今見るべき一押しドラマ!
『NCIS』ハワイ版が放送開始!どのチームがお好み? NCIS全チーム振り返り【前編】

NCIS(海軍犯罪捜査局)の活躍を描く大ヒット犯罪捜査ドラマ『NCIS』シリーズ。ついに米国時間9月20日(月)より米CBSにてハワイを舞台にした新シリーズ『NCIS: Hawai"i(原題)』の放送がスタートする。本家『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』はシーズン19へ突入し、今なお広がりを見せ、ワールドワイドに人気を博している『NCIS』シリーズの魅力に迫ります。【前編】

『NCIS』シリーズについて様々なコラムを掲載してきましたが、今回はちょっと趣向を変えて、各『NCIS』シリーズについて、チームメンバーだけでなく、捜査の中心となる土地柄の雰囲気やオフィスの特色などから作品の魅力に迫りつつ、『NCIS: Hawai"i』がどうなるのか予想してみたいと思います!

 

■本家クライムサスペンス!アメリカの政治と軍事の中心となる首都で事件に挑む『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』

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『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』(以下『NCIS』)の主な舞台は、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.と、アメリカ艦隊や海兵隊の司令部が置かれる世界最大の海軍基地となるノーフォーク海軍基地やクワンティコ海兵隊基地のあるバージニア州、アナポリス海軍兵学校のあるメリーランド州などの周辺州。

首都だけに、ホワイトハウス、タイダルベイスン、アーリントン国立墓地といったアメリカの歴史を感じさせる記念物が数多く存在し、ネイビーヤード(ワシントン海軍工廠)を抱える海軍のお膝元で発生する海軍と海兵隊関係の犯罪やテロなどのシティ・クライムが基本的な捜査対象。記念すべきシーズン1の第1話や第23話ではブッシュ大統領も関わる事件でしたし、ホワイトハウスでの撮影でオバマ元大統領夫人がカメオ出演(シーズン13第22話)していたりと、D.C.が舞台ならではの物語もありました。

さらには軍艦内での捜査や、D.C.とその周辺州には政府機関や外交機関が集中していることから、FBIやCIAなどの組織と頻繁に関わったり、外国政府の組織と連携するなどワールドワイドな展開も起こります。

『NCIS』捜査チームの拠点は、全米各地に存在するNCIS支局を統括するNCISワシントン本部。NCISはアメリカ国防総省内の海軍省傘下の法執行機関のため、本部は海軍省のオフィスの多くが存在する。

ネイビーヤードはかつて海軍工廠だったアメリカ最古の海軍陸上施設ということで、本部ビルの外観はややクラシカルなレンガ張り。捜査本部、検視室、ラボなどの施設も全て本部ビルに収まっています。捜査本部は一見すると犯罪捜査のオフィスとは思えない機能性を重視した一般的なオフィスのような装いですが、主要機関との通信機能を有するMTAC(吹替版では「司令室」)のような最新設備もあります。また、本部なので、局長室があるというのも他のシリーズとは大きな違いです。

代表的なチームメンバーは、上級捜査官で現場対応チームの主任として優れたリーダーシップをとるリロイ・ジェスロ・ギブス(マーク・ハーモン)、コンピューターに秀でた特別捜査官ティモシー・マクギー(ショーン・マーレイ)、ベテラン検視官のドナルド・"ダッキー"・マラード(デヴィッド・マッカラム)、元NSAの分析官でNCISの捜査に参加したことをきっかけに特別捜査官となったエレノア・レイ・"エリー"・ビショップ(エミリー・ウィッカーシャム)の他、お調子者だが優秀な上級捜査官アンソニー・"トニー"・ディノッゾ(マイケル・ウェザリー)、ゴス系で変わり者の科学捜査分析官アビゲイル・"アビー"・シュート(ポーリー・ペレット)。

さらに本部であるためレオン・ヴァンス局長(ロッキー・キャロル)といった上層部や、イスラエル諜報特務局モサドから派遣された捜査官ジヴァ・ダヴィード(コート・デ・パブロ)、MI6からNCIS国際デスクへと配属になったクレイトン・ダンテ・"クレイ"・リーヴス(ドウェイン・ヘンリー)といったワールドワイドなメンバーも登場しています。

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政治と軍事の中心となる首都、そしてNCISの総本山を舞台に、局長や各政府の上層部と関わりつつ、国内外で重要な事件にも携わることができるのが特徴の『NCIS』特別捜査官。しかし、本部ということでテロ攻撃の標的として爆破される(シーズン9第24話)になるという危険もはらんでいます。一方で、アビーのようなゴス系ファッションで勤務できることから、服装規定は本部にしては案外ゆるい感じのようです。

チームリーダーのギブスは優秀で頼れる存在ですが、犯罪に対する厳しい姿勢やギブスルールなど、気むずかしく人当たりの良くない面もあります。そのため、トニーのようなユーモアセンスを持っていないと付き合っていくのは難しいかも。そんなギブスもシーズン19では登場回数が少なくなるという話があり、この先チームの雰囲気がどうなるかは気になるところ。一時期、ギブスが退職した時はトニーがボスになっていました(シーズン4)が、シーズン19ではいよいよマクギーがボスになるのかも。

