようにやって」って言われたそうよ。

 

――アクションが多い作品なので、みんなよく怪我をするそうですが本当ですか?

みんながケガをするっていうのは、ジョークのように言っています。気づかないうちに、走っているとき、車から出るときも小さなケガがあります。アクションシーンはスタント班だけでなく水上班もすごいの。水の巨匠を筆頭に、最高のメンバーです。だからジョークが言えます。

ケガを軽く考えていないし、製作者も非常に重く受け止め、みんな理解しています。デスクに座っているわけではないし、0から60まで素早く行動する。ジョークから話が盛り上がり、そして私たちは家族のように一丸となっているから、素敵な作品になっています。作品を充実させ、心あっての演技。ジェーン・テナントは心暖かい女性で、チーム全体が暖かいです。ケガをしたり、ストレッチをすべき時に座っておやつを食べていることもあるけど、楽しいです。

アクション自体はシーンを見る限りこなせています。でも、もし難しければ素晴らしいスタント班がいる。複数の代役とアクション監督もいる。アクション監督は完璧ですね。みんなにクレジットをあげたい。多くのシーンの隠れた英雄ですね。

――あなたはフィリピン出身ですね。そして空軍基地で生まれたとお伺いしましたが、役にどのように影響していますか?


私は空軍基地の子供でした。敬意・名誉・犠牲を理解し、軍に対する心もあります。NCISにも行ったし、パールハーバーにも訪れました。アメリカ独立記念日に、ここに居る意味を理解しました。海軍の象徴、そして存在としてとても慈悲深かった。だから、それら自分の過去を役に取り入れ、真の名誉や祖国への愛を感じています。

オアフ島でのフィリピンの文化に限ると、ここは在フィリピン人が多いです。私はフィリピンの基地で生まれたけれど、その後一度もフィリピンに戻っていないんです。でも、フィリピンの人たちのことは大好き。家族みたいに「ヴァネッサ!」と声をかけてくれます。

そして、フィリピンでいうショウパウこと、マナプア(ハワイローカルフードの肉まん)。マナプアは完璧なおやつ。アレックスがハワイに到着したとき、彼は家族を残してきて、ちょっとホームシックだったの。アレックスにマナプアをあげたら、彼はすぐに「もう一ついい?」って。気分があがる魔法のおやつね。

チームのメンバーはみんな、いくつものバックグラウンドがあります。私たちがハワイで初めて会った時、(別の作品の)撮影でいなかったアレックス以外全員が集まって、それぞれの役のバックグラウンドを聞きました。まだ知らないだろうけど、ルーシー・タラは次のテナントよ。気をつけないと(笑) みんな、自分の人生を役に生かして欲しいです。

『NCIS: ハワイ』放送情報

スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて(全22話)
2022年7月18日(月・祝)より独占日本初放送
【二カ国語版】 毎週月曜日22:00 ほか  【字幕版】 毎週月曜日24:00 ほか

(海外ドラマNAVI)

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