『リバーデイル<シーズン1>』インタビュー【2】リリ・ラインハート(ベティ・クーパー役)「恋の四角、五角、六角関係のようなもの」

アメリカのどこにでもありそうな田舎町リバーデイル。一見穏やかで平和なこの町で一人の高校生が殺されたことをきっかけに、主人公のアーチーとその仲間たちは、謎多き事件の真相に迫ろうとする。やがて、住民たちが抱える秘密や町を覆う深い闇が少しずつ明らかになっていき...という青春"ゴシップ"ミステリー『リバーデイル』。8月8日(水)よりDVDリリースとなった本作のキャスト、スタッフが語るインタビューを全7回にわたってお届け。第2回は、主人公アーチーの幼なじみで、事件の謎に迫っていくベティ・クーパー役のリリ・ラインハート

 

――シーズン1は殺人/ミステリーが物語の中心となっていましたね。ジェイソン・ブロッサムを殺した犯人がついに分かったのはいつですか?

キャストは全員同時に脚本をもらったの。読み合わせの時よ。それまで脚本をもらえなかったから、みんな同時に犯人が分かったの。すごかったわ。

――犯人の正体を知って驚きましたか?

もうびっくり仰天だったわ。誰であってもおかしくなかったもの。物語がどんな風に展開するか、脚本家たちがどう進めていくか、まったく見当がつかなくて、本当にサプライズだった。素晴らしかったわね。

――共演者たちの反応は?

あの日の部屋にはすごい熱気があったわ。読み合わせを終えた時、全員"はあ...この部屋本当に熱いね!"となったくらい、すさまじかったの。

 

――コール・スプラウス演じるジャグヘッドとベティとほのかな恋模様には多くの反応がありました。なぜ人々は"バグヘッド"(ベティ×ジャグヘッドのカップル)に心奪われるのでしょう?

きっと、ちょっとした不意打ちだったからだと思う。原作コミックスのジャグヘッドは自分の好きなことだけをやるような人物だから、彼が可愛い女の子と親密になっていく様子を見るのがみんな楽しいんじゃないかしら?

――二人の愛称、"バグヘッド"と"ジェティ"ではどちらの方がお好きですか?

"バグヘッド"がキテるわ!

――多くのファンは"ジェティ"が気に入っているようですが...。

そうね。でも私には"バグヘッド"の方が愛らしく感じるの。"バグヘッド"と聞くと"可愛い!"と思っちゃうのよ。

――ベティとジャグヘッドが一緒にいるのは惹かれ合っているからですか? それとも互いに安らぎを求めているからなのでしょうか?

二人が一緒にいるのは、ベティがアーチーにフラれて、ジャグヘッドはいつも彼女の悩みを聞いてくれたからなのよ。二人ともロマンチストだと思うし、殺人事件を解明するという状況に置かれたら、一緒に捜査する相手との仲は深まるでしょうね。ベティとジャグヘッドは互いの存在をありがたいと思っているはずよ。ある意味で二人とも仲間外れになっているから、関係が深まっていくの。ベティとジャグヘッドの関係は本物だと思うわ。

――シーズン1の終盤に浮上してくる三角関係に変化があるかもしれないことから、二人の関係は長続きしないという噂があります。それについて何か教えてもらえますか?

恋の四角、五角、六角関係のようなものかしら...それ以上は言わないわ。

 

――ベティとジャグヘッドのすごいところの一つは、二人の関係によって殺人/ミステリーの物語が展開していったことです。この二人は"『リバーデイル』の探偵社"的存在だと言えるでしょうか?

あはは! 本当にそうだと思うわ。

――二人はジェイソンの殺害事件において、次にどんな捜査を行うのでしょう? そして犯人が明かされるまでの間、ファンはどのような展開を見ていくことになるのでしょうか?

二人は、情報を得る手段として同級生を利用するの。アーチーがブロッサム家に近づくことになった時、ベティとジャグヘッドは"分かった。それなら探偵業をやって。入って情報を得てきて"と言うの。ベティとジャグヘッドは外部の情報を得る手段も利用することになるわ。

――あるエピソードで登場人物たちがアーチー・コミックスに出てくる昔ながらの衣装を着た場面がありましたね! あのレトロな場面の撮影は楽しかったですか?

あの場面は大変な一日の最後に撮影したから、撮影時間が非常に限られていたの。撮影は別々に行ったけど、『ステップフォード・ワイフ』に出てくるような女性の姿になるのは楽しかった。ぜひもう一度あの撮影をしたいわね。フラッシュバックの場面の撮影がもっとあれば最高だわ。

 

――ベティの新しい友人、ヴェロニカを演じるカミラ・メンデスとの撮影はいかがですか?

カミラと一緒に、ベティとヴェロニカという人物を演じられることができて嬉しい。ヴェロニカなしではベティはいないし、カミラなしではリリもいない。私たちは互いのことを大切に思っていて、プライベートでも仲がいいのよ。それが作用しているから『リバーデイル』での"BとV"ペアの雰囲気、そして二人の相性の良さが表れやすくなっていると思う。互いがいるからこそ、各々の役柄をうまく演じることができるのよ。

――二人は第1話でキスをしましたね。ベティとヴェロニカが友人以上の関係になる日は来るのでしょうか?

私たちが脚本を書くわけじゃないから分からないけど、恋愛関係という意味では"ベロニカ"(ベティ×ヴェロニカのカップル)が好きな人たちの強い思いも分かるわ。そんな日が来るかもしれないわね。この作品ではどんな展開も起こり得るもの。

 

――役柄上の母親の話をしましょう。アリス・クーパーを演じるメッチェン・エイミックと初めて会った時、いかがでした?

メッチェンと初めて会った時、二人とも同じタトゥーアーティストに同じタトゥーを、体の同じ部位に入れていることが発覚したの。きっとこうなる運命だったのね! 彼女からも、撮影現場にいるみんなからも、たくさんのことを学んだわ。メッチェンはぜひお手本にしたいような人物だから、彼女が母親役でとても嬉しいの。

――『リバーデイル』は10代や20代も含む、幅広い層の視聴者がいますね。若い世代へ影響を与えていることについてどう思われますか? また、彼らに本作からどんな教訓を学んでもらいたいですか?

ベティを演じる上でとても大事にしているのは、世界中の若者たちがプレッシャーを感じていて、私たちも彼らと同じプレッシャーを感じながら生きているのだと表現すること。いっぱいいっぱいになって爆発してしまっても大丈夫。そうなっても周りの人はあなたを愛してくれるし、受け入れてくれるから。その教訓を『リバーデイル』から学んでほしいわ。私たちは自分の精神状態を受け入れて、きちんとその状態を認識しなければならない。決して恥じてはいけないの。現状に向き合わないといけないのよ。

<『リバーデイル<シーズン1>』インタビューリレー>
【1】K・J・アパ(アーチー・アンドリュース役)「衝撃的な最終話になっているよ!」
【3】コール・スプラウス(ジャグヘッド・ジョーンズ役)「ベティとの関係は培養されたバクテリア」
【4】カミラ・メンデス(ヴェロニカ・ロッジ役)「女性たちは固定観念をいい意味で壊しているの」
【5】ルーク・ペリー(フレッド・アンドリュース役)「父親業は大変だよ」
【6】メッチェン・アミック(アリス・クーパー役)「アリスはまるで母ライオン」
【7】ロベルト・アギーレ=サカサ(製作総指揮)「アイデアは本当に『ツイン・ピークス』から来ているんだ」

■『リバーデイル<シーズン1>』商品情報
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発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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Photo:『リバーデイル<シーズン1>』
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