 

■華やかなエンタメシティを舞台にスリリングなハイテク潜入捜査&ド派手なアクション!『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』

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『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』(以下『NCIS:LA』)の主な舞台は、アメリカ西海岸の大都市、米カリフォルニア州ロサンゼルスと、アメリカ太平洋艦隊の主な母港であるサンディエゴ海軍基地や映画『トップガン』の舞台にもなったミラマー海軍基地(現ミラマー海兵隊航空基地)のあるサンディエゴなど同州内にある周辺都市。

ショービジネスの世界的中心地ハリウッドを擁するロサンゼルスということで、カレン役のクリス・オドネルとサム役のLL・クール・Jの名も刻まれているウォーク・オブ・フェイムなどがあるハリウッド大通り、サンタモニカ、ベニスビーチ、ビバリーヒルズなどの数々の観光スポットでも巻き起こる事件に、スリリングで危険な潜入捜査と、銃撃戦、爆破、カーチェイスなどのド派手アクションで挑みます。

また、様々な潜入捜査や対テロ作戦に関連してロサンゼルスを飛び出し、ハワイやアメリカ国外でも活動することもあり、同じCBS作品でハワイを舞台にした『HAWAII FIVE-0』とのクロスオーバー(シーズン3第21話)や、同じくロサンゼルスを舞台にした『SCORPION/スコーピオン』(シーズン1第6話)で潜入捜査をサポートするためにヘティがゲスト出演するなどもありました。

『NCIS:LA』に登場するロサンゼルス支局は、OSP(スペシャル・プロジェクト・オフィス)と呼ばれる潜入捜査と監視が専門の特殊チーム。当初のOSP本部(『NCIS』シーズン6第22&23話)は廃ビルのような場所にありましたが、カレンが銃で撃たれて負傷した際にセキュリティアップデートのため、ロサンゼルス市の水道局がもともと入っていたスペイン伝道所だった建物へと移りました。新しい施設もセキュリティ上の理由からOSPの存在が秘密となっているため、周辺住民にもそこがNCISの施設だとは知らされていません。

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施設内はスペイン伝道所だっただけに、オープンスペースの捜査本部は明るく華美で宗教的なスペイン建築様式になっていて、NCISの支局とは思えない作りになっています。ただし、作戦ルームはマクギーがうらやましがるほどのハイテク設備が満載で、巨大なタッチパネルのプラズマディスプレイに、ITオペレータによる潜入捜査の遠隔サポートも充実。また、本部施設は極秘なため、取調室はボートハウス、検視室もロサンゼルス郡検視局と別の場所となっています。

代表的なチームメンバーは、現場対応チームの主任であり、伝説的な潜入捜査官のG・カレン、上級捜査官でカレンのパートナーであるサム・ハンナ、現場対応チームの紅一点ケンジー・ブライ(ダニエラ・ルーア)と、彼女のパートナーでロサンゼルス市警から出向中のマーティ・ディークス(エリック・クリスチャン・オルセン)、そして管理部長のヘンリエッタ・"ヘティ"・ラング(リンダ・ハント)に、ITオペレーターのエリック・ビール(バーレット・フォア)と情報アナリストのネル・ジョーンズ(レネー・フェリス・スミス)。

『NCIS:LA』の特別捜査官の任務は、華やかなエンタメの都ハリウッドが舞台ということでミステリアスでスリリング。しかも、潜入捜査では高級なブランドモノでコーディネートできたり、経費で高級店に出入りできたりと、普通の生活ではありえないリッチな経験もできちゃいます。ただし、プライベートでも身分を明かせないですし、敵に捕まって拷問を受けたり、新人捜査官でも殉職してしまうという過酷な任務のため、危険度はトップクラス。ただ、エリックのように短パンで業務終了後にサーフィンに出かたり、作戦ルームでテレビゲームをしたりと、ヘティにいつもにらまれていますが、意外と自由な職場でもあるようです。

チームリーダーのカレンは他のNCIS現場対応チームのリーダーよりも若いため、メンバーとの距離感は近いので、コミュニケーションは取りやすいかも。また、潜入捜査官ということもあり、捜査官同士の関係は薄いように思えますが、バディ体制ということもあり、プライベートでも一緒にスポーツ観戦や家族の行事に参加したり、ケンジーとディークスのような職場恋愛もあるので、親密度はかなり高い模様。

ですが、上司としてのヘティの怖さは『NCIS』シリーズ随一なので、彼女と一緒の職場というのはかなり大変のようです。潜入捜査とヘティに対してストレスを溜めないためには軽口ぐらいは言わないとやっていけないのかもしれません。

『NCIS:ニューオーリンズ』と『NCIS: Red』、そして『NCIS: Hawai"i』は【後編】へ

(文/豹坂@櫻井宏充)

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